クラシック音楽 ニュース


2014年12月19日

◆「第13回齋藤秀雄メモリアル基金賞」、チェロの大友 肇と指揮の上岡敏之が受賞 

 ソニー音楽財団(中鉢良治理事長)は、「第13回齋藤秀雄メモリアル基金賞」の受賞者として、チェロ部門は大友 肇、指揮部門は上岡敏之に決定した。

 チェロの大友 肇は、1994年に桐朋学園大学在学中に結成された、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」のメンバー。2000年、難関の第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、同時にサルバトーレ・シャリーノ特別賞を受賞。2009年には第19回新日鉄音楽賞「フレッシュアーティスト賞」受賞、クァルテット・エクセルシオが全曲演奏した作曲家グループ「クロノイ・プロトイ」の公演が、サントリー芸術財団から第9回佐治敬三賞を受けた。現在、東京芸術大学室内楽講座の講師及び、サントリーホールの「室内楽アカデミー」で、コーチング・ファカルティを勤め、後進の指導にもあたっている。

 指揮の上岡敏之は、東京芸術大学を卒業後、ハンブルク音楽大学に留学。キール市立劇場でキャリアをスタートさせた。その後、8年間にわたり、ヴィースバーデンのヘッセン州立歌劇場の音楽総監督を務めた。1998/99シーズンより、ヘアフォートの北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も歴任。2004年からは、ヴッパータール市立歌劇場音楽総監督に就任。2009年から5年間ザールランド州立歌劇場音楽総監督に転身する際に、ヴッパータール市からの強い要請を受けてヴッパータール響の首席指揮者も兼任した。そして、2014年シーズンよりヴッパータール市立歌劇場のインテンダントに就任したのを機に、同歌劇場の音楽総監督にも返り咲き、現在に至っている。

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