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2022年3月11日

◆指揮者の大町陽一郎が死去(享年90歳)


 指揮者の大町陽一郎が2月18日に死去した。享年90歳。

 東京都生まれ。東京芸術大学作曲科に入学するも、指揮への興味が募り、指揮法を渡邊暁雄、クルト・ヴェスに師事。その後、ウィーン国立音楽大学指揮科に入学し、指揮をハンス・スワロフスキー、フランコ・フェラーラに師事。さらにカール・ベーム、ヘルベルト・フォン・カラヤンの薫陶を受ける。

 1968年、ドルトムント市立歌劇場の常任指揮者に就任。1980年、日本人として初めてウィーン国立歌劇場に登場。同年クリーヴランド管弦楽団を指揮してアメリカデビューも果たし、1982年から1984年までウィーン国立歌劇場の専属指揮者として活躍。

 オペラ指揮者として、ベルリン国立歌劇場、プラハ・スメタナ国立歌劇場、ブラティスラヴァ国立歌劇場などに客演。コンサートでは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、北ドイツ放送交響楽団、ベルギー国立放送管弦楽団などを指揮。

 教育面では、東京芸術大学オペラ科教授を務め、後に東京芸術大学名誉教授となった。

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