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2014年7月17日

◆「第26回高松宮殿下記念世界文化賞」の音楽部門受賞者にアルヴォ・ペルト

 「第26回高松宮殿下記念世界文化賞」が発表され、音楽部門では、アルヴォ・ペルト(エストニア)が受賞した。

 音楽部門の受賞者のアルヴォ・ペルトは、1941年1月21日、スペイン・マドリード生まれの作曲家。1963年に28歳でタリン音楽院(現エストニア音楽演劇アカデミー)を卒業。ソ連統治下、わずかに手に入る情報をもとに、現代音楽の技法を身につけた。

 1960年代後半から、グレゴリオ聖歌など中世の単旋聖歌、ルネサンス期の多声聖歌など「祈り」の音楽の探求に転じ、簡素な音の組み合わせを、まるで鈴の音が鳴り続けるように一定のリズムで繰り返す「ティンティナブリ」という技法を見つけ、1976年のピアノのための小品「アリーナのために」で独自のスタイルの確立を印象づけた。

 2010年には、エストニア各地で生誕75周年を記念するイベントが行われ、30年ぶりに祖国に帰国。首都タリン近郊に自筆の楽譜、各種資料などを保管する「アルヴォ・ペルト・センター」が設立された。エストニアから初の世界文化賞受賞となった。

 授賞式は10月15日に東京・明治記念館で行われることになっている。

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