クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2011年 8月

2011年8月30日

◆ザルツブルク音楽祭の公開リハーサルでの収益とザルツブルク市からの寄付―総額200,000ユーロ全額、川崎シンフォニーホールへ寄付


 

 オーストリア・ザルツブルク音楽祭の記者会見で、このたびの東日本大震災で被害を受けた東京交響楽団の本拠地ミューザ川崎シンフォニーホールに対して、ザルツブルク音楽祭が2011年8月13日に行った公開ゲネプロ(最終リハーサル)の収益を寄付すると発表された。 

  かねてよりミューザ川崎シンフォニーホール再建に貢献したいと考えていた東京交響楽団音楽監督ユベール・スダーンも、ザルツブルク市長やモーツァルテウム管弦楽団等に支援イベント開催を働きかけた一人であり、元オーストリア副知事のオットマー・ラウス氏の後押しとともに今回、イベントを開催することがきた。

 この公開ゲネプロは、世界を代表するオペラ歌手アンナ・ネトレプコやピョートル・ベチャワ等とアイヴォー・ボルトン指揮ザルブツルク・モーツァルテウム管弦楽団による、チャイコフスキーの歌劇「イオランタ」とストラヴィンスキーの歌劇「夜鳴きうぐいす」演奏会形式コンサートのリハーサルで、ザルツブルク音楽祭HPによると、このコンサートの収益は158,065ユーロで、ザルツブルク市からの寄付と併せて計200,000ユーロが全額ミューザ川崎シンフォニーホールへ寄付されることになっている。

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2011年8月26日

◆第9回東京音楽コンクールのピアノ部門の入賞者が決定


 第9回東京音楽コンクールのピアノ部門の入賞者が2011年8月24日次の通り発表され、これで同コンクールの全ての部門の入賞者が出揃った。

 ピアノ部門 第1位 石田 啓明
         第2位 深貝 理紗子
         第3位 稲生 亜沙紀
 
 東京音楽コンクールは、東京文化会館(東京都歴史文化財団)、読売新聞社、花王、東京都の四者が主催し、芸術家としての自立を目指す可能性に富んだ新人音楽家を発掘し、育成・支援を行うことを目的としてたコンクールで、今年で第9回目を迎えた。毎回、本選では、オーケストラとのコンチェルトで音楽性や技術を競うほか、各部門で聴衆による投票を行い、強く印象に残り、最も多い票を得た出場者に「聴衆賞」を贈っている。

 ピアノ部門以外の入賞者は次の通り。

 弦楽部門 第1位 岸本 萌乃加(ヴァイオリン)
        第1位 周防 亮介(ヴァイオリン)
        第2位 該当者なし  
        第3位 鈴村 大樹(ヴィオラ)
 
 木管部門 第1位 西川 智也(クラリネット)
        第2位 篠原 拓也(オーボエ)
        第3位 吉村 結実(オーボエ)
 
 声楽部門 第1位 八木 寿子(メゾソプラノ)
        第2位 高橋 洋介(バリトン)
        第3位 清水 徹太郎(テノール)

 なお、2012年1月28日に第9回東京音楽コンクール各部門優勝者による「第9回東京音楽コンクール各部門優勝者コンサート」が開催され、コンチェルトが披露されることになっている。

 ソリスト:第9回東京音楽コンクール各部門優勝者

 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

 指揮:円光寺雅彦

 司会:本村由紀子
 
 会場 東京文化会館 大ホール

 日時:2012年1月28日(土) 午後2時

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2011年8月23日

◆大阪クラシック実行委員会、、「大植英次プロデュース『大阪クラシック~街にあふれる音楽~』」を開催


 

 大阪クラシック実行委員会(構成:大阪市、社団法人大阪フィルハーモニー協会、御堂筋まちづくりネットワーク)は、平成23年9月4日(日)~9月10日(土)の1週間、御堂筋や中之島界隈のオフィスビルのロビーやカフェ、ホールにおいて、「大植英次プロデュース『大阪クラシック~街にあふれる音楽~』」を開催する。

 この「大阪クラシック」は、市民に気軽に音楽を楽しんでもらえるよう、また、大阪のメインストリートである御堂筋、および中之島界隈に人の流れと賑わいを作り出すことを目的に、大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督の大植英次氏プロデュースのもと、同楽団員を中心に、1日中音楽があふれる1週間を演出するもの。
 
 今年で6回目の開催となるが、28会場のうち、6会場で初めて公演を行うとともに、クラシックビギナー向けに「解説つきコンサート」を開催するなど、新たな魅力を加えて実施することにしている。

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2011年8月18日

◆NHK「名曲アルバム」、「あなたが選ぶ 未来に残したい名曲」35曲を発表


 

 NHK「名曲アルバム」では、35周年記念として「あなたが選ぶ 未来に残したい名曲」を視聴者に投票を募集していたが、このほどその結果(上位35曲)を発表した。

 これは、番組スタート以来紹介してきた、40カ国、1000曲以上の中から、視聴者が「未来に残したい名曲」と思われる曲を投票してもらうもの。上位35曲は、すべて、9月から来年にかけての「名曲アルバム」で放送する予定。

1  四季(「春」「夏」「秋」「冬」)             ヴィヴァルディ
2  新世界から                       ドヴォルザーク
3  カノン                           パッヘルベル
4  交響詩「モルダウ」                   スメタナ
5  第九交響曲                      ベートーヴェン
6  ボレロ                          ラヴェル
7  別れの曲                        ショパン
8  組曲「惑星」から「木星」               ホルスト
9  運命交響曲                      ベートーヴェン
10 行進曲「威風堂々」第1番              エルガー
11 アリア                           バッハ
12 赤とんぼ                         山田耕作
13 アイネ・クライネ・ナハトムジーク            モーツァルト
14 イマジン                         ジョン・レノン
15 美しき青きドナウ                    ヨハン・シュトラウス
16 月の光                          ドヴュッシー
17 故郷                           岡野貞一
18 英雄ポロネーズ                     ショパン
19 荒城の月                        滝廉太郎
20 愛のあいさつ                      エルガー
21 鐘~ラ・カンパネラ                   リスト
22 ピアノ協奏曲第2番                  ラフマニノフ
23 月光の曲                        ベートーヴェン
24 ラプソディー・イン・ブルー                ガーシュイン
25 エリーゼのために                     ベートーヴェン
26 田園交響曲                       ベートーヴェン
27 なき王女のためのパヴァーヌ              ラヴェル
28 イエスタディ                        レノン/マッカートニー
29 幻想即興曲                       ショパン
30 アランブラ宮殿の思い出                 タレガ
31 主よ、人の望みの喜びよ                バッハ
32 展覧会の絵                       ムソログスキー
33 花                             滝廉太郎
34 ラデツキー行進曲                    ヨハン・シュトラウスⅠ世
35 花のワルツ~「くるみ割り人形」から~         チャイコフスキー 

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2011年8月12日

◆「第5回仙台国際音楽コンクール」の開催が決定


 「第5回仙台国際音楽コンクール」の開催が決定した。

 ヴァイオリン部門が2013年5月25日(土)~6月9日(日)、ピアノ部門が2013年6月16日(日)~6月30日(日)。出場者募集開始は2012年1月、申込締切が2012年11月15日。詳細は、2012年1月に発表されることになっている。

 仙台国際音楽コンクール(SIMCI)は、仙台市が開府400年を記念して2001年に創設し、才能ある若い音楽家を輩出することにより、世界の音楽文化の振興および国際的文化交流の寄与することを目的に3年ごとに行うコンクール。

 コンチェルト(協奏曲)を課題曲の中心に据えるという特色を持ち、ヴァイオリン部門とピアノ部門から構成されている。セミファイナルおよびファイナルでは、仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演し、その演奏を競いあうことになっている。

 「第5回仙台国際音楽コンクール」は、東日本大震災で開催が危ぶまれていたが、予定通り開催することにしたもの。

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2011年8月11日

◆「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」、北京と上海で引越公演


 「サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本」は、初の引越公演を中国で行う。

 サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)は、過去に9回の海外公演を行ってきたが、ヨーロッパとアメリカに限られていたため、これがSKOにとっても初の中国公演となる。

 プログラムは2011年のフェスティバルのオーケストラ コンサートとバルトークの「青ひげ公の城」、ストラヴィンスキー「兵士の物語」、そしてピアニストの小菅優を迎えての室内楽コンサートとピーター・ゼルキンのピアノリサイタル、さらには2010年の武満徹メモリアルコンサートも再演される。

 <北京公演(国家大劇院)>

 9月1日(木)  バルトーク : 青ひげ公の城
    2日(金) オーケストラ コンサート
       3日(土) 室内楽コンサート:ストラヴィンスキー : 兵士の物語
       4日(日) 武満徹メモリアルコンサート/小澤征爾音楽塾演奏会

 <上海公演(上海大劇院)
 
 9月6日(火)  ストラヴィンスキー : 兵士の物語
   7日(水)  バルトーク : 青ひげ公の城
   8日(木)  オーケストラ コンサート
   10日(土)  ピーター・ゼルキン ピアノリサイタル
   11日(日)  武満徹メモリアルコンサート/小澤征爾音楽塾演奏会

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