クラシック音楽 ニュース


2019年5月25日

◆指揮者の渡邉曉雄生誕100年を記念して「写真・資料展」と「日本フィルハーモニー交響楽団演奏会」が6月に開催


 わが国のオーケストラ文化に多大なる貢献を果たした指揮者の渡邉曉雄(1919年―1990年)生誕100年を記念して「渡邉曉雄 生誕100年記念 写真・資料展」と「日本フィルハーモニー交響楽団 渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会」が開催される。

 渡邉暁雄は、東京都(東京府)出身。1940年東京音楽学校(現東京芸術大学)本科器楽科(ヴァイオリンを専攻)卒業後、ヴァイオリン・ヴィオラ奏者として活動。第二次世界大戦後、指揮者に転向。 1945年に東京都フィルハーモニー管弦楽団(現・東京フィルハーモニー交響楽団)専属指揮者。1949年より東京芸大助教授に就任し後進の指導にあたる。1950年、米国ジュリアード音楽院指揮科に留学。1956年日本フィルハーモニー交響楽団の創設に尽力し、初代常任指揮者に就任。以後終生、日本フィルと緊密な関係にあった。1966年日本指揮者協会幹事長に就任。1968年日本芸術院賞受賞。1984年日本シベリウス協会を創設、初代会長となり1990年まで在任。没後、従四位勲三等旭日中綬章を授与された。また、没後、渡邉暁雄音楽基金が創設され、若手指揮者への音楽賞、および、オーケストラ界に貢献した関係者への特別賞が設定されている。

                              ◇

【渡邉曉雄 生誕100年記念 写真・資料展】~日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念~

会場:鳩山会館(東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅、護国寺駅)

日時:6月25日(火)~6月30日(日)午前10時から午後4時(入館は午後3時30分まで)

入場料:会館への入館料が必要(ただし、日本フィル公演で配布されているチラシ持参者は無料)。

主催:渡邉曉雄先生に感謝し写真資料展を成功させる会(【呼びかけ人】山本武司<代表>) 

後援:フィンランド大使館、日本フィンランド協会、日本シベリウス協会、日本フィンランド文化友好協会、日本指揮者協会、ハーモニーの家の会

協力:鳩山会館

                              ◇

【日本フィルハーモニー交響楽団 渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会】

シベリウス:交響詩「フィンランディア」
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲
         (ピアノ=第1楽章:寺田悦子/第2楽章:渡邉規久雄/第3楽章:渡邉康雄)
小山清茂:管弦楽のための木挽歌
マーラー:交響曲第5番より第4楽章「アダージェット」
シベリウス:交響曲第5番

指揮:藤岡幸夫
管弦楽:日本フィルハーモニー
ピアノ:渡邉康雄、渡邉規久雄、寺田悦子
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

会場:サントリーホール

日時:2019年6月22日(土曜日) 午後2時

 日本フィルの創立指揮者であり、わが国のオーケストラ文化に多大なる貢献を果たした渡邉曉雄(1919年―1990年)が今年生誕100周年を迎える。「渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会」が開催される6月22日は彼の命日であり、また日本フィルの創立記念日でもある。

  

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2019年5月10日

◆NHK交響楽団&首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ、ヨーロッパ公演の開催決定(2020年2月~3月に7か国9都市)


 NHK交響楽団は、2020年2月~3月にヨーロッパ公演を行う。

 2017年以来3年振りとなる今回の欧州ツアーでは、前回に引き続き首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィが指揮。ロンドン、パリ、ウィーン、ベルリンなどの主要都市に加え、パーヴォの母国エストニアの首都、タリンを訪れるなど、7か国9都市で公演を開催。

 ソリストには、N響とも共演経験のあるカティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)、そして初めての出演となるソル・ガベッタ(チェロ)を迎える。

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指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

チェロ:ソル・ガベッタ[プログラム A・B]

ピアノ:カティア・ブニアティシヴィリ[プログラム C・D]

【プログラム】

[プログラム A]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129
ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調

[プログラム B]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129
ラフマニノフ/交響曲 第2番 ホ短調 作品27

[プログラム C]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調

[プログラム D]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ラフマニノフ/交響曲 第2番 ホ短調 作品27

【日時・公演地】

①2月22日(土)7:00pm

タリン(エストニア)
エストニア・コンサート・ホール
[プログラムA]

②2月24日(月)7:30pm

ロンドン(イギリス)
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
[プログラムB]
ホール公演情報ページ:https://www.southbankcentre.co.uk

③2月25日(火)8:30pm

パリ(フランス)
フィルハーモニー・ドゥ・パリ
[プログラムC]
ホール公演情報ページ:https://philharmoniedeparis.fr/en

④2月27日(木)7:30pm

ウィーン(オーストリア)
ウィーン・コンツェルトハウス
[プログラムC]
ホール公演情報ページ:https://konzerthaus.at

⑤2月28日(金)8:00pm

ケルン(ドイツ)
ケルン・フィルハーモニー
[プログラムA]
ホール公演情報ページ:https://www.koelner-philharmonie.de/en/

⑥2月29日(土)8:00pm

ドルトムント(ドイツ)
コンツェルトハウス・ドルトムント
[プログラムA]

⑦3月2日(月)8:15pm

アムステルダム(オランダ)
コンセルトヘボウ
[プログラムB]
ホール公演情報ページ:https://www.concertgebouw.nl

⑧3月3日(火)8:00pm

ベルリン(ドイツ)
ベルリン・フィルハーモニー
[プログラムC]

⑨3月4日(水)8:00pm

ブリュッセル(ベルギー)
パレ・デ・ボザール
[プログラムD]
ホール公演情報ページ:https://www.bozar.be/en

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2019年4月19日

◆イェルク・デームスが死去(享年90歳)


 ピアノのイェルク・デームスが死去した。享年90歳。

 イェルク・デームス(1928年―2019年)はオーストリア出身。日本では、パウル・バドゥラ=スコダ、フリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれていた。

 1956年「ブゾーニ国際コンクール」で優勝し、一躍世界にその名を知られた。室内楽や歌手の伴奏者も務めるなど、ウィーンを拠点に活動したが、日本へもたびたび来日していた。

 東日本大震災の直後にも来日公演を行うほどの親日家。2018年11月に来日したのが最後となった。

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2019年4月09日

◆第22回「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト」発表


 第22回「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト」が発表された。2018年1月~12月に行われたNHK交響楽団の定期公演から、聴衆の投票で決定される。

【最も心に残ったN響コンサート2018】

第1位 10月Cプログラム[第1895回定期公演/ 2018年10月19、20日]

     ハイドン/交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I‒104「ロンドン」
     マーラー/交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

     指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

【最も心に残ったソリスト2018】

第1位 マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ)[第1883回定期公演 / 2018年4月20、21日]

      ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58

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2019年3月26日

◆第45回「日本ショパンピアノ協会賞」、ピアノの西尾真実とチェロの森田啓佑が受賞


 第45回「日本ショパンピアノ協会賞」、は、西尾真実(ピアノ、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院大学院修了)と森田啓佑(チェロ、ザール音大)が受賞した。

 同賞は年度内のピアノ演奏会で、ショパン作品に特に優れた演奏を示した、原則、ピアニストに贈られる。授賞式は5月27日に東京・表参道のカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」で行われる。

  西尾は大阪府生まれ。桐朋学園大卒業後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院へ留学。本科卒業後、同大学院修士課程を修了。主な受賞歴は、第16回「マリア・ユーディナ国際コンクール」優勝、第15回「スクリャービン国際コンクール」優勝など。現在、宇都宮短大と同付属高特別講師。

 森田は、桐朋女子高2年の時に、全日本学生音楽コンクールと日本音楽コンクールの両方で優勝、史上初の快挙を成し遂げた。

(出典:ブログ「文化的な日々」より)

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2019年3月23日

◆「日本芸術院賞」、作曲・ピアノ・指揮の野平一郎が受賞


 日本芸術院は、優れた芸術活動を表彰する2018年度年度「日本芸術院賞」を発表したが、作曲、ピアノ・指揮の長年の秀でた業績で野平一郎(65歳)が受賞した。

 野平一郎は、東京都出身。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。渡仏し、アンサンブル・イティネレールのピアニストを務め、パリ国立高等音楽院を卒業。現在、作曲家・演奏家として精力的な活動展開している。東京芸術大学音楽学部教授、静岡音楽館AOI音楽監督。

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2019年3月21日

◆第11回「CDショップ大賞」2019、クラシック賞にアリス=紗良・オット「ナイトフォール」が受賞


 第11回「CDショップ大賞」2019のクラシック賞にアリス=紗良・オット「ナイトフォール」が受賞した。

 CDショップ大賞とは、メジャー、インディーズを問わず、CDショップの現場で培われた目利き耳利きを自負し、選考に際して個人的な嗜好に偏る事なく、店頭から全国に向けて発信出来るような賞をきっかけにブレイクが期待される“本当にお客様にお勧めしたい”作品を“大賞”として選出する。

 アリス=紗良・オット「ナイトフォール」は、暮れなずむパリの光と陰に思いを馳せるアリス初のフランス・ピアノ名曲集。

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2019年3月18日

◆第29回「出光音楽賞」、牛田智大(ピアノ)、郷古 廉(ヴァイオリン)、LEO/今野玲央(邦楽<筝>)が受賞


 第29回「出光音楽賞」は、牛田智大(ピアノ)、郷古 廉(ヴァイオリン)、LEO/今野玲央(邦楽<筝>)が受賞した。

                              ◇

 ピアノの牛田智大(19歳) は、福島県いわき市出身。5歳で第2回「上海市琴童幼儿鋼琴電視大賽」年中の部第1位受賞。8歳の時から5年連続で「ショパン国際ピアノコンクールin ASIA」で1位受賞。2012年(12歳)、第16回「浜松国際ピアノアカデミー・コンクール」にて最年少1位受賞。2012年3月に日本人ピアニストとして最年少(12歳)でユニバーサルミュージックよりCDデビュー。

 ヴァイオリンの郷古 廉(25歳)は、宮城県多賀城市出身。2006年第11回「ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクール」ジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。2013年「ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール」優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。現在、ウィーンにて研鑽を積みながら、ヨーロッパにおいても徐々に演奏機会を増やしている。

 邦楽(筝)のLEO/今野 玲央(20歳) は、神奈川県横浜市出身。14歳で第30回「全国小・中学生箏曲コンクール」グランプリ受賞。16歳で第20回「くまもと全国邦楽コンクール」最優秀賞・文部科学大臣賞受賞。コンクール史上、最年少受賞者としてNHK「にっぽんの芸能」ソロ出演。現在、沢井箏曲院講師。東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲(現代箏曲)専攻在学中。

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2019年3月18日

◆日本フィル、田野倉雅秋がコンサートマスター就任


 日本フィルハーモニー交響楽団は、2019年9月より田野倉雅秋がコンサートマスターに就任する。

 ヴァイオリンの田野倉雅秋(1976年生れ)は、東京藝術大学で学ぶ。ジュリアード音楽院へ留学。平成12年度文化庁派遣芸術家在外研修員。1995年「日本音楽コンクール」第2位、第6回「カール・ニールセン国際ヴァイオリンコンクール」優勝等、数々のコンクールで上位入賞を果たす。現在名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターと大阪フィルハーモニー交響楽団首席コンサートマスターを兼任している。

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2019年3月15日

◆第50回(2018年度)「サントリー音楽賞」、指揮者の高関 健が受賞


 第50回(2018年度)「サントリー音楽賞」(主催:サントリー芸術財団)は、指揮者の高関 健が受賞した。

 高関 健(1955年生れ)は、東京都出身。桐朋学園在学中にカラヤン指揮者コンクールジャパンで優勝。ベルリンに留学しカラヤンのアシスタントを務めた。タングルウッド音楽祭でバーンスタイン、小澤征爾らに指導を受け、1981年にベルゲン交響楽団を指揮してヨーロッパデビュー。1983年「ニコライ・マルコ記念国際指揮者コンクール」第2位。1984年「ハンス・スワロフスキー国際指揮者コンクール」優勝を経て、1985年日本フィル定期演奏会で日本デビューを果たす。渡邉曉雄音楽基金音楽賞(1996年)、齋藤秀雄メモリアル基金賞(2011年)を受賞。これまで、大阪センチュリー交響楽団常任指揮者、札幌交響楽団正指揮者、広島交響楽団音楽監督、群馬交響楽団音楽監督を歴任。現在、群馬交響楽団名誉指揮者、京都市交響楽団常任首席客演指揮者、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者、東京藝術大学音楽学部指揮科教授兼藝大フィルハーモニア管弦楽団首席指揮者。

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