2010年11月12日
「第4回 1000人のチェロ・コンサート」?広島から世界平和の願いを込めて?(主催:NPO国際チェロアンサンブル協会)が、10年5月16日(日) 午後2時から、広島グリーンアリーナで開催された(指揮者: D.Geringas、田久保裕一 /コンサートマスター 林俊昭 )。
当日は、三枝成彰作曲「1000人のCelloの為のREQUIEM ?(HIROSHIMAの為に)」、古屋さおり作曲「原爆」(児童3部合唱付き)の2曲が世界初演された。「原爆」の歌詞は、中沢 啓治「はだしのゲン」、峠 三吉「原爆詩集」、原 民喜「原爆小景」より引用している。また、今回各国語でも訳した。
1998年11月29日に神戸ワールド記念ホールにて阪神・淡路大震災復興支援と世界平和を祈念して「第1回1000人のチェロ・コンサート」が開催された。当時ベルリンフィルハーモニーのチェロ奏者で「ベルリンフィル12人のチェリスト」の創設者でもあったR.ヴァインスハイマー氏が1996年の来日時に同会の松本理事長に「日本で1000人のチェロを」との誘いに応え、東奔西走して成功させたもの。当時ご存命だった高円宮憲仁親王殿下が名誉総裁をお勤めくださり、三人のお嬢様とともに1,013名の内の4名をご家族で占めてくださった。
一瞬にして6400余名の命を奪った大震災の悲劇に演奏者も聴衆も世界で初めて響いた
1000人のチェロの癒しの響きに多くの方々が涙した。その感動は高円宮様のその後のお
言葉の随所に現れた。コンサートそのものも、CDを聴いたプロの音楽関係者をして「1000人という多数の奏者が奏でてこんなに人々を感動させ、またなんとも言えない音色と響き、それはまさに音楽史上に新しいジャンルを作りあげたものだ」と絶賛を惜しまなかった。
その感動と成功はその後も高円宮様をして積極的に一周年の同窓会、二周年…へのご参画、01年7月29日の第2回1000人のチェロ開催へと続き、同協会設立へとつながったわけである。(NPO国際チェロアンサンブル協会のウェブサイトから)