2011年12月02日
東京国際フォーラムは、2012年のGWに「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭(LFJ)2012」を開催すると発表した。テーマは「サクル・リュス」。フランス語でロシアの祭典を意味するこの言葉は20世紀の音楽界に旋風を巻き起こしたストラヴィンスキーの「春の祭典(Sacre du Printemps)」にち なんで付けられたもの。LFJは2005年に東京国際フォーラムのCSR事業としてスタートし、クラシック音楽界の常識を覆した革命 的な音楽祭として幅広い層の皆さまに愛されてきた。本年は東日本大震災の影響により一時は開催を断念せ ざるを得ない状況になったが、 「とどけ!音楽の力、広がれ!音楽の輪」を合言葉に、ファンの支持と数 多くの企業・団体の支援により、規模は縮小とはなったが、無事成功を収めることができた。2012年も「育成」と「創造」を重点方針として、音楽文化を支える演奏家、聴衆、街や社会に対して貢献し、クラシック音楽から生み出される感動の輪を広め、新時代の音楽文化の創造を積極的に図ることに している。
【開催概要】
名称 : ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2012
テーマ : Le Sacre Russe サクル・リュス
日程 : 2012年4月27日(金)~5月5日(土・祝) ・前夜祭: 5月2日(水) ・コア期間: 5月3日(木・祝)~5月5日(土・祝)
会場 : 東京国際フォーラム 全館及び東京・丸の内エリア
公演数 : 約350公演(うち有料公演 約150公演)
来場者見込: 約48万人(うち東京国際フォーラム約40万人)
主催 : 東京国際フォーラム 企画制作 : CREA / KAJIMOTO
【LFJ2012の主な特徴】
1. 19世紀から現代までのロシア音楽の潮流を19世紀から現代までの激動のロシアの大地から革新的でスピリチュアルな音楽潮流を生み出した作曲家たちが登場する。グリンカ、「ロシア5人組」(バラキレフ、キュイ、リムスキー=コルサコフ、ボロディ ン、ムソルグスキー)にはじまり、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエ フ、ショスタコーヴィチ、そしてシュニトケ、グバイドゥーリナ、アルヴォ・ペルトまで。ロシア音楽の 変遷をたどる、驚きと感動に満ちた広大なパノラマを届ける。
2.キッズ、ユースを応援 東京のラ・フォル・ジュルネ オリジナル企画「0歳からのコンサート」を引き続き開催する。このほか、 出演アーティストが千代田区の小学校を訪問する特別授業の実施、前夜祭リハーサルへの小中学生招待、 500円の中高生席設置など様々な形でキッズ、ユースにクラシック音楽の素晴らしさと感動を伝える。また 音楽大学との連携により、キオスクや東京・丸の内エリアコンサートへの出演、マスタークラス開講、キ ッズプログラム制作への参画など、未来の音楽家を応援する。
3.東京のラ・フォル・ジュルネならではのオリジナル企画 日本人作曲家にロシア音楽へのオマージュ作品を委嘱し、その日本初演を行う。2010年に好評だった 「クレール・オプスキュール(暗がりのコンサート)」やルネ・マルタン一押しの若手演奏家を集めた 「ヌーヴェル・ヴァーグ新世代コンサート」 、多様なジャンルとのコラボレーション、さらにロシア音楽 史上に残る歴史的コンサートの再現企画も登場する。
4.ロシア音楽が日本中をかけめぐる 次回のラ・フォル・ジュルネは、初めてフランス・ナントと国内各都市が同じテーマで開催される。それ ぞれの街の個性と融合したロシアの祭典が楽しめる。なお、「ラ・フォル・ジュルネ2012公式サイト」( http://www.lfj.jp)は、12月下旬オープン予定。
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2011年11月21日
「第64回全日本合唱コンクール全国大会」(主催:日本合唱連盟/朝日新聞)が開催され、職場部門/一般部門/大学部門の入賞団体が次の通り発表された。
【職場部門】
金賞
住友金属混声合唱団 ※青森市長賞・シード合唱団
パナソニック合唱団 ※厚生労働大臣賞・シード合唱団
札幌市役所声友会合唱団 ※日本放送協会賞
銀賞
みちのく銀行男声合唱団
山陰合同銀行混声合唱団
日立コール・システム・プラザ
銅賞
十八銀行混声合唱団
りそな合唱団
中部電力合唱団
富士通川崎合唱団
【一般部門Bグループ】
金賞
グリーン・ウッド・ハーモニー ※文部科学大臣賞・シード合唱団
鶴岡土曜会混声合唱団
CANTUS ANIMAE ※青森県知事賞・シード合唱団
合唱団お江戸コラリアーず ※日本放送協会賞
銀賞
合唱団ノース・エコー
淀川混声合唱団
ヴォーカルアンサンブル《EST》
岡崎混声合唱団
MODOKI
合唱団こぶ
銅賞
合唱団Épice
小田原少年少女合唱隊
Baum
豊中混声合唱団
合唱団ある
<カワイ奨励賞>
(大学部門)
東京工業大学混声合唱団コール・クライネス
(職場部門)
住友金属混声合唱団
【大学部門】
金賞
都留文科大学合唱団
九大混声合唱団
金城学院大学グリークラブ ※日本放送協会賞
愛媛大学合唱団
関西学院グリークラブ ※青森市教育長賞・シード合唱団
東京工業大学混声合唱団コール・クライネス ※青森県教育長賞・シード合唱団
混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ
銀賞
同志社グリークラブ
島根大学混声合唱団
北海道大学混声合唱団
新潟大学合唱団
東北福祉大学混声合唱団
福島大学混声合唱団
銅賞
鳥取大学混声合唱団フィルコール
立正大学グリークラブ
創価大学創大銀嶺合唱団
徳島大学リーダークライス
武庫川女子大学コーラス部
【一般部門Aグループ】
金賞
harmonia ensemble ※青森県知事賞・シード合唱団
Choeur Chene
マルベリー・チェンバークワイア ※日本放送協会賞
会津混声合唱団
Combinir di Corista ※文部科学大臣賞・シード合唱団
銀賞
杉並学院・菊華混声合唱団
合唱団まい
宮崎Pisello Dolce
S.C.Gioia
女声合唱団ソレイユ
マルベリー・クワイア
銅賞
女声合唱団フィオーリ
女声合唱団「歌姫」
ウィスティリア アンサンブル
VOCE ARMONICA
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2011年11月21日
第一生命は、日本初公開のモーツァルト肖像画「未完成肖像画」を含む「モーツァルトの顔~18世紀の天才をめぐる6つの物語~」展を開催すると同時に、モーツァルト本人愛用の楽器(ヴァイオリン&ヴィオラ)を使ったコンサートを開催する。これは、1991年から6年間にわたり、オーストリア・ザルツブルクのモーツァルト住家復元事業を支援したが、その友好関係の証として、また、創業110周年と第一生命ホール10周年を記念して、ザルツブルク国際モーツァルテウム財団の協力のもと、コラボレーションイベントとして開催される。
【国際モーツァルテウム財団コレクション展覧会】
「モーツァルトの顔~18世紀の天才をめぐる6つの物語~」
■開催場所:第一生命日比谷本社1階(南北ギャラリーおよびロビーにて)
■開催期間:平成23年11月19日(土)~25日(金)の7日間(土日祝日も開催)
■開催時間:9:30~19:30
■入場料等:無料(事前予約等も不要)
■主催:第一生命、国際モーツァルテウム財団
■後援:駐日オーストリア大使館
■協力:オーストリア政府観光局
①門外不出といわれるヨーゼフ・ランゲ作モーツァルト肖像画「未完成肖像画」(日本初公開!)や「トルコ行進曲」、「キラキラ星変奏曲」の自筆譜など財団所有のオリジナル品、日本モーツァルト研究所・海老澤敏氏の所蔵品等約30点を展示。
②ビジュアル&サウンドアーキテクチャー「モーツァルトの素顔」では、DVDにてモーツァルトの生涯を音楽と映像で振り返る。
③開催期間中、毎日、「モーツァルトプログラムによるロビーコンサート」を実施。
【第一生命ホール10周年記念コンサート】
「海老澤敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート~モーツァルトの愛したヴァイオリンとヴィオラと共に~」
■開催場所:第一生命ホール
■開催日時:平成23年11月24日(木) 開演19:00~20:30(開場18:30)
■主催:トリトン・アーツ・ネットワーク
■後援:駐日オーストリア大使館
■特別協力:国際モーツァルテウム財団
■協力:オーストリア政府観光局
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(カルテット)によるモーツァルト本人愛用の楽器(ヴァイオリン&ヴィオラ)を使った演奏に日本モーツァルト研究所・海老澤敏によるレクチャーを添えたコンサートを開催する。
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2011年11月15日
米ソニーは、米シティグループとの間で、総額22億米ドルでイギリスの音楽出版会社EMI Music Publishingの買収に関する最終契約を締結したと発表した。
米ソニーは、マイケル・ジャクソン遺産管理財団と共同で、英EMI買収のために設立する新会社に対して約3億2,500万米ドルを出資し、同新会社の38%の持分を取得、さらに今後増資により最大で40%の持分を取得する権利を有する。
英EMIは、これまでソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージックと並び、世界の4大レコード会社の1社に位置づけられていた。今回、英EMIは、レコード会社がユニバーサルミュージックなどに、音楽出版会社がソニーなどに買収されることになる。
英EMIは、膨大な楽曲と高い人気を誇る作詞作曲家が名を連ねる世界トップクラスの音楽出版会社。あらゆる音楽ジャンルや年代、世界の地域をカバーする130万超の音楽著作権という、世界で最も幅広く、かつ多様な音楽カタログを所有する音楽出版会社の一つ。今日の音楽産業において大きな成功を収めている数多くのアーティストが所属し、さらに20世紀初期から今日に至るまで、時代を超えたヒット曲の数々も含まれている。
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2011年11月04日

バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督でチェンバロ・オルガン奏者の鈴木雅明(57歳)が紫綬褒章を受賞した。
兵庫県神戸市出身。東京芸術大学音楽学部作曲科を卒業、同大学院オルガン科に進学。 アムステルダムのスウェーリンク音楽院に留学。 神戸松蔭女子学院大学助教授、東京芸術大学音楽学部古楽科助教授を経て同大学教授を務める。現在、神戸松蔭女子学院大学客員教授。米イェール大学教会音楽研究所客員教授。
1990年にはオリジナル楽器アンサンブルと合唱団であるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)を結成。BCJ音楽監督として、現在バッハの教会カンタータ全曲シリーズや受難曲などの録音を精力的に行っている。
2001年第42回毎日芸術賞、2001年ドイツ連邦共和国より「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」 、2009年芸術選奨文部科学大臣賞などの受賞歴を持つ。
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2011年11月02日

エリック・サティの演奏・普及や現代音楽を得意とするピアニストの高橋アキが、2011年秋の紫綬褒章に選ばれた。
高橋 アキ(1944年生まれ)は、神奈川県鎌倉市出身。東京芸術大学卒業および同大学院修了。同大学院在学中に武満徹作品でピアニストとしてデビュー。1975年には、エリック・サティ没後50年を記念し「エリック・サティ連続演奏会」を配偶者である秋山邦晴氏と開催するなど、わが国においてエリック・サティの普及に尽力すると同時に、武満徹など現代音楽に積極的に取り込り組み、現在、世界各国で活発な演奏活動を展開している。
これまでCD「シューベルト・ピアノソナタ集」(カメラータ・トウキョウ)と「モートン・フェルドマン・トリオ」コンサートの演奏により、平成19年度(第58回)芸術選奨文部科学大臣賞。またCD「危険な夜 高橋アキ・プレイズ・ジョン・ケージ」(カメラータ・トウキョウ)により平成20年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞している。
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2011年10月31日
ニースで行われた第2回マクサンス・ラリュー国際フルートコンクールでフルートの新村理々愛(17歳)が優勝した。
新村理々愛は、小学4年でオーケストラと初共演して以来、東京交響楽団をはじめとする国内外多くのオーケストラと共演や、全国紙・テレビにも多く出演するなど若手フルーティストとして活躍している。現在、東京藝術大学附属音楽高等学校2年に在学中。これまで、2005年 第1回ジュニア国際フルートコンクール グランプリ&オーディエンス賞(クロアチア)、 2006年第20回京都芸術祭京都市長賞(史上最年少)、2007年第1回マクサンス・ラリュー国際フルートコンクールジュニア部門優勝、2009年第14回日本フルートコンヴェンションコンクール第1位&吉田雅夫賞 (史上最年少、中3)などの受賞歴を持つ。
マクサンス・ラリュー国際フルートコンクールは、フランスのフルート奏者マクサンス・ラリューが中心となって開催されているもので、2007年に第1回が開かれた。
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2011年10月31日
第64回全日本合唱コンクール全国大会(主催:日本合唱連盟/朝日新聞)が行われ、高校部門、中学校部門の入賞校(金賞)が次の通り発表された。
<高校部門Aグループ>(2011年10月29日)
金賞
岩手県立不来方高校音楽部 ※府中市教育委員会賞
杉並学院高校合唱部(男声)
北海道帯広三条高校合唱部 ※文部科学大臣賞
兵庫県立神戸高校合唱部 ※東京都教育委員会賞
<高校部門Bグループ>(2011年10月29日)
金賞
愛知県立岡崎高等学校コーラス部
武庫川女子大学附属高等学校コーラス部
宮城県仙台三桜高等学校音楽部
北海道札幌北高等学校合唱部
千葉県立幕張総合高等学校合唱団 ※東京都知事賞
福島県立安積黎明高等学校合唱団 ※文部科学大臣賞
福島県立安積高等学校合唱団 ※府中市教育委員会賞
福島県立会津高等学校合唱団
<中学校同声合唱の部>(2011年10月30日)
金賞
清泉女学院中学校音楽部
和歌山市立貴志中学校合唱部
札幌市立真栄中学校合唱部 ※府中市長賞
郡山市立郡山第五中学校合唱部 ※府中市教育委員会賞
豊島岡女子学園中学校コーラス部 ※文部科学大臣賞
白山市立松任中学校合唱部
國學院大學久我山中学校音楽部
武庫川女子大学附属中学校コーラス部
<中学校混声合唱の部>(2011年10月30日)
金賞
郡山市立郡山第二中学校合唱部
町田市立鶴川第二中学校合唱団 ※府中市教育委員会賞
春日部市立豊春中学校混声合唱団 ※府中市長賞
札幌市立手稲東中学校合唱部
会津若松市立一箕中学校合唱部
島根大学教育学部附属中学校コーラス部
出雲市立斐川西中学校合唱部 ※文部科学大臣賞
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2011年10月28日

2011年10月にポーランドで開催された「第14回ヴィエニャフスキー国際コンクール」において、小林美樹が第2位を受賞した。
小林美樹は、1990年米国テキサス州サンアントニオに生まれる。 2000年全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第1位を受賞。 2002年にはドイツ、デュッセルドルフで行われたザハール・ブロンヴァイオリン・フェスティバルに招かれヴィターリのシャコンヌ等を演奏し好評を博す。2008年8月にはザルツブルク音楽祭マスタークラス成績優秀者によるウイーンホールでの演奏会に出演し、ディプロマを取得。2009年、桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業し、4月より特待生として桐朋学園大学ソリストディプロマコースに進学。2010年10月より明治安田クオリティオブライフより奨学金を得てウィーン私立音楽大学に入学し、現在パヴェル・ヴェルニコフ氏に師事している。
「ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール」は、ポーランドで開催される若手ヴァイオリン奏者のためのコンクール。1935年、ポーランドのヴァイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキの生誕100年を記念して開催されたが、現在、伝統と権威のある国際ヴァイオリン・コンクールとして3年に1回開催されている。これまで、第8回(1981年)に漆原啓子が優勝している。
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2011年10月26日
「第80回日本音楽コンクール」は、チェロ部門とホルン部門の本選の入賞者を次の通り発表した。
チェロ部門本選の結果は次の通り。
第1位 岡本侑也
第2位 上村文乃
第3位 三井静
入選 加藤陽子
岩谷賞(聴衆賞) 岡本侑也
ホルン部門本選の結果は次の通り。
第1位 日橋辰朗
第2位 岸上穣
第2位 濵地宗
入選 豊田実加
岩谷賞(聴衆賞) 日橋辰朗
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