2010年11月10日
ナクソスがクラシック音楽界初のUSBメモリーを発売
ナクソスは、クラシック音楽界初のMP3収録USBメモリ?「ショパンひみつメモリ」を“ショパン生誕200年記念!”として発売する。ショパン楽曲&情報内蔵USBメモリーは 2GB(空き容量:512MB)パッケージ(CD型)となっており、全58曲で価格は2,625円(税抜き2,500円)、発売日は10年5月12日(10年4月29日ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン会場限定先行発売)
クラシックジャンルの先陣を切るUSBメモリーでの音楽データの発売で、一流のピアニストや演奏家によるショパンの楽曲をCD約5枚分、全58曲を収録。パッケージを大きく飾るのは携帯音楽配信サイトで人気のショパンの三頭身キャラ「CHOPI – チョピ」。チョピが楽曲紹介をはじめ、収録コンテンツをご案内する。また、ショパンの楽曲を聴くだけでなくプロフィール・楽曲などの充実した情報を閲覧することができる。
収録曲(MP3ファイル:320kbps/Non-DRM)は次の通り。演奏は、イディル・ビレット(ピアノ) /スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団/他
●練習曲(第1番/別れの曲/黒鍵/革命/牧童/蝶々/木枯らし/大洋)
●ノクターン(第2番/第5番/第10番/第20番)
●前奏曲(第1番/第4番/第7番/雨だれ/第20番/第24番)
●即興曲(第1番/幻想即興曲)
●マズルカ(第5番/第15番/第16番/第23番/第37番/第49番)
●ポロネーズ(軍隊/英雄/幻想/別れ)
●ワルツ(華麗なる大円舞曲/小犬/第7番/別れ)
●バラード(第1番/第3番)
●スケルツォ(第2番/第4番)
●ピアノ・ソナタ(第2番/第3番)
●変奏曲(ラ・チ・ダレム変奏曲/パガニーニの思い出)
●ピアノ協奏曲(第1番/第2番)
●アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
●チェロ・ソナタ(第1楽章)
●子守歌
●舟歌
(ナクソス・ジャパン発表)
これまでクラシック音楽の記録メディアは、SPレコード→LPレコード→テープ→CDと変遷を遂げてきた。今回ナクソスがクラシック音楽のUSBメモリーを発売することにより、CDから一挙にUBSメモリーへと切り替わるのか。今後の動向が注目される。
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2010年11月10日
作曲家・藤倉大が第28回中島健蔵音楽賞受賞

イギリスを中心に活動する新鋭の作曲家の藤倉大は、「Atom」「…as I am…」をはじめとするこれまでの優れた作曲活動に対して第28回中島健蔵音楽賞を受賞した。
「中島健蔵音楽賞」は昭和57年より続く賞で、現代音楽の分野で優れた業績をあげた個人または団体に送られる賞。
今回受賞対象となった「Atom」は2009年4月読売日本交響楽団によって初演され「…as I am…」は2009年に第19回芥川作曲賞を受賞している。
1977年大阪生まれ。15歳で単身英国に渡り、トリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックでダリル・ランズウィックに、修士課程をPRS奨学生としてロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでエドウィン・ロックスバラに、博士課程をキングス・カレッジでジョージ・ベンジャミンに師事した。
藤倉は数々の著名な作曲賞を受賞し、すでに国際的にその名を知られている。1998年にポーランドのセロツキ国際作曲コンクールで最年少優勝に輝き、イギリスのハダースフィールド国際音楽祭作曲コンクールでも優勝。03年に武満徹作曲賞第2位、04年にロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、05年に国際ウィーン作曲賞(クラウディオ・アバド作曲賞)、07年にドイツのパウル・ヒンデミット賞、08年にギガ・ヘルツ賞の特別賞, 09年に第57回尾高賞、第19回芥川作曲賞、10年に中島健蔵賞をそれぞれ受賞している。(KAJIMOTO:10/3/15)
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2010年11月10日
MHVジャパンが「クラシック音楽に関する意識調査」発表

MHVジャパンは、クラシックユーザー1745人(20歳?60歳以上)へのアンケートを行い「クラシック音楽に関する意識調査」を発表した。
Q1.クラシック音楽の魅力を一言で言うと?
1位:「奥深さ」
2位:「癒し」
3位:「美」
4位:「飽きがこない」
5位:「多様性」
Q2.クラシックに興味を持つきっかけは?
1位:「家族の影響で」
2位:「楽器を習って」
3位:「学校の授業で」
4位:「友人の影響」
5位:なんとなく
6位:「TVや映画の影響」
7位「CDを聴いて」
8位:「コンサートに行って」
9位:「本の影響」
10位:「その他」
Q3.一番好きな作曲家は?
1位:ベートーヴェン
2位:バッハ
3位:モーツァルト
4位:マーラー
5位:ブルックナー
Q4.クラシックデビューに勧めたい作曲家は?
1位:モーツァルト
2位:ベートーヴェン
3位:チャイコフスキー
4位:ショパン
5位:バッハ
Q5.友達にはなれそうもない作曲家は?
1位:ベートーヴェン
2位:モーツァルト
3位:シューマン
4位:チャイコフスキー
5位:ワーグナー
Q6.クラシックのCD、何枚持っていますか?
1位:1001?30000枚
2位:501?1000枚
3位:201?500枚
Q7.クラシックの演奏会、1年に何回くらい足を運びますか?
1位:1?5回
2位:6?10回
3位:0回
Q8.クラシックを聴くのにお勧めの日常のシチュエーションは?
1位:ボーっとしている時
2位:睡眠前
3位:仕事・勉強中
4位通勤・通学
5位:目覚め
Q9.クラシック好きが高じてついついやってしまった失敗は?
1位:CDを買いすぎてしまう
2位:無意識に指揮をしてしまう
3位:他ジャンルが聴けなくなった
4位:近所迷惑なほどの音量で聴いてしまう
5位:知識や雑学を語ってしまう
Q10.クラシックを聴いてから何かいいことはありましたか?
1位:感性が豊かになった
2位:趣味が持てた
3位:リラックスできるようになった
4位:仕事や勉強に集中できるようになった
5位:友人が増えた
Q11.クラシック以外に聴く音楽はありますか?
1位:JAZZ
2位:Japanese Pops
3位:洋楽ROCK
4位:クラシックしか聴かない
5位:Japanese ROCK
Q12.2010年はショパン生誕200年の記念イヤーです。そこで「ショパンって○○な人」○○に入るイメージは?
1位:「ピアノ」
2位:「繊細」
3位:「ロマンチスト」
4位:「感性豊か」
5位:「オシャレ」
(HMVジャパン:10/4/22発表)
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2010年11月10日
第41回「サントリー音楽賞」、大野和士氏に決定

サントリー芸術財団(代表理事・堤剛、鳥井信吾)は、わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈る「サントリー音楽賞」の第41回(09年度)受賞者を大野和士氏に決定した。
大野和士氏が内外の第一線で誰もが認める充実した活動を展開するようになって既に久しいが、とりわけ、09年の活躍ぶりには目を見張るべきものがあった。現在首席指揮者を務めるリヨン歌劇場では、1月のプロコフィエフ《賭博師》に続き、3月にはベルク《ルル》のタクトをとり、オーケストラから極めて艶やかな響きを引き出すとともに、キャストを見事に統率して、オペラ指揮者としての類い稀なる資質を改めて印象づけた。さらに、6月には、パリのオペラ座に前年に続いて客演し、シマノフスキ《ロジェ王》を指揮して、このオペラの持つ神秘主義的側面を鮮やかに描き出してみせた。
大野氏は、7月に京都市交響楽団、九州交響楽団に客演したほか、11月、手兵リヨン歌劇場管弦楽団と来日し、マスネの《ウェルテル》の演奏会形式による上演や、フランス音楽をメインに据えたプログラムの演奏会を行い、フランス語のニュアンスとフランス音楽の色合いに対する絶妙の感覚を発揮した。加えて、大野氏が病院などの施設を対象とした催しや、「こどものためのワークショップ」などを限られた滞日期間中に積極的に行い、音楽と社会との関わりに目を向ける姿勢を堅持し続けている点も見逃せない。
ヴェルディをはじめとするイタリアもの、モーツァルトからワーグナー、ベルクなどに至るドイツ・オーストリアのレパートリー、そしてシャリーノや細川俊夫などをはじめとする同時代作品など、兼ねてから定評のあった曲目に加え、フランスオペラの領域での力量を我が国の聴衆にも示した大野氏は、オペラハウスとコンサートホールの両面で、今や、さらに新たな地平へと歩みを進めるに至ったと見える。その成果は、本年度のサントリー音楽賞贈賞にまさに相応しいものであった。(サントリー:10年3月31日発表)
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