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2022年3月23日

◆第31回「出光音楽賞」、上野通明(チェロ)、岡本誠司(ヴァイオリン)、小林愛実(ピアノ)が受賞


 第31回「出光音楽賞」は、上野通明(チェロ)、岡本誠司(ヴァイオリン)、小林愛実(ピアノ)が受賞した。

 チェロの上野通明(1995年生まれ)は、パラグアイ出身。5歳よりチェロを始め、幼少期をスペインで過ごす。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース全額免除特待生。2009年、13歳で第6回「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール」にて日本人初の優勝。2010年第6回「ルーマニア国際音楽コンクール」最年少第1位。2012年第10回「東京音楽コンクール」第2位。2014年第21回「ヨハネス・ブラームス国際コンクール」第1位。2015年秋よりデュッセルドルフ音楽大学に留学。2018年第11回「ルトスワフスキ国際チェロコンクール」第2位。2021年「ジュネーブ国際音楽コンクール」チェロ部門で優勝(この部門で日本人が優勝するのは初めて)。現在、ドイツ、ルーマニア、スロヴァキア等ヨーロッパ各地でも活発に演奏活動をしている。

 ヴァイオリンの岡本誠司(1994年生れ)は、千葉県市川市出身。2014年7月、ドイツのライプツィヒで行われた第19回「国際バッハ・コンクール」のヴァイオリン部門においてアジア人で初の第1位を獲得。その後、「ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール」第2位、「エリザベート王妃国際コンクール」でのファイナリスト入賞などを経て、2021年9月には「ARDミュンヘン国際音楽コンクール」のヴァイオリン部門にて、部門として3大会12年ぶりとなる第1位となったほか、委託新曲賞など複数の副賞を受賞。東京藝術大学を卒業後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の修士課程を修了。現在はクロンベルク・アカデミーに在籍し、ベルリンにて研鑽を積みながら、日本およびヨーロッパで、ソリストとしてのみならず、デュオ、室内楽、アンサンブルなど幅広い演奏活動を行っている。また、反田恭平が立ち上げたJapan National Orchestraのコアメンバー/コンサートマスターとしても精力的に活動している。

 ピアノの小林愛実(1995年生まれ)は、山口県宇部市出身。 2005年「全日本学生音楽コンクール」小学生部門で全国優勝。2009年「アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール(韓国)」でJr部門優勝。2011年「ショパン国際コンクールin Asia」コンチェルトで金賞を受賞。第5回「福田靖子賞」受賞。2009年サントリーホールにおいてメジャー・デビュー記念コンサートを開催したが、同ホールソロとしては、日本人最年少記録および女性ピアニスト最年少記録。2011年桐朋女子高等学校音楽科に入学。2013年米国カーティス音楽院に留学。海外では、アメリカ、フランス、ポーランド、ブラジル等で演奏。2011年カーネギー・ホールにおいて、小澤征爾が芸術監督を務めた”日本フェスティヴァル”においてソロ・リサイタルを行う。2012年「ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール」のヤングアーティスト部門で第3位。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」ファイナリスト。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」第4位。

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