2012年2月09日
第22回 新日鉄音楽賞が発表され、「フレッシュアーティスト賞」はピアノの萩原麻未、「特別賞」はピアノの室井摩耶子がそれぞれ受賞した。
新日鉄音楽賞は、1990年(平成2年)新日鉄創立20周年と「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられた音楽賞。この賞を通して日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の一層の活躍を支援することを目的としている。
ピアノの萩原麻未の贈賞理由は、次の通り。「2010年のジュネーヴ国際コンクールピアノ部門で、日本人として初優勝した萩原麻未の昨年11月の紀尾井ホールでのデビュー・リサイタルへの高評価が今回の受賞へとつながった。その演奏は、深い洞察力と豊かな音楽性に彩られ、演奏者の作品への思いが聴き手にも強く伝わってきた。この受賞をステップに、さらなる高みを指して欲しい若手のホープだ」(選考委員・百瀬喬)
ピアノの室井摩耶子の贈賞理由は次の通り。「卒寿にして現役。それも並みの90年ではない。今なお楽譜の厳しさに立ち向かい、納得の行くまで考え抜き、瑞々しく音にする。20回を超えるトーク・コンサート『音楽を聴きたいって何なの?』は、音楽をやりたいって何なのと問い続け、しっかりと生き続けてきた室井摩耶子さんの歩みである。この、厳しく、優しく、豊かな音楽人生」(選考委員・富永壮彦)
「フレッシュアーティスト賞」には賞状・トロフィー/副賞300万円、「特別賞」には賞状・トロフィー/副賞100万円がそれぞれ贈られる。
なお、「第22回新日鉄音楽賞 贈呈式・受賞記念コンサート」は、平成24(2012)年7月9日に、紀尾井ホールで開催予定。