2017年3月03日
2016年年で終了した「ラ・フォル・ジュルネ金沢」に代わる新しい音楽祭「風と緑の楽都音楽祭 2017」(4月28日~5月5日、約170公演)が、金沢市の県立音楽堂を中心に富山、福井を含めた北陸3県で開催される。
program Ⅰは「クラシック・プレミアム」で、テーマは「ベートーヴェンが金沢にやってきた!」
①3日間で交響曲「第1番」から「第九」まで全曲演奏。世界的指揮者たちと3つのオーケストラが集結。(ユベール・スダーン、ユルゲン・ブルンス、チー・チン・ヤン、広上淳一、ベルリン・カンマーシンフォニー、高雄市交響楽団<台湾>、オーケストラ・アンサンブル金沢)
②3日間で「皇帝」などピアノ協奏曲5曲を全曲演奏。人気ピアニストとオーケストラの饗宴。(バリー・ダグラス、アンナ・フェドロヴァ、ソン・ヨルム、三浦友理枝、近藤嘉宏)
③4日間でピアノソナタを全曲演奏。なんと、全32曲で総演奏時間は11時間。百花繚乱!世界で活躍するアーティストと地元実力派ピアニストが全曲演奏に挑む(主な出演者:アンナ・フェドロヴァ/ソン・ヨルム/横山幸雄/菊池洋子/金子三勇士/三浦友理枝/近藤嘉宏/渡邉康雄)
program Ⅱは「邦楽新時代」で、日本が世界に誇る伝統芸能の新たな魅力の発見
program Ⅲは「くらしっくア・ラ・カルト」で、楽しみながらクラシック音楽に親しむお気軽コンサート
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2017年3月02日
第27回「出光音楽賞」は、荒木奏美(オーボエ)、小林沙羅(ソプラノ)、反田恭平(ピアノ)の3名が受賞した。
「出光音楽賞」は、1990年に制定された出光興産主催の音楽賞で、主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰してきた。
荒木奏美(オーボエ)
1993年10月3日生まれ。東京藝術大学音楽学部器楽科を首席で卒業し、2016年同大学院修士課程に進学。現在1年次在学中。学内において安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。学部3年次在学中にオーディションに合格し、2015年より東京交響楽団の首席オーボエ奏者を務めている。第11回「ソニー国際オーボエコンクール・軽井沢」において日本人、アジア勢においても初の第1位(大賀賞)受賞。併せて聴衆(軽井沢町長)賞を受賞。第17回「日本クラシック音楽コンクール木管楽器部門」グランプリ。
小林沙羅(ソプラノ)
1983年生まれ。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。2010年よりウィーンとローマにて研鑽を積みながら演奏活動を行う。2010年度野村財団奨学生、2011年度文化庁新進芸術家在外研修員。2014年度ロームミュージックファンデーション奨学生。2015年より日本に拠点を移し活動。藤原歌劇団団員。2006年大学院在学中にオーディションに合格、「バスティアンとバスティエンヌ」バスティエンヌ(神奈川フィルハーモニー交響楽団、井上道義指揮)でデビュー。
反田恭平(ピアノ)
1994年9月1日生まれ。2012年 高校在学中に、第81回「日本音楽コンクール」第1位、併せて聴衆賞受賞。2013年M.ヴォスクレセンスキー氏の推薦によりロシアへ留学。2014年チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席で入学。2015年にプロとしての第一歩を踏み出す。イタリアで行われている「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門おいて優勝。7月にはデビューアルバム「リスト」を日本コロムビアより発売。
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2017年3月01日
千葉県浦安市に新しい音楽の殿堂「浦安音楽ホール」が4月にオープンとなるが、4月14日、ヴァイオリンの諏訪内晶子とピアノの金子陽子を招き、「こけら落としコンサート(ベートヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番ほか)」が開催される。
同音楽ホールは、新浦安駅南口から150mの場所に建設された商業ビル内に浦安市がオープンするもの。
200席の可動式椅子席を用意、文化、芸術、芸能など幅広い発表や公演の場になる。
残響時間は1.5秒で、このレベルは王子ホールや山野ホール並み。同市では、このホールを国内のアーチストはもとより、国際的にも活躍しているアーチストも招聘することにしている。
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2017年2月22日
現役最高齢の世界的指揮者で読売日本交響楽団の桂冠名誉指揮者のスタニスラフ・スクロバチェフスキが死去した。享年93歳。
スクロバチェフスキはポーランド出身。1960~79年、ミネアポリス交響楽団(現・ミネソタ管弦楽団)の音楽監督として世界的名声を得た。
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2017年2月17日
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2017(LFJ2017)」(主催:東京国際フォーラム 企画制作:CREA / KAJIMOTO)は、2017年5月4日(木・祝)・5日(金・祝)・6日(土)の3日間、東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町エリアを会場に開催される。
「LFJ(熱狂の日)2017」のテーマは、“ラ・ダンス 舞曲の祭典”。ルネサンスから今日まで600年間にわたるダンスと音楽の密接な関係をたどり、舞曲のわくわくするような躍動感と爆発的なエネルギーが会場全体にみなぎる。
【主な出演アーティスト】
•LFJならではの多彩なピアニスト
アルゲリッチも絶賛する ネルソン・ゲルナー が初参加。レミ・ジュニエ、小曽根真 をはじめ常連や若手も多数出演。
•LFJの看板オーケストラが世界中から集結
フランス国立ロワール管弦楽団 、オーヴェルニュ室内管弦楽団、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア が来日する他、新日本フィルハーモニー交響楽団 が出演。
•ナントでも注目を集めた和太鼓奏者 林英哲 が今年も登場。
注目のパーカッショニスト シモーネ・ルビノ との共演も。
•LFJのもうひとつの顔“脱ジャンル集団”
渋さ知らズオーケストラは、今回も奇想天外なステージを展開。
•メキシコから初来日!
テンベンベは陽気でダンサブルなファンタンゴ・バロックを披露。
【主なプログラム】
<民俗舞踊に触発された傑作>
ブラームス:ハンガリー舞曲
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
グラナドス:スペイン舞曲集
ファリャ:恋は魔術師
伊福部昭:日本組曲
<バレエ音楽の傑作>
チャイコフスキー:白鳥の湖、くるみ割り人形
ストラヴィンスキー:火の鳥、春の祭典
ラヴェル:ダフニスとクロエ
ショスタコーヴィチ:黄金時代
<民俗舞踊のスタイルを取り入れたルネサンス~ロマン派の傑作>
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
ベートーヴェン:交響曲第7番、交響曲第9番、ヴァイオリン協奏曲、三重協奏曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、マズルカ集、ポロネーズ集
<ワールド・ミュージックに触発された20世紀以降の傑作>
ラヴェル:ボレロ、ラ・ヴァルス
ラフマニノフ:交響的舞曲
グラス:2つのティンパニとオーケストラのための幻想的協奏曲
バルトーク:舞踏組曲
ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
ピアソラ:タンゴの歴史、オブリヴィオン
マルケス:ダンソン第2番
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2017年2月17日
演歌・歌謡曲の作曲家の船村 徹が死去した。享年84歳。
1953年に作曲家としてデビュー。春日八郎の「別れの一本杉」、村田英雄の「王将」、美空ひばりの「哀愁波止場」、島倉千代子の「東京だョおっ母さん」などの名曲を作曲した。
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2017年2月16日
第65回NHK交響楽団「尾高賞」は、池辺晋一郎と一柳 慧の作品に決定した。
今回は、国内53の音楽団体、音楽大学等に推薦を依頼し、16団体から25曲の推薦を受け、選考委員による慎重審議の結果、下記のとおり授賞作品が決定した。
・池辺晋一郎:シンフォニーX 「次の時代のために」 (2015)(仙台フィルハーモニー管弦楽団委嘱)
・一柳 慧:交響曲 第10番―さまざまな想い出の中に―岩城宏之の追憶に(2016)(オーケストラ・アンサンブル金沢委嘱)
なお、第65回「尾高賞」の贈呈式と受賞作品の演奏は、2017年6月9日(金)東京オペラシティコンサートホールで開催される「Music Tomorrow 2017」(指揮:ローレンス・レネス)で行われる。
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2017年2月13日
ピアニストの内田光子は、ソプラノ歌手ドロテア・レシュマンと共演したアルバム「シューマン リーダークライス他」で第59回「グラミー賞」最優秀クラシック・ソロボーカル賞を受賞した。
内田光子の「グラミー賞」受賞は2度目。
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2017年2月12日
スウェーデン出身のオペラ歌手ニコライ・ゲッダが1月8日、スイスの自宅で死去した。享年91歳。
ドイツ圏を中心に活躍した20世紀後半を代表するテノール歌手で、叙情的な歌唱で一時代を築いた正統派ベルカント唱法の後継者。
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2017年2月07日
4月1日付で、遠藤真理が、読売日本交響楽団のソロ・チェロ奏者に就任する。
読響のソロ・チェロ奏者のポジションは、長らく嶺田健、毛利伯郎が務めていたが、今後は、遠藤真理が務めることとなった。
遠藤真理は、神奈川県出身。東京芸術大学を首席で卒業。2003年日本音楽コンクールで第1位、06年「プラハの春」国際コンクールにて第3位(1位なし)、08年エンリコ・マイナルディ国際コンクールにて第2位。07年ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学修士課程を満場一致の最高点で卒業。09年に「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞。
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