2016年3月21日
第28回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の受賞者が次の通り発表された。
【独奏・独唱部門賞】 小山実稚恵
【室内楽・合唱部門賞】 「アントネッロ」(古楽アンサンブル)
【オペラ・オーケストラ部門賞】 札幌交響楽団
【現代音楽部門賞】 サントリー芸術財団
【研究・評論部門賞】 千葉優子著「筝を友として 評伝 宮城道雄<人・音楽・時代>」
【特別賞】 「皆川達夫」
「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」は、約160名の会員を擁するミュージック・ペンクラブ・ジャパンが発表している年間の音楽賞。同クラブは、音楽関係の言論・執筆活動に関わっている音楽&オーディオ評論家、ミュージック・ライター、音楽学者、作曲家、文芸評論家などで構成されている。同音楽賞の特徴は、音楽に専門的にかかわる書き手自身が、自主的に運営する団体が制定している音楽賞であること。
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2016年3月21日
第62回「マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクール」のピアノ部門で、佐藤彦大が優勝、桑原志織が2位に入賞した。
同コンクールは、スペインのバルセロナで開催される若手音楽家のための登竜門の一つ。
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2016年3月18日
第42回「日本ショパン協会賞」は、中桐 望が受賞した。
日本ショパン協会賞は、各年におけるピアノ演奏会で、ショパンの作品に特に優れた演奏を示したピアニストに贈られるが、受賞者が出るのは3年ぶり。
中桐 望(1987年生まれ)は、、岡山県出身。東京芸術大学を卒業後、現在、ポーランドのビドゴシチ音大に留学中。主なコンクール歴は、2009年第78回「日本音楽コンクール」第2位、2011年第3回「ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノ・コンクール」第2位、2012年第8回「浜松国際ピアノコンクール」第2位など。
なお授賞式は、4月23日、カワイ表参道コンサートサロン・パウゼ(東京)で行われる。
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2016年3月18日
「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ」が、3月19日(土)、20日(日)、21日(月/祝)の3日間開催される。
「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ」は、2010年に一人の音楽家がニューヨークの道行く人々に音楽を捧げたことから始まった。2015年には世界規模のムーブメントへと発展し、世界中の何千もの音楽家が参加。
2016年は、音楽の父バッハの生誕331年(ユリウス暦1685年3月21日)を祝い、3月21日、世界中がバッハ音楽に包まれる。
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2016年3月18日
第15回(2015年度)「佐治敬三賞」は、「トム・ジョンソン《4音オペラ》」および「DUOうたほぎリサイタル2015-春夏秋冬-」の2公演が受賞した。
「佐治敬三賞」は、サントリー芸術財団が、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈る賞。
【トム・ジョンソン《4音オペラ》】
アメリカの作曲家トム・ジョンソンの実験的な作品「4音オペラ」を中心においた同公演は、主に以下の二つの点で注目すべき成果を挙げた。第一に、きわめて興味深い作品を初めて日本に紹介したこと。4人の歌手(ただし、途中で一か所だけ5人目が乱入するシーンがある)と1人のピアニストという極小の編成ながら、全体は合唱、アリア、レシタティーヴォ、二重唱などが続く28場からなり、「オペラ」としてのフォーマルな形式を保っている点がまずは面白い。第二に、恵川智美によるすぐれた演出。恵川は狭い舞台を巧みに使い、4人の歌手のキャラクターを際立たせる過程において非凡な手腕を見せた。とりわけラストで4人が動きを封じられてゆくシーンの完成度は忘れがたい。
<公演概要>
名称:トム・ジョンソン《4音オペラ》日本語版世界初演
東京公演
日時:2015年3月25日(水)19:00
会場:杉並公会堂 小ホール
愛知公演
日時:2015年3月28日(土)14:00
会場:愛知県芸術劇場 小ホール
【DUOうたほぎリサイタル2015-春夏秋冬-】
吉川真澄と佐藤紀雄による「DUOうたほぎ」のリサイタル「春夏秋冬」は、対象と誠実に向かい合う姿勢がすみずみに至るまで感じられる、潤いに満たされたコンサートであった。軸になったのは、平野一郎の近作、女声独唱のための《春の歌》《夏の歌》《秋の歌》《冬の歌》で、このうち《冬の歌》が初演。これらの作品は、季節の自然に満ちる声音を特殊発声やボディ・ランゲージをも用いる無伴奏声楽曲としたものであるが、どの曲も原初への独創的な探究を踏まえており、太古の霊的な響きがいま呼び覚まされるような趣がある。吉川はその襞に深く入りこみ、巫女のようなひたむきさでその霊性を表現して、会場を一種宗教的な感動に包んだ。
<公演概要>
名称:DUOうたほぎリサイタル2015-春夏秋冬-
東京公演
日時:2015年12月17日(木)19:00
会場:東京オペラシティ 近江楽堂
京都公演
日時:2015年12月23日(水・祝)16:00
会場:青山音楽記念館 バロックザール
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2016年3月17日
第47回(2015年度)「サントリー音楽賞」は、トッパンホールが受賞した。
トッパンホールは2000年10月、凸版印刷の創業100年を機に設立され、昨年の秋に開館15周年を迎えた。客席数408の親密な空間と優れた音響特性を有する日本有数の室内楽ホールだが、それに加えて、このたびは1シーズンに30回を超える主催公演が高く評価された。
ハーゲン・クァルテットによるモーツァルト・ツィクルス(10月1~4日)、ピアノのピーター・ゼルキン(10月5日)、ヴァイオリンのジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニス・バロック・オーケストラ(10月23日)、1887年製ニューヨーク・スタインウェイを用いた「アンドレアス・シュタイアー プロジェクト9」(12月8日)など、2015年の記念公演には質量ともに目覚ましいものがあった。
またクラリネットのアンドレアス・オッテンザマー(2月26日)、ヴァイオリンのレジス・パスキエ(3月24日)、ピアノのジャン=クロード・ペヌティエ(5月8日)など、作品の知名度にとらわれない積極的なプログラミングを推進してきた功績は大きい。
「エスポワール」や「日下紗矢子 ヴァイオリンの地平」など、日本の若手の発掘や育成を目指したシリーズ企画も充実していた。
同ホールの主催公演で特筆に値するのが「歌曲の森~詩と音楽」のシリーズである。これまでマーク・パドモア、イアン・ボストリッジ、クリスティアン・ゲルハーヘル、ナタリー・シュトゥッツマンなどによってピアノ伴奏つき歌曲の真髄が披露されてきたが、2015年度はテノールのクリストフ・プレガルディエンとピアノのミヒャエル・ゲースによるリーダー・アーベント(5月13日、15日)がこれに続いた。リートという地味なジャンルで、これだけの企画を実現させ、しかも聴衆の幅広い支持を獲得していることは驚嘆に値すると言えよう。
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2016年3月17日
東京交響楽団のソロ・コンサートマスター大谷康子は、2016年3月31日付で契約期間満了を迎え退団することになった。
大谷康子は1995年4月、同楽団コンサートマスターに就任。2007年4月からはソロ・コンサートマスターとして計21年間活躍してきた。
歴代コンサートマスターの中で最も長い期間を務め、ソリストとしても同楽団主催公演へ計28回出演した。
その功績を称え、同楽団としては初の「名誉コンサートマスター」の称号を贈ることとなった。
大谷康子は退団後、ソリストとして活躍の場を広げる。
主催公演への最後の出演は、2016年3月26日(土)第638回定期演奏会、2016年3月27日(日)川崎定期演奏会第54回。
指揮=ドミトリー・キタエンコ
ヴァイオリン=成田達輝
コンサートマスター=大谷康子
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ・オネーギン」~ポロネーズ/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番
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2016年3月12日
大阪フィルハーモニー交響楽団は、4月から、優れた若手指揮者の一人、角田鋼亮を指揮者陣に迎える。
角田鋼亮は、1980年愛知県生まれ。東京芸術大学大学院指揮科ならびにベルリン音楽大学国家演奏家資格課程を修了し、これまでに、コンチェルトハウス・オーケストラ・ベルリン、ブランデンブルグ交響楽団をはじめ、国内外のオーケストラを数多く指揮しており、オペラ、バレエ、ミュージカル等、幅広い分野で活動している。
大阪フィルには過去2回客演しており、いずれも楽団員の信頼を大きく得て、説得力のある、力強いサウンドを引き出した。
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2016年3月11日
2015年度文化庁芸術選奨が発表され、指揮者の児玉宏(63歳)が文部科学大臣賞、ソプラノの中村恵理(38歳)が文部科学大臣新人賞を受賞した。
◇文部科学大臣賞◇
指揮者、児玉宏<対象公演:「大阪交響楽団第196回定期演奏会」ほか>
児玉 宏は、東京都出身。1975年桐朋学園大学音楽学部作曲理論学科・指揮科卒業。卒業後すぐにドイツに渡り、オトマール・スウィトナーに師事。1996年~2001年バイエルン州立コーブルク歌劇場の音楽総監督。2008年大阪交響楽団(大阪シンフォニカー交響楽団)音楽監督・首席指揮者に就任。
◇文部科学大臣新人賞◇
ソプラノ、中村恵理<対象公演:中村恵理 ソプラノ・リサイタル>
中村恵理は、兵庫県出身。大阪音楽大学音楽学部声楽学科卒業。同大学大学院音楽研究科オペラ研究室修了。上木惇、油井成行の各氏に師事。2000年同大学新人演奏会に出演。選抜学生オペラ「フィガロの結婚」伯爵夫人役、「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・アンナ役に出演。川西市音楽家協会会員。
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2016年3月11日
第26回「出光音楽賞」が発表され、指揮の川瀬賢太郎、作曲の薮田翔一、ヴァイオリンの山根 一仁が受賞した。
<川瀬賢太郎(指揮/31歳)>
1984年12月29日 東京都生まれ。私立八王子高等学校芸術コースを経て、2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。2006年10月 東京国際音楽コンクール<指揮>において1位なしの2位(最高位)に入賞。2007年~2009年パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)アシスタント・コンダクター。現在、名古屋フィルハーモニー交響楽団指揮者。八王子ユース弦楽アンサンブル音楽監督。2014年4月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者に就任。三重県いなべ市親善大使。2015年「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞受賞、第64回神奈川文化賞未来賞を受賞。
<薮田翔一(作曲/32歳)>
1983年8月17日兵庫県生まれ。18歳より作曲の勉強を始める。2011年東京音楽大学大学院作曲科修了。78、79、80、81回(2009年~2012年)日本音楽コンクール4年連続2位入賞。トロンボーンピース・オブ・ザイヤー2011作曲賞。2012年 京都フランスアカデミーメシアン賞。2013年 ウィーンコンチェルトハウス100周年作曲賞最優秀作品賞。SORODHA国際作曲コンクール1位入賞、カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール3位入賞。2014年 第3回クロアチア国際作曲賞“NEW NOTE”2位入賞。2015年 第70回ジュネーブ国際音楽コンクール作曲部門優勝。
<山根一仁(ヴァイオリン/20歳)>
1995年7月29日札幌市生まれ。2014年3月、桐朋女子高等学校音楽科(共学)首席卒業。現在、桐朋学園大学ソリストディプロマコース全額免除特待生として在籍中。2015年9月より、ドイツ国立ミュンヘン音楽・演劇大学入学。2010年第79回日本音楽コンクールヴァイオリン部門第1位、並びにレウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞、岩谷賞(聴衆賞)及び全部門を通して最も印象的な演奏、作品に贈られる増沢賞を最年少受賞。2011年 第60回横浜文化賞・文化芸術奨励賞最年少受賞。2012年 第2回岩谷時子音楽財団『Foundation for Youth 賞』受賞。2015年度 (公財)青山財団第25回青山音楽賞新人賞受賞。
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