クラシック音楽 ニュース


2017年2月17日

◆「LFJ(熱狂の日)2017」、“ラ・ダンス 舞曲の祭典”をテーマに5月4日・5日・6日の3日間開催 


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2017(LFJ2017)」(主催:東京国際フォーラム 企画制作:CREA / KAJIMOTO)は、2017年5月4日(木・祝)・5日(金・祝)・6日(土)の3日間、東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町エリアを会場に開催される。

 「LFJ(熱狂の日)2017」のテーマは、“ラ・ダンス 舞曲の祭典”。ルネサンスから今日まで600年間にわたるダンスと音楽の密接な関係をたどり、舞曲のわくわくするような躍動感と爆発的なエネルギーが会場全体にみなぎる。

【主な出演アーティスト】

•LFJならではの多彩なピアニスト
   アルゲリッチも絶賛する ネルソン・ゲルナー が初参加。レミ・ジュニエ、小曽根真 をはじめ常連や若手も多数出演。
•LFJの看板オーケストラが世界中から集結
   フランス国立ロワール管弦楽団 、オーヴェルニュ室内管弦楽団、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア が来日する他、新日本フィルハーモニー交響楽団 が出演。
•ナントでも注目を集めた和太鼓奏者 林英哲 が今年も登場。
   注目のパーカッショニスト シモーネ・ルビノ との共演も。
•LFJのもうひとつの顔“脱ジャンル集団”
   渋さ知らズオーケストラは、今回も奇想天外なステージを展開。
•メキシコから初来日!
   テンベンベは陽気でダンサブルなファンタンゴ・バロックを披露。

【主なプログラム】

<民俗舞踊に触発された傑作>

ブラームス:ハンガリー舞曲
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
グラナドス:スペイン舞曲集
ファリャ:恋は魔術師
伊福部昭:日本組曲

<バレエ音楽の傑作>

チャイコフスキー:白鳥の湖、くるみ割り人形
ストラヴィンスキー:火の鳥、春の祭典
ラヴェル:ダフニスとクロエ
ショスタコーヴィチ:黄金時代

<民俗舞踊のスタイルを取り入れたルネサンス~ロマン派の傑作>

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
ベートーヴェン:交響曲第7番、交響曲第9番、ヴァイオリン協奏曲、三重協奏曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、マズルカ集、ポロネーズ集

<ワールド・ミュージックに触発された20世紀以降の傑作>

ラヴェル:ボレロ、ラ・ヴァルス
ラフマニノフ:交響的舞曲
グラス:2つのティンパニとオーケストラのための幻想的協奏曲
バルトーク:舞踏組曲
ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
ピアソラ:タンゴの歴史、オブリヴィオン
マルケス:ダンソン第2番

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2017年2月17日

◆作曲家の船村 徹が死去(享年84歳)


 演歌・歌謡曲の作曲家の船村 徹が死去した。享年84歳。

 1953年に作曲家としてデビュー。春日八郎の「別れの一本杉」、村田英雄の「王将」、美空ひばりの「哀愁波止場」、島倉千代子の「東京だョおっ母さん」などの名曲を作曲した。 

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2017年2月16日

◆第65回NHK交響楽団「尾高賞」、池辺晋一郎と一柳 慧の作品が受賞


 第65回NHK交響楽団「尾高賞」は、池辺晋一郎と一柳 慧の作品に決定した。

 今回は、国内53の音楽団体、音楽大学等に推薦を依頼し、16団体から25曲の推薦を受け、選考委員による慎重審議の結果、下記のとおり授賞作品が決定した。

・池辺晋一郎:シンフォニーX 「次の時代のために」 (2015)(仙台フィルハーモニー管弦楽団委嘱)

・一柳 慧:交響曲 第10番―さまざまな想い出の中に―岩城宏之の追憶に(2016)(オーケストラ・アンサンブル金沢委嘱)

 なお、第65回「尾高賞」の贈呈式と受賞作品の演奏は、2017年6月9日(金)東京オペラシティコンサートホールで開催される「Music Tomorrow 2017」(指揮:ローレンス・レネス)で行われる。

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2017年2月13日

◆ピアニストの内田光子、グラミー賞受賞


 ピアニストの内田光子は、ソプラノ歌手ドロテア・レシュマンと共演したアルバム「シューマン リーダークライス他」で第59回「グラミー賞」最優秀クラシック・ソロボーカル賞を受賞した。

 内田光子の「グラミー賞」受賞は2度目。

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2017年2月12日

◆テノール歌手のコライ・ゲッダが死去(享年91歳)


 スウェーデン出身のオペラ歌手ニコライ・ゲッダが1月8日、スイスの自宅で死去した。享年91歳。

 ドイツ圏を中心に活躍した20世紀後半を代表するテノール歌手で、叙情的な歌唱で一時代を築いた正統派ベルカント唱法の後継者。

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2017年2月07日

◆遠藤真理が読響のソロ・チェロ奏者に就任


 4月1日付で、遠藤真理が、読売日本交響楽団のソロ・チェロ奏者に就任する。

 読響のソロ・チェロ奏者のポジションは、長らく嶺田健、毛利伯郎が務めていたが、今後は、遠藤真理が務めることとなった。

 遠藤真理は、神奈川県出身。東京芸術大学を首席で卒業。2003年日本音楽コンクールで第1位、06年「プラハの春」国際コンクールにて第3位(1位なし)、08年エンリコ・マイナルディ国際コンクールにて第2位。07年ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学修士課程を満場一致の最高点で卒業。09年に「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞。

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2017年1月31日

◆第2回「一柳 慧 コンテンポラリー賞」、作曲家の川島素晴と杉山 洋一が受賞


 作曲家・ピアニストの一柳 慧により2015年に創設された「一柳 慧 コンテンポラリー賞」(事務局:カメラータ・トウキョウ内)の第2回受賞者が、作曲家の川島素晴と杉山 洋一に決定した。

 川島素晴(作曲)は、1972年東京生れ。東京芸術大学および同大学院修了。作曲を近藤譲、松下功の各氏に師事。1992年秋吉台国際作曲賞、1996年ダルムシュタット・クラーニヒシュタイン音楽賞、1997年芥川作曲賞、2009年中島健蔵音楽賞等を受賞。1999年ハノーファービエンナーレ、2006年ニューヨーク「Music From Japan」等、作品は国内外で演奏されている。執筆活動も多く、自作論、現代音楽、新ウィーン楽派、トリスタン和音等、多岐にわたる論考のほか、曲目解説、コラム、エッセイ等も多数発表している。日本作曲家協議会理事。国立音楽大学准教授、東京音楽大学および尚美学園大学講師。

 杉山洋一(作曲)は、1969年東京生まれ。作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに、指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘の各氏に師事。指揮・作曲ともに日欧で活躍。ミラノ・ムジカ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ミュージック・フロム・ジャパンなど音楽祭より、そしてブルーノ・カニーノ/大井浩明デュオ、沢井一恵、吉村七重、吉原すみれ、安江佐和子、水谷川優子、橋本晋哉、大石将紀、黒田亜樹他の各氏より委嘱を受ける。作品はNHK-FMやRAI(イタリア放送協会)、ORF(オーストリア放送協会)より放送されている。「ディヴェルティメントI(1997)」はミラノ、カーサ・リコルディから出版。

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2017年1月23日

◆第26回「青山音楽賞」の新人賞、ヴァイオリンの弓 新とチェロの上野通明が受賞


 京都に本部のある青山財団はこのほど、第26回「青山音楽賞」の受賞者を発表した。音楽賞(公演時26~35才)にコハーン・イシュトヴァーン(クラリネット)と黒川 侑(ヴァイオリン)を、新人賞(同25才以下)に弓 新(ヴァイオリン、チューリッヒ芸大)と上野通明(チェロ、デュッセルドルフ在住)、【バロックザール賞(アンサンブル・団体)】にウインドクインテット・ソノリテ(上野博昭=フルート、須貝絵里=オーボエ、吉田悠人=クラリネット、村中宏=ファゴット、三村総撤=ホルン)とアルクトリオ(依田真宣=バイオリン、山本直輝=チェロ、小澤佳永=ピアノ)が受賞した。

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2017年1月22日

◆2016年度 (第37回)「音楽クリティック・クラブ賞」、京都市交響楽団(本賞)と幣 隆太朗(奨励賞)が受賞


  2016年度 (第37回) の「音楽クリティック・クラブ賞」は、本賞は京都市交響楽団、奨励賞は幣 隆太朗(コントラバス奏者)が受賞した。

 「音楽クリティック・クラブ賞」は、関西に在住する音楽評論家でつくる「音楽クリティック・クラブ」が主催する音楽賞。関西音楽界の一層の活性化を図ろうと、毎年12月に、直近の1年間に関西圏で開催された演奏会のなかから、最優秀とみとめられたものに「音楽クリティック・クラブ賞」、著しい成長を示し今後の活躍が大いに期待されるものに「音楽クリティック・クラブ賞 奨励賞」を贈っている。

                               ◇

本 賞  京都市交響楽団

<受賞の理由>

 2016年1月から11月までの全11回の定期演奏会のうち1月、5月、9月を除く8回の定期を聴いたが、指揮者が異なれど、常に作品の姿を魅力的に伝える演奏となっていた。かつてに比べると、オーケストラの機能性、合奏能力などが飛躍的に向上したことは明らかであり、また全楽員のやる気が音に込められていると感じられる。とりわけ3月の第599回 (高関 健指揮、マーラーの交響曲 第6番)、10月の第606回 (エリシュカ指揮、スメタナとドヴォルザークの作品)、11月の第607回 (高関 健指揮、メシアンのトゥーランガリラ交響曲)などは、オーケストラの能力の高さを強く印象付ける優れた演奏であった。そのいずれかを賞の対象にしても良かったのだが、むしろこの1年を通してのオーケストラとしての高い充実度を評価したいと思う。(福本 健 音楽クリティック・クラブ)

                               ◇

奨励賞  幣 隆太朗(コントラバス奏者)

<受賞の理由>

 2007年からシュトゥットガルト放送交響楽団の団員として、ドイツを拠点に活動をしているコントラバス奏者の幣 隆太朗は、毎年、地元関西でリサイタルを開いている。オリジナル作品と普段はチェロで演奏される作品をプログラムに組み合わせるのはこの楽器でリサイタルを開く通例であるが、今回 幣は、同じ兵庫出身の新進作曲家である薮田翔一への委嘱作品を取り上げたほか、シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」を後半の曲目に据えるなど、バラエティに富んだ選曲で堂々たる演奏を聴かせた。オーケストラ奏者としての今後の活動を祈念するとともに、コントラバスのソロのレパトリーの開拓と充実した演奏に期待を込めて、ここに奨励賞を贈る。(小味渕彦之 音楽クリティック・クラブ)

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2017年1月19日

◆山形交響楽団、世界的ホルン奏者のラデク・バボラークが首席客演指揮者に就任 


 山形交響楽団は、首席客演指揮者として世界的ホルン奏者のラデク・バボラークと2018年度から3年間の契約を結ぶ。

 これにより、年1回の定期出演、東京オリンピックを見据えた国際交流などに繋げていく計画。

 ラデク・バボラーク(1976年生まれ)は、チェコ出身のホルン奏者。プラハ音楽院でホルンを学び、1994年「ミュンヘン国際音楽コンクール」で優勝。2000年~2009年ベルリン・フィルの首席ホルン奏者を務めた。

 同楽団は2016年4月より、音楽監督:飯森範親、創立名誉指揮者:村川千秋、名誉指揮者:黒岩英臣、首席客演指揮者:鈴木秀美、正指揮者:大井剛史、コンポーザー・イン・レジデンス:西村朗を擁し、年間約150回の演奏活動を展開している。

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