クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2016年3月18日

2016年3月18日

◆第42回「日本ショパン協会賞」、中桐 望が受賞


 第42回「日本ショパン協会賞」は、中桐 望が受賞した。

 日本ショパン協会賞は、各年におけるピアノ演奏会で、ショパンの作品に特に優れた演奏を示したピアニストに贈られるが、受賞者が出るのは3年ぶり。

 中桐 望(1987年生まれ)は、、岡山県出身。東京芸術大学を卒業後、現在、ポーランドのビドゴシチ音大に留学中。主なコンクール歴は、2009年第78回「日本音楽コンクール」第2位、2011年第3回「ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノ・コンクール」第2位、2012年第8回「浜松国際ピアノコンクール」第2位など。

 なお授賞式は、4月23日、カワイ表参道コンサートサロン・パウゼ(東京)で行われる。

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2016年3月18日

◆「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ」、3月19日(土)、20日(日)、21日(月/祝)の3日間開催


 「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ」が、3月19日(土)、20日(日)、21日(月/祝)の3日間開催される。

 「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ」は、2010年に一人の音楽家がニューヨークの道行く人々に音楽を捧げたことから始まった。2015年には世界規模のムーブメントへと発展し、世界中の何千もの音楽家が参加。

 2016年は、音楽の父バッハの生誕331年(ユリウス暦1685年3月21日)を祝い、3月21日、世界中がバッハ音楽に包まれる。

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2016年3月18日

◆第15回(2015年度)「佐治敬三賞」、「トム・ジョンソン《4音オペラ》」と「DUOうたほぎリサイタル2015-春夏秋冬-」が受賞


 第15回(2015年度)「佐治敬三賞」は、「トム・ジョンソン《4音オペラ》」および「DUOうたほぎリサイタル2015-春夏秋冬-」の2公演が受賞した。

 「佐治敬三賞」は、サントリー芸術財団が、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈る賞。

【トム・ジョンソン《4音オペラ》】

 アメリカの作曲家トム・ジョンソンの実験的な作品「4音オペラ」を中心においた同公演は、主に以下の二つの点で注目すべき成果を挙げた。第一に、きわめて興味深い作品を初めて日本に紹介したこと。4人の歌手(ただし、途中で一か所だけ5人目が乱入するシーンがある)と1人のピアニストという極小の編成ながら、全体は合唱、アリア、レシタティーヴォ、二重唱などが続く28場からなり、「オペラ」としてのフォーマルな形式を保っている点がまずは面白い。第二に、恵川智美によるすぐれた演出。恵川は狭い舞台を巧みに使い、4人の歌手のキャラクターを際立たせる過程において非凡な手腕を見せた。とりわけラストで4人が動きを封じられてゆくシーンの完成度は忘れがたい。

<公演概要>

名称:トム・ジョンソン《4音オペラ》日本語版世界初演

東京公演
   日時:2015年3月25日(水)19:00
   会場:杉並公会堂 小ホール
愛知公演
   日時:2015年3月28日(土)14:00
   会場:愛知県芸術劇場 小ホール

【DUOうたほぎリサイタル2015-春夏秋冬-】

 吉川真澄と佐藤紀雄による「DUOうたほぎ」のリサイタル「春夏秋冬」は、対象と誠実に向かい合う姿勢がすみずみに至るまで感じられる、潤いに満たされたコンサートであった。軸になったのは、平野一郎の近作、女声独唱のための《春の歌》《夏の歌》《秋の歌》《冬の歌》で、このうち《冬の歌》が初演。これらの作品は、季節の自然に満ちる声音を特殊発声やボディ・ランゲージをも用いる無伴奏声楽曲としたものであるが、どの曲も原初への独創的な探究を踏まえており、太古の霊的な響きがいま呼び覚まされるような趣がある。吉川はその襞に深く入りこみ、巫女のようなひたむきさでその霊性を表現して、会場を一種宗教的な感動に包んだ。

<公演概要>

名称:DUOうたほぎリサイタル2015-春夏秋冬-

東京公演
   日時:2015年12月17日(木)19:00
   会場:東京オペラシティ 近江楽堂
京都公演
   日時:2015年12月23日(水・祝)16:00
   会場:青山音楽記念館 バロックザール

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