クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2010年11月12日

2010年11月12日

山田和樹、スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任


 指揮者の山田和樹は、2012/13シーズンより、スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任することが決定した。これは同楽団にとって1918年創設以来初のポスト。

 山田和樹は、1979年、神奈川県に生まれる。2001年、東京藝術大学指揮科卒業。指揮法を松尾葉子・小林研一郎の両氏に師事。在学中、藝大生有志オーケストラ「横浜シンフォニエッタ」を結成。2009年9月、第51回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝、併せて聴衆賞受賞。同年11月、ミシェル・プラッソン氏の代役で、パリ管弦楽団にデビュー、ただちに再演が決定。

 2010年3月、小澤征爾氏の代役で、カザルスホールでの演奏会を指揮。同年7月、小澤征爾氏の指名によりスイス国際音楽アカデミーにて指揮をとる。同年8月、サイトウキネンオーケストラを指揮。同年9月、ルーアン歌劇場オーケストラと共にフランスツアーを行う。

 現在、NHK交響楽団副指揮者、横浜シンフォニエッタ音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナー、東京混声合唱団レジデンシャル・コンダクター。ローム・ミュージック・ファンデーション在外音楽研究生としてベルリンに在住。

 今後、BBC交響楽団、BBCウェールズ交響楽団、ベルリン放送交響楽団、ドレスデンフィル、パリ管弦楽団、ストラスブールフィル、イル・ド・フランス国立管弦楽団、ベルゲンフィル、トゥルクフィル、日本国内主要オーケストラとの共演を予定している。

(10/9/27)

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2010年11月12日

第8回東京音楽コンクールの入選者発表


 東京都歴史文化財団 東京文化会館、読売新聞社、花王、東京都の四者は、芸術家としての自立を目指す可能性に富んだ新人音楽家を発掘し、育成・支援を行うことを目的として東京音楽コンクールを毎年実施しているが、このほど第8回東京音楽コンクールの入選者が次の通り発表された。

【ピアノ部門】第1位 安部まりあ(写真) 第2位 後藤 正孝 第3位 中村 芙悠子

【弦楽部門】第1位 二瓶 真悠   第2位 加藤 文枝  第3位 武田 章寛

【金管部門】第1位 多田 将太郎 第2位 玉木 優    第2位 濵地 宗

【声楽部門】第1位 上田 純子   第2位 高橋 華子  第3位 岸 七美子

【聴衆賞】 東京音楽コンクールでは、第5回より聴衆賞を設けた。聴衆賞は各部門の本選で全演奏終了後、お客様から強く印象に残った出場者に投票してもらい、最も多い票を得た1人に贈られる。

      安部まりあ(ピアノ部門第1位)
      二瓶真悠(ヴァイオリン:弦楽部門第1位)
      多田将太郎(トランペット:金管部門第1位)
      高橋華子(メゾソプラノ:声楽部門第2位)
【第8回東京音楽コンクール優勝者コンサート】

第8回東京音楽コンクール第1位入賞者がコンチェルトを披露するコンサートを次の要領で開催する。

日時:2011年1月8日(土) 15:00開演(14:15開場)  
 
会場:東京文化会館大ホール

ソリスト:安部まりあ(ピアノ)/二瓶真悠(ヴァイオリン)/多田将太郎(トランペット)/上田純子(ソプラノ)

指揮:梅田俊明

管弦楽:東京都交響楽団

(2010/9/14)

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2010年11月12日

ミュンヘン国際コンクールのチェロ部門で横坂源が第2位に入賞


 ミュンヘン国際コンクールのチェロ部門で横坂源が第2位に入賞した。ミュンヘン国際音楽コンクールは、ドイツ公共放送連盟(ARD)主催で、毎年ミュンヘンで行われている国際音楽コンクール。同コンクールは1952年に第1回が開催され、世界の権威ある国際コンクールの中でも、歴史と伝統のある難関なコンクールとして知られている。

 横坂は86年新潟市生まれ。チェロを鷲尾勝郎、毛利伯郎の各氏に師事。桐朋学園高校、並びにソリスト・ディプロマコースを経て、現在シュトゥットゥガルト国立音楽大学でジャン=ギアン・ケラス氏に師事。2002年にチェリストの登竜門として知られる全日本ビバホール・チェロコンクールの第5回大会において最年少(15歳)で第1位を獲得するなど、国内の数々のコンクールで優秀な成績をおさめている。2005年、第15回「出光音楽賞」受賞。2008年、第7回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2009年5月、ドイツ音楽大学学長会議主催 第57回「音楽大学コンクール」において、第1位を受賞(クラリネット・トリオでの出場)。(2010/9/14)

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2010年11月12日

景山梨乃が第8回USA国際ハープ・コンクールで第2位入賞


 第8回USA国際ハープ・コンクール(米国インディアナ州ブルーミントン)で、景山梨乃(20歳)が第2位およびグリエール(コンチェルト)ベストパフォーマンス賞を受賞した。

 同コンクールは1989年に創設され、3年に一度開催される。国際音楽コンクール世界連盟に加盟する権威あるハープ・コンクールの一つに挙げられている。

 景山梨乃は、1990年東京生まれ。埼玉県在住。2000年、第12回日本ハープ・コンクールジュニア部門第1位。2002年、リリーラスキーヌ国際ハープ・コンクールジュニア部門第3位。2005年、大阪国際音楽コンクール弦楽器部門高校の部第3位。2006年、第18回日本ハープ・コンクールアドヴァンス部門第1位。

 さらに2008年9月には、パリで行われたリリーラスキーヌ国際ハープ・コンクールで最高位(1位なしの2位)、併せて新曲演奏の特別賞を受賞している。

 現在、東京藝術大学付属音楽高等学校を経て同大学1年在学中。

(2010/8/31)

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2010年11月12日

若手ヴァイオリニストの佐藤俊介が、ライプチヒ国際バッハ・コンクールで第2位に入賞


 若手ヴァイオリニストの佐藤俊介が、ライプチヒ国際バッハ・コンクール(7月7日?17日)において、第2位および聴衆賞を受賞した。同コンクールは、モダン・ヴァイオリンとバロック・ヴァイオリンが一つの部門となっており、佐藤俊介はバロック・ヴァイオリニストとして受け、今回の受賞に至ったもの。

 佐藤自身、今回が初めての国際コンクール。去年10月より正式に学び始めたバロック・ヴァイオリンで好成績を残すことができ、佐藤は「自分への挑戦としてもここまで来れたことをとても嬉しく思う」と感想を述べている。

 佐藤俊介は、1984年東京生まれ。2歳で松戸市常盤平の才能教育教室にてヴァイオリンを習い始め、その後4歳まで鷲見四郎に師事。父親の米国留学のため渡米。二宮夕美(カーティス音楽院教授)、チン・キム(マネス音楽院教授)に学び、さらにジュリアード音楽院プレ・カレッジにてドロシー・ディレイと川崎雅夫の各氏に師事。その後、カーティス音楽院にて、ジェイミー・ラレドに師事し、室内楽をギャリー・グラフマン、ジョーゼフ・シルヴァースタイン、オーランド・コールに学ぶ。

 2003年よりパリに在住。パリ市芸術大学およびエコール・ノルマル音楽院にて特別奨学生に選ばれジェラール・プーレのもとで研鑽を重ね現在に至る。10歳でフィラデルフィア管弦楽団の学生コンクールに優勝し、同楽団と初共演したのを始め、最年少12歳でニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツのキャリアサポートを授与され、北米での演奏活動を開始する。

近年ではヨーロッパを中心に活躍の場を広げている。古典から現代までの幅広いレパートリーを持ち、最近では近現代曲にも積極的に取り組んでいる。2005年11月には 全音現代音楽シリーズ「4人組とその仲間達」にて日本を代表する作曲家、西村朗氏の新作「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番」「無伴奏ヴィオラ・ソナタ第1番」を世界初演。またフランス・日本のTV・ラジオなどにも多数出演する。シンギュラー・コムキャスト・ケーブルヴィジョンから「2000年最優秀青少年賞」を受賞。 2005年3月には、第15回出光音楽賞を受賞。2005年9月に江副育英会のスカラシップ器楽部門第6回生に選ばれる。
 
 2005年は1月25日にナミ・レコードよりリリースされた初のCD《イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ全6曲》が、朝日、毎日、読売各紙及び主要音楽誌上にて高い評価を受けた。また、グリーグのソナタ集CDは第62回文化庁芸術祭レコード部門で大賞を受賞するなど、若手ヴァイオリニストのホープとして将来を嘱望されている。(2010/8/9)

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2010年11月12日

ドリームライフクラシックス、“振ると面食らう”Tシャツ発売へ


 指揮界の永遠の巨匠フルトヴェングラーといえば、その指揮振りから付けられた渾名“振ると面食らう”が有名。ドリームライフクラシックスは、この知る人ぞ知る愛称をプリントしたTシャツを作製することを企画したのだが、当初「これ面白いね」という賛同者が200人に達した場合のみ作製する計画であった。ところが、このほどめでたく200人を突破し、「フルトヴェングラーT-シャツ」の発売が正式に決定した。

 ドリームライフクラシックスでは、クラシック音楽の追体験を通じて、より多くの人にクラシック音楽の素晴らしさを知ってもらうために様々なことにトライしていこうと、一同必死で考えたアイディアの1つがこのT-シャツ発売企画。

 当初社内でも、「奇抜すぎるのではないか?」「フルトヴェングラーを大切に思っている方々に受け入れていただけるだろうか?」という不安の声もあったという。

 ところがホームページやメールマガジンでご案内したところ、毎日少しずつ申し込みが増え、今回、無事予定枚数を超える申込みに達したもの。要は、何事にもトライしてみることですな。(2010/7/8)

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2010年11月12日

村上春樹の「IQ84」に登場するクラシック音楽を聴くCDが発売


 新企画のCDアルバム「ヤナーチェク&シベリウス:?小説に出てくるクラシック 2」がEMIミュージック・ジャパンから発売された。

 これは、村上春樹のベストセラー長編小説「1Q84」のテーマ曲とも言えるヤナーチェクの「シンフォニエッタ」(指揮:小澤征爾)をはじめとして、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:ダヴィッド・オイストラフ)など、ストーリーに出てくる音楽を収録してある。

 つまり、小説を文字として味わうほかに、耳から音楽も聴くことで、より深く小説の世界を味わうことができるのがこのCDアルバムのミソなのである。CDブックレットには、「1Q84 BOOK3」に沿って楽曲解説が載っており、小説の世界をより深く味わうことができるようになっているというから興味深い。

 これによって小説とクラシック音楽の繋がりができれば、新しい市場開拓の可能性も見えてくるだけに、興味深い試みといえる。収録曲は以下の通り。(2010/7/6)

  ヤナーチェック:シンフォニエッタ 第1楽章
  シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
  マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調 第4楽章
  ハイドン:弦楽四重奏曲 第67番 「ひばり」 第1楽章
  バッハ:ゴルトベルク変奏曲 アリア
  ラモー: クラヴサン合奏曲集 第1コンセール クリカン/ リヴリ /ヴェジネ
  シューマン:謝肉祭 パガニーニ間奏曲
  ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」より ジークフリートの葬送行進曲

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2010年11月12日

第4回仙台国際音楽コンクールのピアノ部門の入賞者決定 


 第4回仙台国際音楽コンクールのピアノ部門ファイナルが6月25日―26日行われ、入賞者が次のように決定した。(写真は第1位のヴァディム・ホロデンコ)

第1位 ヴァディム・ホロデンコ          ウクライナ  賞金300万円/金メダル/ディプロマ
第2位 マリア・マシチェワ           ロシア    賞金200万円/銀メダル/ディプロマ
第3位 マリアンナ・プルジェヴァルスカヤ   スペイン   賞金90万円/銅メダル/ディプロマ
第3位 佐藤 彦大                日本     賞金90万円/銅メダル/ディプロマ
第5位 ムン・ジヨン               韓国     賞金70万円/ディプロマ
第6位 クワン・イ                  アメリカ    賞金60万円/ディプロマ

審査員特別賞  ファン・ナンソン        中国

聴衆賞 
セミファイナル第1日 ファン・ナンソン      中国
セミファイナル第2日 クワン・イ         アメリカ
セミファイナル第3日 バール・ダーヴィト    ハンガリー
(2010/6/28)

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2010年11月12日

五嶋みどり、ジョン・F・ケネディー・センターより「芸術金賞」を授与


 五嶋みどりは、このほどアメリカ・ワシントンD.C. にあるジョン・F・ケネディー・センターより、「芸術金賞」を授与された。
 
 その他の受賞者は、建築家・安藤忠雄、歌舞伎俳優・18代目中村勘三郎、そして演出家・蜷川幸雄の各氏。

 この賞は国際社会における芸術界のリーダーやパフォーマーの功績を称えるもので、2001年に国際的な芸術交流の発展や同センターの国際貢献を目的に設立された「ケネディー・センター国際芸術コミッティー(KCICA)」により選出される。

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2010年11月12日

洗足学園音楽大学、ウラディーミル・アシュケナージを名誉客員教授に迎える


 

 洗足学園音楽大学は、世界的指揮者でピアニストのウラディーミル・アシュケナージ氏を名誉客員教授に迎えた。

 その就任披露式典・演奏会が2010年6月13日(日)、同大学前田ホールで開催された。当日の指揮は、ウラディーミル・アシュケナージ(名誉客員教授)、秋山和慶(芸術監督・教授)、プログラムは、ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」から第4楽章、ショスタコーヴィチ/祝典序曲。

 ウラディーミル・アシュケナージは、1937年旧ソ連に生まれる。1955年のショパン国際ピアノコンクールに出場し2位となる。同年モスクワ音楽院に入学。1956年のエリザベート音楽コンクールで優勝。1962年チャイコフスキー国際コンクールで優勝。1963年旧ソ連を出国し、現在はアイスランド国籍。1970年頃から指揮者活動を開始し、1987年―1994年ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の音楽監督。2004年―2007年NHK交響楽団の音楽監督を務め、現在、同楽団の桂冠指揮者などに就任している。

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