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2025年4月25日

◆山田和樹、ベルリン・ドイツ交響楽団の首席指揮者兼芸術監督に就任(2026年)


 山田和樹がベルリン・ドイツ交響楽団の首席指揮者兼芸術監督に就任する。

 任期は2026年秋のシーズンから3年間。

 山田和樹は現在、英バーミンガム市交響楽団の音楽監督、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督を務めている。

 指揮の山田和樹(1979年生れ)は、神奈川県秦野市出身。東京芸術大学音楽学部指揮科で松尾葉子・小林研一郎の両氏に師事。1998年横浜シンフォニエッタ音楽監督。2009年「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝。2010年~2012年NHK交響楽団副指揮者。2011年「出光音楽賞」受賞。2010年~2017年スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務める。2012年「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」受賞。2012年「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2012年「文化庁芸術祭賞新人賞(音楽部門)」受賞。2014年東京混声合唱団音楽監督に就任。2016年東京混声合唱団理事長職を兼務。2016年モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。2017年第67回「芸術選奨」文部科学大臣新人賞受賞。2018年読売日本交響楽団首席客演指揮者に就任。2022年モナコ公国から「シュバリエ文化功労勲章」受章。2023年バーミンガム市交響楽団首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーに就任。2025年3月第56回(2024年度)「サントリー音楽賞」受賞。2025年6月ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビュー予定。2026年4月東京芸術劇場の芸術監督(音楽部門)に就任予定。2026年ベルリン・ドイツ交響楽団の首席指揮者兼芸術監督に就任予定。著述に『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか』(対談・アルテスパブリッシング刊)、『「自由」の危機 ―息苦しさの正体』(論考集・集英社新書)などがある。

 ベルリン・ドイツ交響楽団(略称:DSO)は、ドイツ・ベルリンに本拠を置くオーケストラ。1946年、西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局(通称:RIAS)のオーケストラとして設立された。アメリカ軍地区交響楽団とも呼ばれていた。当時、東側から逃れてきた旧ベルリン国立歌劇場の楽団員も多く入団。設立間もない頃から高い完成度を誇り、西ベルリン聴衆から熱狂的な支持を得ると共に、ヨーロッパ各地の公演でも絶賛された。その輝かしい布石を築いたのが、初代首席指揮者フェレンツ・フリッチャイである。1956年に、ベルリン放送交響楽団と改称。ドイツ再統一後、かつての母体であったRIAS放送局や契約先の自由ベルリン放送の統廃合を機に、1993年に現在の名称に改称した。1994年に、ドイチュラントラジオが40%、ドイツ連邦共和国政府が35%、ベルリン市が20%、ベルリン・ブランデンブルク放送協会が5%をそれぞれ出資した有限会社が設立され、RIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン放送交響楽団(旧東側のオーケストラ)と共に、ベルリン・ドイツ交響楽団もその傘下となった。歴代首席指揮者は、フェレンツ・フリッチャイ、ロリン・マゼール、リッカルド・シャイー、ウラディーミル・アシュケナージ、ケント・ナガノ、インゴ・メッツマッハー、トゥガン・ソヒエフ、ロビン・ティチアーティ、山田和樹(次期首席指揮者予定)。かつて豊田耕児がコンサートマスターを務めた。

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2025年4月25日

◆第51回(2024年度)「日本ショパン協会賞」、牛田智大が受賞


 第51回(2024年度)「日本ショパン協会賞」(主催:日本ショパン協会)は、牛田智大が受賞した。

 日本ショパン協会賞は、各年におけるピアノ演奏会で、ショパンの作品に特に優れた演奏を示したピアニストに贈られる。

 ピアノの牛田智大(1999年生れ)は、福島県いわき市で生まれ、6歳まで上海で育つ。モスクワ音楽院で学ぶ。2008年から2012年にかけて開催された「ショパン国際ピアノコンクール in Asia」において、史上初となる5年間続けての第1位を受賞。2012年京オペラシティにおいてデビューリサイタルを行う。また、日本人クラシックピアニストとしては史上最年少の12歳でデビューCDアルバム「愛の夢」を発表し、好評を博す。2015年「愛の喜び」、2016年「展覧会の絵」、2019年「ショパン:バラード第1番、24の前奏曲」、2022年「ショパン・リサイタル2022」は続けてレコード芸術特選盤に選ばれている。東シュテファン・ヴラダー指揮ウィーン室内管(2014年)、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管(2015年/2018年)、小林研一郎指揮ハンガリー国立フィル(2016年)、ヤツェク・カスプシク指揮ワルシャワ国立フィル(2018年)、トマーシュ・ブラウネル指揮プラハ交響楽団(2024年)各日本公演のソリストを務めたほか、全国各地での演奏会で活躍。2012年第16回「浜松国際ピアノアカデミーコンクー」第1位、2018年「浜松国際ピアノコンクール」で日本人歴代最高位の第2位、ワルシャワ市長賞と聴衆賞も受賞。2019年第29回「出光音楽賞」受賞。その音楽性を高く評価され、2025年9月には、アンナ・スウコフスカ=ミゴン指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団日本公演のソリストとして7公演に出演。このほか、英国で開催された「リーズ国際ピアノ・コンクール」では聴衆賞を受賞。2025年「日本ショパン協会賞」受賞。

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