クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2012年 12月

2012年12月27日

◆新春恒例!「ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート」、2013年1月1日午後7時にライヴ中継(指揮者はメスト)


 毎年恒例の「ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート」が、1月1日(火)、NHK[Eテレ](後7:00〜10:00)、NHK[FM](後7:15〜10:00)でライヴ中継される。このコンサートは、ウィーン楽友協会からのライブ映像で、世界中で生中継され、世界で最も多くの人が同時に視聴する。

 今回はウィーン国立歌劇場の音楽総監督、フランツ・ウェルザー・メストが指揮。2013年はワーグナーとヴェルディという偉大なオペラ作曲家のメモリアルイヤーに当たるため、この2人の曲がニューイヤーコンサート史上初めて演奏されることになっている。

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2012年12月19日

◆ 第14回ホテルオークラ賞、河村 尚子(ピアノ)と横坂 源(チェロ)


 第14回ホテルオークラ賞は、河村 尚子(ピアノ)と横坂 源(チェロ)に決定した。

 賞金は各50万円。授賞式および記念演奏会は、2013年2月5日、午後6時、ホテルオークラ東京曙の間(本館1階、入場無料)で開催される。

 ピアノの河村 尚子は、ハノーファー国立音楽芸術大学在学中、ミュンヘン国際コンクール第2位、クララ・ハスキル国際コンクールで優勝。最近の活動は、日本では、プレトニョフ指揮ロシアナショナル管弦楽団のツアーへの参加、NHK交響楽団定期演奏会への初登場など、また、ヨーロッパでは、アイルランド国立交響楽団とダブリンで共演し、ヨーロッパ全土に放送された。

 チェロの横坂 源は、桐朋学園女子高等学校(男女共学)を卒業後、同ソリストディプロマ・コースを経て、シュトゥットゥガルト国立音楽大学、並びにフライブルク国立音楽大学で研鑚を積む。1999年10月、13歳で東京交響楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲を共演後、2009年5月、全ドイツ学生音楽コンクールで第1位(室内楽)、2010年9月、第59回ミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門で第2位。出光音楽賞受賞。

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2012年12月17日

◆志鳥音楽賞、島根「第九をうたう会」に決定


 クラシック音楽興隆会の2012年度 志鳥音楽賞は、島根「第九をうたう会」に決定した。

 クラシック音楽興隆会は、「クラシック音楽の裾野拡大」を目的として、1992年4月に音楽評論家の志鳥栄八郎氏(1926年~2001年)が私財を拠出して設立した団体。

 同会は、地域に密着した幅広いクラシック音楽の普及活動によってクラシック音楽の愛好家層の拡大に貢献のあった個人または団体に対し、その功績をたたえ、その活動を支援する趣旨で、毎年、応募者の中から選考した個人または団体に「志鳥音楽賞」(1回につき賞金100万円)を贈呈している。

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2012年12月07日

◆「第22回吉田秀和賞」、新関公子著「ゴッホ 契約の兄弟 フィンセントとテオ・ファン・ゴッホ」(ブリュッケ刊)


「第22回吉田秀和賞」は、新関公子著「ゴッホ 契約の兄弟 フィンセントとテオ・ファン・ゴッホ」(ブリュッケ刊)に決定した。

 受賞者の新関公子は、1940年新潟県長岡市生まれ。1965年東京藝術大学院修士課程修了後、東京藝術大学付属芸術資料館(現大学美術館)に勤務(74年まで)。2002年東京藝術大学大学美術館教授(08年まで)。2008年東京藝術大学名誉教授となる。

<審査員選評>

 「着実な研究心と躍動する批評精神。自序で予告した著者自身の自己との契約の達成がまたすばらしい」(杉本秀太郎)

 「本書には童心の『なぜ?』と老練な刑事の丹念さとが結合している。純真に疑ってこつこつ調べて常識を覆す。芸術のよき研究と批評は第一級のミステリーにも通じる。傑作である」(片山杜秀)

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2012年12月05日

◆第5回トスティ歌曲国際コンクールでテノールの又吉秀樹が3位に入賞


 第5回トスティ歌曲国際コンクールがイタリアのオルトーナで開催され、テノールの又吉秀樹が3位に入賞した。

 同コンクールは、イタリア近代歌曲の父と呼ばれる作曲家のトスティを記念し、1996年に故郷のアブルッツォ州オルトーナで始まったもの。

 又吉秀樹は、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学大学院音楽研究(オペラ)科を首席にて修了。在学時にアカンサス賞、同声会賞、武藤舞賞受賞。第40回イタリア声楽コンコルソで優勝、ミラノ大賞受賞。トスティ歌曲国際コンクールアジア予選大会第二位および読売新聞社賞受賞。サントリーオペラアカデミーメンバー。二期会会員。

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2012年12月02日

◆「2012年度 第50回レコード・アカデミー賞」、大賞はイザベル・ファウストによる「ベルク&ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲」


 音楽の友社は、2012年度 第50回のレコード・アカデミー賞(選定委員長:諸石幸生)を10月18日と11月21日の2回選定委員会を経て、決定した。大賞にはイザベル・ファウス(ヴァイオリン)アバド指揮による「ベルク&ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲」〔ハルモニア・ムンディ〕、銀賞にはレ・ヴァン・フランセによる「フランスの風-ザ・ベスト・クインテット」〔EMIクラシックス〕、銅賞にはエマール(ピアノ)による「ドビュッシー:前奏曲集第1巻&第2巻」〔グラモフォン〕がそれぞれ選ばれた。(「 詳細はレコード芸術」2013年1月号)

【大賞 協奏曲部門】

ベルク:ヴァイオリン協奏曲,ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

イザベル・ファウスト(vn)クラウディオ・アバド指揮モーツァルトo[ハルモニア・ムンディ・フランス☆KKC5221]

【大賞銀賞 室内楽曲部門】

レ・ヴァン・フランセ/フランスの風-ザ・ベスト・クインテット

レ・ヴァン・フランセ[EMIクラシックス☆TOCE90222~3]

【大賞銅賞 器楽曲部門 】

ドビュッシー:前奏曲集第1巻,同第2巻

ピエール=ロラン・エマール(p)[グラモフォン☆UCCG1581]

【交響曲部門】

ショスタコーヴィチ:交響曲第4番

エリアフ・インバル指揮東京都so[EXTON☆OVCL00472]

【管弦楽曲部門】

ドビュッシー:交響詩《海》,牧神の午後への前奏曲,管弦楽のための《映像》

ダニエーレ・ガッティ指揮フランス国立o[ソニークラシカル☆SICC1540]

【オペラ部門】
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》全曲

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン国立歌劇場o,同cho,トム・クラウセ(Br)アンナ・トモワ=シントウ,イレアナ・コトルバス(S)ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs-Br)他[セブンシーズ☆KICC1018~20]

【声楽曲部門 】

モーツァルト:レクイエム〔バイヤー版〕,フォーレ:レクイエム,他

ミシェル・コルボ指揮ジュネーヴ室内o,ローザンヌ声楽アンサンブル,他[ヴァージン・クラシックス☆TOCE16286~7]

【音楽史部門】

ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集(1681),描写的ソナタ イ長調

グナール・レツボール(vn,指揮)アルス・アンティクァ・アウストリア[パン・クラシックス☆PC10245(2枚組)]

【現代曲部門

南聡/作品集「昼」

演奏者多数[ALM☆ALCD91]

【特別部門 吹奏楽】

ベスト・オヴ・マーチ-2

武田晃1等陸佐指揮 陸上自衛隊中央音楽隊[フォンテック☆FOCD9559]

【特別部門】 ビデオ・ディスク「コンサート&ドキュメンタリー」

神のヴァイオリニスト ヤッシャ・ハイフェッツ

ヤッシャ・ハイフェッツ(vn)ピーター・ローゼン(監督)他[ユーロアーツ☆KKC9033]

【特別部門】 ビデオ・ディスク「舞台&劇作品」

フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》全3幕

モーシェ・レイザー,パトリス・コリエ(演出)コリン・デイヴィス指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場o,アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms)ディアナ・ダムラウ(S)他 [デンオン(オーパス・アルテ)☆COXO1034(BD)]

【特別部門】 録音

ストラヴィンスキー:バレエ《兵士の物語》組曲/七重奏曲/八重奏曲

東京メトロポリタン・アンサンブル[SUGI☆KICC6350]

【特別部門】 企画・制作

「最新決定盤ベートーヴェン・ベスト」シリーズ〔ベートーヴェン/交響曲全集,ピアノ協奏曲全集,ピアノ・ソナタ全集〕

ダニエル・バレンボイム(指揮,p)ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ,ベルリン国立管弦楽団,他「交響曲全集」[デッカ☆UCCD9879~83]「ピアノ協奏曲全集」[デッカ☆UCCD1347~9]「ピアノ・ソナタ全集」[デッカ☆UCCD1350~9]他

【特別部門】特別賞

CD版「永遠の故郷」吉田秀和選・訳・著

[集英社]

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