2024年8月10日
東京交響楽団は、ロレンツォ・ヴィオッティを第4代音楽監督として迎えると発表した。任期は2026年4月から3年間。
ロレンツォ・ヴィオッティは、1990年スイス・ローザンヌ出身で、現在34歳。リヨンでピアノ、歌、打楽器を学び、ウィーンでゲオルク・マルクの指揮者コースに参加。リスト音楽院でニコラ・パスケに指揮を学び、2015年「ザルツブルク音楽祭ネスレヤングコンダクター賞」受賞。「カダケス国際コンクール」「ライプツィヒMDRコンクール」など、数々の権威ある指揮者コンクールで優勝している。2018年から2021年までポルトガル・グルベンキアン管弦楽団の首席指揮者を務めた。2017年にはロンドンで開催された国際オペラ・アワードで「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2018年には新国立劇場オペラで「トスカ」を指揮した。
ロレンツォ・ヴィオッティは、同世代の指揮者のなかで最もダイナミックな活動が注目されている指揮者。現在、オランダ国立歌劇場及びネーデルラントフィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務める。2023/24年シーズンは、プッチーニ3部作(新演出)の上演や、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのドイツ、スイス、スペイン・ツアー、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団とのドイツ、ベルギー・ツアーのほか、オランダ国立歌劇場で「ローエングリン」を指揮し、ワーグナー作品に初めて取り組んだ。2024年2月にはスカラ座でダニエレ・アバド演出によるヴェルディ「シモン・ボッカネグラ(新演出)」と、2024年4月にはチューリッヒ歌劇場でのカールマン「チャールダーシュの女王」を指揮した。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、クリーブランド管弦楽団など、世界有数のオーケストラと定期的に共演。
ヴィオッティの東京交響楽団デビューは、2014年7月の「東京オペラシティシリーズ」。これが日本デビューのみならず、自身のプロオーケストラデビューで、且つ代役としての出演である中で、多様な音楽性を見せ、以来、2016年、2019年(2回)、2023年と計5回共演。