クラシック音楽 ニュース


2017年3月17日

◆第48回(2016年度)「サントリー音楽賞」、ピアニストの小菅 優が受賞


 第48回(2016年度)「サントリー音楽賞」は、ピアニストの小菅 優が受賞した。

 小菅 優は、東京都出身。2005年カーネギー・ホールで、翌06年にはザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。13年ロンドン ウィグモア・ホールでリサイタル。2010年からベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博す。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含むベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。第13回「新日鉄音楽賞」、04年「アメリカ・ワシントン賞」、第8回「ホテルオークラ音楽賞」、第17回「出光音楽賞」を受賞。14年 第64回「芸術選奨」音楽部門 文部科学大臣新人賞受賞。録音では16年ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完結、記念ボックスセットをリリースした。2017年秋から4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ「Four Elements」を始動する。

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2017年3月16日

◆第20回国際音楽学会東京大会 (IMS 2017 Tokyo) 、2017年3月19日~23日開催


 2017年3月19日(日)から23日(木)まで東京で、国際音楽学会(IMS=International Musicological Society)の第20回大会(主要会場は東京藝術大学)が開催される。

 これは、アジアで開かれる初めてのIMS大会で、個人発表のほか、基調講演、ラウンドテーブル、RILM/RISM/RIdIM/RIPMのセッションを行う。また、演奏会、ワークショップ、コンサート・シンポジウムの関連行事も開催されることになっている。

 「IMS 2017 Tokyo 大会」のテーマは、音楽学:東西の理論と実践。

                             <予定日程>

1日目 2017年3月19日(日)
     
     オープニング・セッション
     記念コンサート

2~5日目 2017年3月20日(月)~ 23日(木)

     シンポジウム
     ラウンドテーブル
     個人発表
     スタディー・グループ・ミーティング
     研究演奏会

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2017年3月13日

◆「東京春祭」、3月16日~4月16日に東京・上野の会場で開催


 恒例の「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森−」(東京春祭)が2017年3月16日~4月16日に、東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、上野学園 石橋メモリアルホールなど、東京・上野周辺の会場において開催される。

 3月16日、東京文化会館で開催される「ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽~ピアノ三重奏の夕べ―ラフマニノフ、ブラームス、シューマン」を皮切りに、最終日の4月16日に東京文化会館で開催される、指揮:スペランツァ・スカップッチ、ソプラノ:クリスティナ・パサローユ、テノール:イヴァン・マグリ、バス:アドリアン・ザンペトレアン、管弦楽:東京春祭特別オーケストラによる「スペシャル・ガラ・コンサート~東京春祭2017 グランド・フィナーレを飾るオペラの名曲たち」まで、多彩な演奏会が繰り広げられることになっている。

 中でも注目は、毎年演奏される「東京春祭ワーグナー・シリーズ」で、今年は「vol.8」として、4月1日、東京文化会館において、「ニーベルングの指環」 第3日「神々の黄昏」(演奏会形式/字幕・映像付)が、マレク・ヤノフスキの指揮、管弦楽:NHK交響楽団(ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル)で演奏される。

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2017年3月11日

◆平成28年度(第67回)「芸術選奨」、小山実稚恵(大臣賞)と山田和樹(新人賞)が受賞


 文化庁は、平成28年度(第67回)「芸術選奨」受賞者を発表したが、音楽部門でピアニストの小山実稚恵が大臣賞、指揮者の山田和樹が新人賞をそれぞれ受賞した。

 受賞理由は、小山実稚恵が「小山実稚恵の世界」ほかの成果、山田和樹が「山田和樹 マーラー・ツィクルス」ほかの成果。

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2017年3月07日

◆第15回(2016年度)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」、チェロ奏者・指揮者の酒井 淳が受賞


 第15回(2016年度)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」(主催:ソニー音楽財団)のチェロ部門は、酒井 淳が受賞した。指揮者については今回該当者はない。

 酒井 淳は、名古屋生まれのチェロ奏者、ガンバ奏者、指揮者。1986年に渡米。パリ国立高等音楽院を首席で卒業。古楽アンサンブルの通奏低音奏者として、数々の演奏会とCD録音を手掛ける。室内楽に力を注ぎ、シット・ファスト(ガンバ・コンソート)やカンビニ弦楽四重奏団の創立者として活躍。シャンゼリゼ劇場など欧州の著名な演奏会場に出演。ソロでは、フランス・ヴィオール音楽のスペシャリストとして高く評価される。指揮では近年、フランスのディジョンやリールのオペラ座、オペラ・コミック座にて、シャルパンティエやモーツァルトなどのオペラを上演、成功を収めている。現在、桐朋学園大学特任教授。

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2017年3月06日

◆平成29年度(第28回)「五島記念文化賞」・「オペラ公演助成」決定


 平成29年度(第28回)「五島記念文化賞」として、美術新人賞2名、オペラ新人賞3名の顕彰と5団体の公演に助成をすることを決定した。

 贈呈式は平成29年4月14日にザ・キャピトルホテル東急(永田町)にて行う。

【五島記念文化賞】

  オペラ新人賞:原田太郎(コレペティトゥア)、清水勇磨(バリトン)、竹多倫子(ソプラノ)

【オペラ公演助成】

  関西芸術振興会 『白狐の湯』 芝 祐久 作曲
    〃     『赤い陣羽織』 大栗 裕 作曲
  日本オペラ振興会 『ミスターシンデレラ』 伊藤康英 作曲
  びわ湖ホール 『森は生きている』 林  光 作曲
  横浜シティオペラ 『不思議の国のアリス』 木下牧子 作曲
  ひろしまオペラ・音楽推進委員会 『班女』 細川俊夫 作曲

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2017年3月03日

◆第1回「風と緑の楽都音楽祭 2017」、4月28日~5月5日、金沢市を中心に北陸3県で開催


 2016年年で終了した「ラ・フォル・ジュルネ金沢」に代わる新しい音楽祭「風と緑の楽都音楽祭 2017」(4月28日~5月5日、約170公演)が、金沢市の県立音楽堂を中心に富山、福井を含めた北陸3県で開催される。

 program Ⅰは「クラシック・プレミアム」で、テーマは「ベートーヴェンが金沢にやってきた!」

  ①3日間で交響曲「第1番」から「第九」まで全曲演奏。世界的指揮者たちと3つのオーケストラが集結。(ユベール・スダーン、ユルゲン・ブルンス、チー・チン・ヤン、広上淳一、ベルリン・カンマーシンフォニー、高雄市交響楽団<台湾>、オーケストラ・アンサンブル金沢)
  
  ②3日間で「皇帝」などピアノ協奏曲5曲を全曲演奏。人気ピアニストとオーケストラの饗宴。(バリー・ダグラス、アンナ・フェドロヴァ、ソン・ヨルム、三浦友理枝、近藤嘉宏)
  
  ③4日間でピアノソナタを全曲演奏。なんと、全32曲で総演奏時間は11時間。百花繚乱!世界で活躍するアーティストと地元実力派ピアニストが全曲演奏に挑む(主な出演者:アンナ・フェドロヴァ/ソン・ヨルム/横山幸雄/菊池洋子/金子三勇士/三浦友理枝/近藤嘉宏/渡邉康雄)

 program Ⅱは「邦楽新時代」で、日本が世界に誇る伝統芸能の新たな魅力の発見

 program Ⅲは「くらしっくア・ラ・カルト」で、楽しみながらクラシック音楽に親しむお気軽コンサート

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2017年3月02日

◆第27回「出光音楽賞」、荒木奏美(オーボエ)、小林沙羅(ソプラノ)、反田恭平(ピアノ)が受賞


 第27回「出光音楽賞」は、荒木奏美(オーボエ)、小林沙羅(ソプラノ)、反田恭平(ピアノ)の3名が受賞した。

 「出光音楽賞」は、1990年に制定された出光興産主催の音楽賞で、主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰してきた。

荒木奏美(オーボエ)

 1993年10月3日生まれ。東京藝術大学音楽学部器楽科を首席で卒業し、2016年同大学院修士課程に進学。現在1年次在学中。学内において安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。学部3年次在学中にオーディションに合格し、2015年より東京交響楽団の首席オーボエ奏者を務めている。第11回「ソニー国際オーボエコンクール・軽井沢」において日本人、アジア勢においても初の第1位(大賀賞)受賞。併せて聴衆(軽井沢町長)賞を受賞。第17回「日本クラシック音楽コンクール木管楽器部門」グランプリ。

小林沙羅(ソプラノ)

 1983年生まれ。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。2010年よりウィーンとローマにて研鑽を積みながら演奏活動を行う。2010年度野村財団奨学生、2011年度文化庁新進芸術家在外研修員。2014年度ロームミュージックファンデーション奨学生。2015年より日本に拠点を移し活動。藤原歌劇団団員。2006年大学院在学中にオーディションに合格、「バスティアンとバスティエンヌ」バスティエンヌ(神奈川フィルハーモニー交響楽団、井上道義指揮)でデビュー。

反田恭平(ピアノ)

 1994年9月1日生まれ。2012年 高校在学中に、第81回「日本音楽コンクール」第1位、併せて聴衆賞受賞。2013年M.ヴォスクレセンスキー氏の推薦によりロシアへ留学。2014年チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席で入学。2015年にプロとしての第一歩を踏み出す。イタリアで行われている「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門おいて優勝。7月にはデビューアルバム「リスト」を日本コロムビアより発売。

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2017年3月01日

◆千葉県浦安市、4月に「浦安音楽ホール」オープン


 千葉県浦安市に新しい音楽の殿堂「浦安音楽ホール」が4月にオープンとなるが、4月14日、ヴァイオリンの諏訪内晶子とピアノの金子陽子を招き、「こけら落としコンサート(ベートヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番ほか)」が開催される。

 同音楽ホールは、新浦安駅南口から150mの場所に建設された商業ビル内に浦安市がオープンするもの。

 200席の可動式椅子席を用意、文化、芸術、芸能など幅広い発表や公演の場になる。

 残響時間は1.5秒で、このレベルは王子ホールや山野ホール並み。同市では、このホールを国内のアーチストはもとより、国際的にも活躍しているアーチストも招聘することにしている。

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2017年2月22日

◆指揮者のスクロバチェフスキが死去(享年93歳)


 現役最高齢の世界的指揮者で読売日本交響楽団の桂冠名誉指揮者のスタニスラフ・スクロバチェフスキが死去した。享年93歳。

 スクロバチェフスキはポーランド出身。1960~79年、ミネアポリス交響楽団(現・ミネソタ管弦楽団)の音楽監督として世界的名声を得た。

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