クラシック音楽 ニュース


2017年8月08日

◆第15回 佐川吉男音楽賞、いずみホール・オペラ モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」


 第15回「佐川吉男音楽賞・同 奨励賞」の受賞者が、次の通り決定した。
 
 贈呈式は、10月2日、東京で行われる。

                              ◇

佐川吉男音楽賞:いずみホール・オペラ モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

 音響効果の優れたコンサート・ホールのひとつとして全国に知られる大阪のいずみホールで、毎年オペラが上演されている。近年は河原忠之がプロデュースに当たっているが、今回の「ドン・ジョヴァンニ」は、その中でも傑出した水準の公演となった。

佐川吉男音楽賞 奨励賞:京都フィルハーモニー室内合奏団 第203回定期公演「三陸のうた 祈り」

 第203回定期公演は、ヒンデミット以降の現代的技法による内外の作品を集めたプログラムだが、いわゆる「現代音楽」に造詣の深い聴衆だけでなく、幅広い愛好家に向けられた親しみやすい内容だ。

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2017年7月27日

◆「三菱UFJ信託音楽賞 (2016年度) 」、びわ湖芸術文化財団 のワーグナー:楽劇「ラインの黄金」が受賞


 三菱UFJ信託芸術文化財団 は、「第25回 (2016年度) 三菱UFJ信託音楽賞」ならびに「第14回 (2016年度) 三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞」の受賞者を決定し発表した。両賞の贈呈式は、9月19日、東京で行われる。

<第25回 (2016年度) 三菱UFJ信託音楽賞>

  びわ湖芸術文化財団 (滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール)

    ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
         (全1幕・ドイツ語上演・日本語字幕付き 上演時間 約2時間30分)
    
         指揮/沼尻竜典 演出/ミヒャエル・ハンペ 管弦楽/京都市交響楽団 

<第14回 (2016年度) 三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞>

  東京都北区文化振興財団

     モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(北とぴあ国際音楽祭2016)
         (セミ ステージ形式・全2幕・イタリア語上演・日本語字幕付)

         指揮/寺神戸 亮 演出/佐藤美晴 管弦楽・合唱/レ・ボレアード(オリジナル楽器使用) 

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2017年7月25日

◆第1回「ユーリ・シモノフ記念オーディテ国際指揮者コンクール」で林 直之が第3位、最優秀オーケストラ賞を受賞


 2017年7月10日~15日にかけて、ポーランドのラドムのクシシュトフ・ペンデレツキ記念ホールで開催された、第1回「オーディテ(Audite)国際指揮者コンクール」において、林 直之が第3位に入賞した。同時に、コンペティション公式オーケストラであるラドム室内管弦楽団の楽団員の投票により最高得点を獲得して最優秀オーケストラ賞を授与された。

 同コンクールは、ロシアの巨匠指揮者ユーリ・シモノフの後援を得て、審査委員長のイングリッシュ・クラシカル・プレイヤーズ芸術監督兼首席指揮者ジョナサン・ブレットの下、ポーランド中部の都市ラドムにおいて開催された。

 全世界からの応募の中からビデオ審査を通過した39名、そしてファイナルラウンド6名で審査が行われた。

 林 直之は広島市出身。京都大学工学部物理工学科中退の後、東京芸術大学音楽学部指揮科に入学。2011年東京芸術大学音楽学部指揮科を卒業。2015年高関健、広上淳一、下野竜也の各氏の下で研鑽を積む。同年12月、神奈川県民ホール開館40周年記念-神奈川県民ホールオペラシリーズ2015、黛敏郎作曲「金閣寺」(指揮/下野竜也、管弦楽/神奈川フィルハーモニー管弦楽団)において、副指揮を務めた。

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2017年7月21日

◆第53回「日伊声楽コンコルソ」、テノールの工藤和真が優勝


 第53回「日伊声楽コンコルソ」の本選が7月21日、東京文化会館小ホールにおいて行なわれ、入賞者が次の通り決定した。

                       <第53回「日伊声楽コンコルソ」入賞者>

第1位 テノール 工藤和真

第2位 テノール 澤﨑一了

第3位 ソプラノ 内田千陽

歌曲賞 テノール 工藤和真

五十嵐喜芳賞 テノール 澤﨑一了

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2017年7月11日

◆JASRAC、BGM利用施設の経営者に対して全国初の著作権侵害行為の差止めと損害賠償を請求


 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、7月11日、JASRACが著作権を管理する音楽著作物(管理著作物)を、著作物利用許諾契約を締結しないまま違法に利用している経営者2名それぞれに対し、管理著作物の使用禁止(差止め)と損害賠償を求める訴えを提起した。

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2017年7月05日

◆音楽教育を守る会、文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出


 音楽教育を守る会は、文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出した。

 現在、音楽教育を守る会会員を原告として、JASRACに対する「請求権不存在確認訴訟」を東京地裁に提起しているが、一方で行政手続きによって、JASRACの使用料規程が有効になってしまわないように、文化庁に署名と合わせて「要望及び質問書」を提出し、司法・行政の両面から我々の主張を貫く意志であることを表明した

 3月下旬から開始した「音楽教育の現場からの演奏著作権料徴収に反対する署名活動」で集まった、557,357筆の署名(署名用紙によるもの525,265筆、ネットでの署名32,092筆)を、文化庁に提出した。

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2017年7月04日

◆チョン・ミョンフン、「イタリア共和国功労勲章」を受勲


 東京フィルハーモニー交響楽団の名誉音楽監督チョン・ミョンフンが「イタリア共和国功労勲章」を受勲した。

 受勲式は7月6日に在韓イタリア共和国大使館にて執り行われる。

 同勲章は、様々な分野での活動を通じてイタリアと諸外国との友好と協力関係に貢献した個人を讃える目的で1951年に設立された。

 チョン・ミョンフンはイタリアの文化や芸術の発展及び世界での国際交流に貢献してきたとして知られている。

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2017年7月03日

◆2017年度第86回「日本音楽コンクール」本選、10月21日~26日開催


 若手音楽家の登竜門である2017年度第86回「日本音楽コンクール」の本選が東京オペラシティコンサートホールで次の日程で行われる。

                           <本選日程>

10月21日(土) ピアノ
10月22日(日) バイオリン
10月23日(月) チェロ
10月24日(火) 声楽(オペラ・アリア)
10月25日(水) ホルン
10月26日(木) 作曲(室内楽曲)

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2017年6月26日

◆札幌交響楽団、10月に名誉指揮者のラドミル・エリシュカの最後の来日公演


 札幌交響楽団は、名誉指揮者のラドミル・エリシュカが、「これ以上は日本への長旅に耐えられない」との医師の判断により、10月に予定している第604回定期演奏会を最後の来日公演とすることを明らかにした。

 ラドミル・エリシュカは、札響との出会いとなった思い出の曲「シェエラザード」を最後に再び札響と共に演奏することを強く希望したため、当初発表の曲目を変更し、同曲をもってエリシュカ&札響のひとつの時代を締めくくることとした。

 なお、札幌交響楽団では、ラドミル・エリシュカが今後も札響の名誉指揮者であることには変わりはないとしている。

 ラドミル・エリシュカ(1931年生まれ)は、チェコ出身の指揮者。ブルノ音楽大学で学ぶ。1990年までカルロヴィヴァリ交響楽団の首席指揮者兼音楽監督を務めた。この間、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団などにも客演し、プラハの春音楽祭にもたびたび出演している。2001年から2013年までチェコ・ドヴォルザーク協会会長を務めた。活動がチェコ国内中心であったために、日本では最近までその名を知られていなかった。2004年に初来日。2008年から札幌交響楽団首席客演指揮者、2015年から同楽団名誉指揮者。

                   <札幌交響楽団第604回定期演奏会>

日時:10月27日(金)19:00開演、28日(土)14:00開演

会場:札幌コンサートホールKitara (札幌市)

曲目:スメタナ/歌劇「売られた花嫁」序曲
   ドヴォルジャーク/チェコ組曲ニ長調op.3
   リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」op.35(曲目変更)

指揮:ラドミル・エリシュカ

管弦楽:札幌交響楽団

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2017年6月19日

◆フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者の大野和士、フランス芸術文化勲章「オフィシエ」を受勲


 東京都交響楽団の音楽監督・大野和士が、フランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ」を受章した。また、同時にリヨン市からもリヨン市特別メダルが授与された。

 オフィシエは3段階ある文化勲章のうち2番目の位。芸術・文化の普及に貢献した人物に授与される。今回の大野の受章は、9年にわたるフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者としての活動が高く評価されたことによるもの。

 さらに、大野和士指揮フランス国立リヨン歌劇場によるプロコフィエフ「炎の天使」公演が、フランス批評家協会によるクロード・ロスタン賞を受賞することも発表された。

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