クラシック音楽 ニュース


2017年4月11日

◆作曲家の藤倉 大、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」銀獅子賞を受賞


 作曲家の藤倉大が今年の「ヴェネツィア・ビエンナーレ」より銀獅子賞を受賞することが決定した。

 「ヴェネツィア・ビエンナーレ」は、1895年からイタリア・ヴェネツィアで開催され、世界で最も権威のある国際的なコンテンポラリーアートの祭典の一つ。音楽部門は、9月29日~10月8日に開催される。

 藤倉 大は、大阪に生まれ、15歳で渡英。エドウィン・ロックスバラ、ダリル・ランズウィック、ジョージ・ベンジャミンに師事し、作曲を学んだ。これまでポーランドのセロツキ国際作曲コンクール(当時最年少で優勝)、ロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、オーストリアの国際ウィーン作曲賞、ドイツのパウル・ヒンデミット賞、2009年の第57回尾高賞および第19回芥川作曲賞、2010年の中島健蔵音楽賞、エクソンモービル賞をはじめ、数々の著名な作曲賞を受賞している。現在英国在住。

 

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2017年4月10日

◆NHK交響楽団、「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト2016」発表


 NHK交響楽団は、今回で20回目を迎える「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト」を発表した。

 今回、2016年1月~12月に行われた定期公演から、演奏を聴いた人々が投票し、530近くの票が集まった。

<最も心に残ったN響コンサート2016>

第1位 12月Aプログラム

ビゼー/歌劇「カルメン」(演奏会形式)

指揮:シャルル・デュトワ

カルメン:ケイト・アルドリッチ
ドン・ホセ:マルセロ・プエンテ
エスカミーリョ:イルデブランド・ダルカンジェロ
ミカエラ:シルヴィア・シュヴァルツ
スニーガ:長谷川 顯
モラーレス:与那城 敬
ダンカイロ:町 英和
レメンダード:高橋 淳
フラスキータ:平井香織
メルセデス:山下牧子

合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団

[第1851回定期公演 / 2016年12月9、11日]

<最も心に残ったソリスト2016>

第1位 デニス・マツーエフ(ピアノ)

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第2番ト短調 作品16

[第1843回定期公演 / 2016年9月30日、10月1日]

第1位 レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)

シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54

[第1848回定期公演 / 2016年11月19日、20日]

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2017年4月06日

◆第6回「宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」、キム・ギェヒが優勝


 第6回「宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」の本選が4月2日、名古屋の宗次ホールで開催され、キム・ギェヒが優勝した。

 「宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」は、若きヴァイオリニストの登竜門として2年に1度、宗次ホール主催により開催されるコンクール。

第一位  キム・ギェヒ

第二位  吉江 美桜

第三位  イ・ジェオク

第四位  イ・ユジン
     クリスティン・リム

セントラル愛知交響楽団賞:キム・ギェヒ

聴衆賞:キム・ギェヒ

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2017年4月04日

◆第5回「国際音楽祭NIPPON」、5月26日~7月30日、東京と名古屋で開催


 第5回「国際音楽祭NIPPON」(音楽監督:諏訪内晶子)が、5月26日~7月30日、東京と名古屋で次の通り開催される。

【世界的チェリストと巡る江戸時代と西洋の音楽】

 徳川家が築いた江戸時代と同じ時代に生まれた西洋の音楽を照らし、 日本と西洋のそれぞれの文化をブルネロのチェロとともに辿る。 世界的チェリストと巡る江戸時代と西洋の音楽徳川家が築いた江戸時代と同じ時代に生まれた西洋の音楽を照らし、 日本と西洋のそれぞれの文化をブルネロのチェロとともに辿る。

日時:5月27日(土) 17:00

会場:徳川美術館 講堂 (名古屋市東区)

出演:マリオ・ブルネロ(チェロ)/鈴木大介(ギター)/徳川美術館館長:徳川義崇(尾張徳川家第22代当主)/浦久俊彦(ナビゲーター)

【諏訪内晶子&マリオ・ブルネロ&ボリス・ベレゾフスキー 特別公演】

 チャイコフスキー国際コンクールの覇者である、3大アーティストによる豪華室内楽コンサートが実現。 諏訪内晶子(1990年ヴァイオリン部門優勝)、マリオ・ブルネロ(1986年チェロ部門優勝)、ボリス・ベレゾフスキー(1990年ピアノ部門優勝)による夢の饗宴。

日時:5月30日(火) 19:00

会場:三井住友海上しらかわホール

日時:5月31日(水) 19:00

会場:紀尾井ホール

出演:諏訪内晶子(ヴァイオリン)/マリオ・ブルネロ(チェロ)/ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)

曲目:グリーグ:ノルウェー舞曲 op.35 (ソロ・ピアノのための)
    コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
    チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 op.50「偉大な芸術家の思い出」

【諏訪内晶子&ボリス・ベレゾフスキー デュオ・リサイタル】

 1990年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝して以来、世界の第一線で活躍を続ける諏訪内晶子とベレゾフスキー。2002年以来、15年ぶりの待望のデュオ公演となる。ロンドンを拠点に世界的な活躍を続ける藤倉大による ヴァイオリンとピアノのための委嘱作品にも大きな注目が集まる。

日時:7月4日(火) 19:00

会場:三井住友海上しらかわホール

日時:7月5日(水) 19:00

会場:東京オペラシティ コンサートホール

出演:諏訪内晶子(ヴァイオリン)/ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)

曲目:ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 op.24 「春」
              ヤナーチェク: ヴァイオリン・ソナタ
              藤倉大: “Pitter-Patter”<国際音楽祭 NIPPON 委嘱作品―世界初演>
              R.シュトラウス: ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18

【コラボレーション・コンサート「言葉と音楽」】

音楽と詩のコラボレーションによるファンタジーにあふれるステージをお届けする。

日時:7月16日(日) 15:00

会場:東京オペラシティ  リサイタルホール

日時:7月17日(月・祝) 19:00

会場:トヨタ産業技術記念館 エントランス・ロビー

出演:戸田弥生(ヴァイオリン)/諏訪内晶子(ヴァイオリン)/横坂源(チェロ)/小森谷裕子(ピアノ)/桐朋学園室内楽アンサンブル

曲目:サン=サーンス:動物の謝肉祭(室内楽版・子供達による朗読付) ほか、テキスト:谷川俊太郎

【デトロイト交響楽団 レナード・スラットキン(同団音楽監督)】

 現代のアメリカを代表する名指揮者スラットキン率いるデトロイト交響楽団による、華麗なるコンチェルト&シンフォニー。

日時:7月19日(水) 19:00

会場:東京オペラシティ コンサートホール

出演:レナード・スラットキン(指揮)/諏訪内晶子(ヴァイオリン)/デトロイト交響楽団

曲目:武満徹:遠い呼び声の彼方へ!
    コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
    チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36

【チャリティ・コンサート】

 東日本大震災の被災地をめぐるチャリティ・コンサート。 未だ多くの地震に見舞われる地域に、音楽の力を信じ、心を込めて演奏をお届けする。

日時:7月30日(日) 15:00

会場:久慈市文化会館アンバーホール

入場料: 無料 (ハガキによる事前応募制)

出演:古部賢一(指揮・オーボエ)/諏訪内晶子・マスタークラス受講経験者(ヴァイオリン独奏)/桐朋学園室内楽アンサンブル

曲目:モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
   バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060 (ヴァイオリン: 諏訪内晶子)
    ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」(ヴァイオリン独奏:マスタークラス受講経験者)

応募方法:往復はがきに① 郵便番号、② 住所、③ 氏名、④ 性別、⑤ 年齢、⑥ 来場希望人数 (2名様まで)を明記の上、下記にお申し込みください。

あて先:〒028-0051岩手県久慈市川崎町17番1号 久慈市文化会館 アンバーホール 国際音楽祭NIPPON チャリティ・コンサート係 あて

締切り:6月9日 (金) 当日消印有効

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2017年4月01日

◆「ヴィオラスペース2017」、5月24日~6月2日、名古屋、東京、大阪で開催


 「ヴィオラスペース2017」が、「フランス」をテーマに、5月24日~6月2日、名古屋、東京、大阪で開催される。

 2017年は、アントワン・タメスティがプログラム構成を担当して5年目となり、タメスティの母国「フランス」をテーマに開催される。フランス人作曲家による作品だけではなく、フランスに触発されて生まれた作品まで、ヴィオラを基調に様々な作品を取り上げる。
 
 【名古屋】

    5月24日(水)公開マスタークラス     愛知県立芸術大学
    5月25日(木)コンサート           電気文化会館ザ・コンサートホール

 【東京】

    5月27日(土)&28日(日)公開マスタークラス
    5月30日(火)&31日(水)コンサート

                              上野学園 石橋メモリアルホール

 【大阪】

    6月1日(木)公開マスタークラス      相愛大学・南港ホール
    6月2日(金)コンサート            あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール

 「ヴィオラスペース」は、1992年世界的ヴィオラ奏者の今井信子の提唱によりヴィオラを基調とする音楽祭としてスタート。「ヴィオラの礼賛」「優れたヴィオラ作品の紹介と新作発表」「若手の育成」を3本の柱に、毎年様々なプログラムに挑戦し続け、2017年で開催26回目を迎えた。2004年大阪へ、2006年名古屋へと活動範囲を拡げ、現在では、東京、大阪、名古屋で開催する約1週間にわたるシリーズへと発展を遂げた。さらに、2009年には、アジア初、唯一となる「東京国際ヴィオラコンクール」を創設。3年毎に開催されるコンクールの入賞者は翌年、翌々年のヴィオラスペースへゲストとして招かれる。

 なお、第4回「東京国際ヴィオラコンクール」の概要が以下の通り発表された。

                                ◇

 開催期間:2018年5月26日(土)~2018年6月3日(日)

 会場:上野学園 石橋メモリアルホール

 出場資格:1986年7月1日以降に出生の者。国籍不問。

 申込期間:2017年2月1日(水)~2017年11月1日(水)(必着)

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2017年3月31日

◆元ウィーン・フィルコンサートマスターのライナー・キュッヒル、NHK交響楽団のゲスト・コンサートマスターに就任


 NHK交響楽団は、昨年8月までウィーン・フィルハーモニー管弦楽団およびウィーン国立歌劇場管弦楽団コンサートマスターとして活躍したライナー・キュッヒルを、2017年4月よりゲスト・コンサートマスターとして迎える。

 ライナー・キュッヒル(1950年生れ)は、1971年20歳でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任。2001年には、ウィーン・フィル発足以来、現役のコンサートマスターとしては初めて、ウィーン国立歌劇場名誉会員に選ばれた。現在は、キュッヒル・カルテットやウィーン・リング・アンサンブルのリーダーなどとして活躍を続けている。

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2017年3月30日

◆フランスの名指揮者ルイ・フレモーが死去(享年96歳)


 フランスの名指揮者ルイ・フレモーが死去した。享年96歳。

 モンテカルロ歌劇場管弦楽団(モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団)の首席指揮者を務めた後、バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任。その後はシドニー交響楽団の首席指揮者を務めた。

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2017年3月29日

◆第22回「宮崎国際音楽祭」、4月28日~5月14日の17日間開催


 第22回「宮崎国際音楽祭」(音楽監督:徳永二男)が4月28日(金)~5月14日(日)の17日間、メディキット県民文化センターほかを会場に開催される。

 出演者は、次の通り。

 <外国人出演者9名>

 ピンカス・ズーカーマン(指揮・ヴァイオリン)、ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)、ダニエル・フロシャウアー(ヴァイオリン)、ハインリヒ・コル(ヴィオラ)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)、アマンダ・フォーサイス(チェロ)、リリー・マイスキー(ピアノ)、アンジェラ・チェン(ピアノ)、アンドリュー・シュレーダー(バリトン)

 <日本人出演者(ソリストほか)9名>

 徳永二男、三浦文彰、木嶋真優(ヴァイオリン)、野平一郎(ピアノ)、中村恵理(ソプラノ)、福井敬(テノール)、広上淳一、宮川彬良(指揮)、国谷裕子(トーク)

 <日本人出演者(オーケストラほか)約400名>

 宮崎国際音楽祭管弦楽団(管弦楽)、宮崎国際音楽祭合唱団(合唱)、宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ(管弦楽)、宮崎県合唱連盟(合唱)、宮崎県吹奏楽連盟(管弦楽)ほか

 メインプログラム(5公演)は、次の通り。

 演奏会〔1〕

  エクスペリメンタル・コンサート「アジアン・フロンティア」(室内楽)☆ アジア(中国、韓国、ベトナム、日本等)の現代音楽を紹介する公演=野平一郎、徳永二男 三浦文彰 ほか

 演奏会〔2〕

  マイスキーとウィーンの仲間たち「華麗なる重奏」(室内楽)☆ ライナー・キュッヒルとミッシャ・マイスキーを中心とした室内楽プログラム=ミッシャ・マイスキー、ライナー・キュッヒル、ダニエル・フロシャウアー、川崎雅夫、古川展生 ほか

 演奏会〔3〕

  ベートーヴェン「楽聖に至る扉」(オーケストラ)☆ ズーカーマンの指揮とヴァイオリンによるベートーヴェン・プログラム=ピンカス・ズーカーマン、宮崎国際音楽祭管弦楽団

 演奏会〔4〕

  ズーカーマン「豊饒の室内楽」(室内楽)☆ 珠玉のトリオ、カルテットによる室内楽=ピンカス・ズーカーマン、アマンダ・フォーサイス、アンジェラ・チェン、川崎雅夫

 演奏会〔5〕

  ヴェルディの世界「愛に生き、愛に死す」(コンサート形式/字幕付き)☆イタリア・オペラの名作、ヴェルディ:歌劇「椿姫」=中村恵理、福井敬、アンドリュー・シュレーダー、広上淳一 ほか、宮崎国際音楽祭管弦楽団、宮崎国際音楽祭合唱団

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2017年3月27日

◆読売日本交響楽団、荻原尚子がコンサートマスターに就任


 読売日本交響楽団は、2017年4月1日付で、荻原尚子がコンサートマスターに就任すると発表した。

 荻原尚子は、愛知県豊田市出身。ベルリン芸術大学で豊田耕兒に、ハンブルク音楽演劇大学大学院でコリヤ・ブラッハーに師事。ブラッハーのアシスタントを務め、2003年に最優秀にて修了し、マーラー・チェンバー・オーケストラに入団。07年からケルンWDR響のコンサートマスター。02年日本でのデビュー・リサイタルの後、ヨーロッパ、アメリカ各地、日本でソロや室内楽奏者として活発に演奏活動を行っている。レオポルト・モーツァルト国際コンクール入賞、豊田市文化奨励賞、青山音楽賞など数々の賞を受賞。スズキ・メソード夏季学校にて講師を務め、後進に指導に当たっている。

 読売日本交響楽団の今後のコンサートマスター体制は、2017年4月から、小森谷巧、長原幸太、荻原尚子の3人体制で行う。なお、日下紗矢子は特別客演として、コンサートマスターを務める。

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2017年3月27日

◆本格的なオペラ上演が可能な「札幌文化芸術劇場」、来年10月オープン


 札幌における多様な文化芸術活動の中心的な拠点となる「札幌文化芸術劇場」が、来年(2018年)10月に「札幌市民交流プラザ」内にオープンする。

 「札幌市民交流プラザ」は、①国内外の優れた舞台芸術やさまざまな公演を鑑賞できる「札幌文化芸術劇場」②市民の文化芸術活動をサポートし、札幌の文化芸術を支え、育てていく「札幌文化芸術交流センター」③都心に集う人々に仕事やくらしに役立つ情報を提供する課題解決型図書館「札幌市図書・情報館」の3つからなる複合施設。

 「札幌文化芸術劇場」は、北海道初の多面舞台を備える2,300席の劇場。オペラ、バレエをはじめ、オーケストラコンサート、ミュージカル、演劇など、規模の大きな国内外の舞台や、ポップス、歌謡コンサートなど、さまざまなジャンルの公演を上演・鑑賞できる。特に、本格的なオペラ上演が可能になることに対しての期待が高まっている。

 なお、2018年10月の「札幌文化芸術劇場」のこけら落とし公演が次の通り行われる。

                               ◇

ヴェルディ作:オペラ「アイーダ」

指揮:アンドレア・バッティストーニ

管弦楽:札幌交響楽団

会場:札幌文化芸術劇場

日時:2018年10月7日(日)/8日(月/祝)

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