「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森―」は、3月12日(木)~4月12日(日)、東京文化会館などを会場に開催されるが、今年生誕100年を迎える名ピアニストのスビャトスラフ・リヒテルを偲んで、「リヒテルに捧ぐⅠ~Ⅳ」演奏会が行われる。同時にトーク・イベント、フィルム上映会等も開催されることになっている。
<リヒテルに捧ぐⅠ ~リヒテルが愛したプーランク&モーツァルト~>
プーランク自身により初演された「オーバード(朝の歌)」は、彼が抱えた愛や葛藤を表現した作品。晩年のリヒテルはこの曲の再演を切望したが叶わず、長年リヒテルと共演を重ねてきたベルリンスカヤがその想いを受継ぎ、今、蘇らせる。
■日時・会場
3月21日(土・祝)16:00開演(15:30開場)
東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
■出演
指揮:ヴァハン・マルディロシアン
ピアノ:リュドミラ・ベルリンスカヤ
ピアノ:アルチュール・アンセル
管弦楽:トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ
振付・舞踊:ドミトリー・アンティポフ
舞踊:ヤロスラヴァ・ナグマノヴァ
■曲目
モーツァルト:2台ピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453
プーランク:ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲 「オーバード」
<リヒテルに捧ぐII ~シューベルト 後期3大ピアノ・ソナタ~>
リヒテルとのデュオで世界の注目を集め、今もなお本国ロシア、欧州で多くの音楽家から尊敬を集めるレオンスカヤ。リヒテル生誕100年の年に満を持して32年ぶりのソロ・リサイタルが実現。円熟の音楽家が贈る深淵なるシューベルトの世界。
■日時・会場
3月28日(土) 午後6時
東京文化会館 小ホール
■出演
ピアノ:エリーザベト・レオンスカヤ
■曲目
シューベルト:
ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D.958
ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
<リヒテルに捧ぐⅢ ~ 「24の前奏曲」シリーズ vol.1 ショスタコーヴィチ~>
20世紀のニコラーエワ、21世紀のメルニコフ―名盤の歴史を書き換えた衝撃の録音から6年。リヒテルの秘蔵っ子から若い巨匠へと成長したメルニコフによるショスタコーヴィチ前奏曲全曲演奏会が再び。
■日時・会場
3月29日(日) 午後3時
東京文化会館 小ホール
■出演
ピアノ:アレクサンドル・メルニコフ
■曲目
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガop.87
<リヒテルに捧ぐⅣ ~ボロディン弦楽四重奏団 with エリーザベト・レオンスカヤ~>
その生涯で何度も取り組んだシューマンとショスタコーヴィチ。リヒテルと共に活動を続け、数々の名演を残してきたボロディン弦楽四重奏団とレオンスカヤがリヒテルへの深い想いを捧げる一夜。
■日時・会場
4月2日(木) 午後7時
東京文化会館 小ホール
■出演
ボロディン弦楽四重奏団
第1ヴァイオリン:ルーべン・アハロニアン
第2ヴァイオリン:セルゲイ・ロモフスキー
ヴィオラ:イゴール・ナイディン
チェロ:ウラディーミル・バルシン
ピアノ:エリーザベト・レオンスカヤ
■曲目
シューベルト:弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 op.57