2010年11月11日
ソニーは、10年5月6日より、液晶テレビ<ブラビア>や“ブルーレイディスク”製品のネットワークコンテンツ視聴機能「<ブラビア>インターネットビデオ」を通じて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート映像の配信をドイツおよび英国において開始する発表した。今後、米国・日本・カナダ、その他の欧州地域にも同様のサービスを順次導入する。
今回の契約により、ベルリン・フィルが08年と09年に行った公演約60本が、HDの高精細な画質と高音質で迫力あるサウンドで、<ブラビア>および“ブルーレイディスク”製品向けに有料で配信され、対象機器を持つユーザーは、「<ブラビア>インターネットビデオ」を通じて視聴することができる。
具体的には、「<ブラビア>インターネットビデオ」のコンテンツに、ベルリン・フィルのオンラインサービスである「デジタル・コンサート・ホール」が加わる。コンサート映像は、<ブラビア>や“ブルーレイディスク”製品に直接ストリーム配信され、サービス導入国のユーザーはリモコンを手に、リビングルームや書斎、寝室などの空間で世界的なオーケストラの演奏をゆったりと満喫することが可能となる。またベルリン・フィルは、この提携により、コンサート映像をホームエンタテインメント機器に配信する世界で最初の文化団体となる。
現在はソニー相談役で、指揮者でもありベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の前終身指揮者・芸術監督であった故ヘルベルト・フォン・カラヤン氏と親交の深かった大賀典雄は、今回の提携について次のように語っている。「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の臨場感あふれるコンサートの模様を、ソニーの液晶テレビ<ブラビア>や“ブルーレイディスク”製品を通じて、ユーザーの家庭で手軽に、そして高画質・高音質で楽しめるということは大変素晴らしいことだと思う」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロのソリストでありベルリン・フィルハーモニー財団ボードメンバーのオラフ・マニンガー氏は、今回の提携を世界中の観客を魅了する機会と位置づけ、「ベルリン・フィルのメンバーは、カラヤン氏がソニーと培った協力関係を継続することを大変喜んでいる。人々が好きな時にリモコンでコンサートを視聴できることは非常に画期的なことだと思う」と述べている。(ソニー:10/5/7発表)