2017年3月27日
読売日本交響楽団は、2017年4月1日付で、荻原尚子がコンサートマスターに就任すると発表した。
荻原尚子は、愛知県豊田市出身。ベルリン芸術大学で豊田耕兒に、ハンブルク音楽演劇大学大学院でコリヤ・ブラッハーに師事。ブラッハーのアシスタントを務め、2003年に最優秀にて修了し、マーラー・チェンバー・オーケストラに入団。07年からケルンWDR響のコンサートマスター。02年日本でのデビュー・リサイタルの後、ヨーロッパ、アメリカ各地、日本でソロや室内楽奏者として活発に演奏活動を行っている。レオポルト・モーツァルト国際コンクール入賞、豊田市文化奨励賞、青山音楽賞など数々の賞を受賞。スズキ・メソード夏季学校にて講師を務め、後進に指導に当たっている。
読売日本交響楽団の今後のコンサートマスター体制は、2017年4月から、小森谷巧、長原幸太、荻原尚子の3人体制で行う。なお、日下紗矢子は特別客演として、コンサートマスターを務める。
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2017年3月27日
札幌における多様な文化芸術活動の中心的な拠点となる「札幌文化芸術劇場」が、来年(2018年)10月に「札幌市民交流プラザ」内にオープンする。
「札幌市民交流プラザ」は、①国内外の優れた舞台芸術やさまざまな公演を鑑賞できる「札幌文化芸術劇場」②市民の文化芸術活動をサポートし、札幌の文化芸術を支え、育てていく「札幌文化芸術交流センター」③都心に集う人々に仕事やくらしに役立つ情報を提供する課題解決型図書館「札幌市図書・情報館」の3つからなる複合施設。
「札幌文化芸術劇場」は、北海道初の多面舞台を備える2,300席の劇場。オペラ、バレエをはじめ、オーケストラコンサート、ミュージカル、演劇など、規模の大きな国内外の舞台や、ポップス、歌謡コンサートなど、さまざまなジャンルの公演を上演・鑑賞できる。特に、本格的なオペラ上演が可能になることに対しての期待が高まっている。
なお、2018年10月の「札幌文化芸術劇場」のこけら落とし公演が次の通り行われる。
◇
ヴェルディ作:オペラ「アイーダ」
指揮:アンドレア・バッティストーニ
管弦楽:札幌交響楽団
会場:札幌文化芸術劇場
日時:2018年10月7日(日)/8日(月/祝)
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2017年3月23日
日本芸術院は、平成28年度(第73回)の授賞者を発表したが、【第三部(音楽・演劇・舞踊)】で作曲家の一柳 慧(84歳)が恩賜賞・日本芸術院賞を受賞した。
これは、長年にわたる幅広い作曲活動と常に新しい世界を切り開いていく積極的な姿勢に対しておくられたもの。
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2017年3月19日
イタリア・オペラの名指揮者アルベルト・ゼッダが死去した。享年89歳。
アルベルト・ゼッダは、ミラノ音楽院で学んだ後、1956年にデビュー。ロッシーニ演奏の権威として知られる。
日本には、東京フィルや藤原歌劇団の公演などで指揮。2016年12月には、Bunkamuraオーチャードホールでロッシーニ「スターバトマーテル」などを指揮した。
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2017年3月19日
第29回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」が次の通り発表された。
【クラシック部門】
<独奏・独唱部門賞>
館野 泉(ピアノ)
<室内楽・合唱部門賞>
古典四重奏団(弦楽四重奏)
<オペラ・オーケストラ部門賞>
兵庫芸術文化センター管弦楽団
<現代音楽部門賞>
京都市交響楽団(60周年記念特別演奏会 シュトックハウゼン:グルッペン)
<研究・評論部門賞>
小野光子著「武満徹 ある作曲家の肖像」(音楽之友社)
<功労賞>
中村紘子(ピアノ)
<功労賞>
モーシェ・アツモン(指揮)
<功労賞>
宇野功芳(音楽評論・指揮)
【オーディオ部門】
<技術開発>
YAMAHA NS-5000(スピーカーシステム)
<作品企画賞>
ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番、第31番、第32番(ダイレクト・カットSACD)
ピアノ:田部京子(TRITON オクタヴィアレコード)
<著作出版物>
貝山知弘/青沢唯夫・共著「鳴らす力 聴く力」(音楽之友社)
<功労賞>
鈴木信行(フェーズメーション 協同電子エンジニアリング会長)
<合同特別賞>
冨田勲(作曲)
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2017年3月17日
第16回(2016年度)「佐治敬三賞」は、「伶楽舎第十三回雅楽演奏会~武満徹『秋庭歌一具』」が受賞した。
<公演概要>
名称:伶楽舎第十三回雅楽演奏会~武満徹「秋庭歌一具」
日時:2016年11月30日(水)19:00開演
会場:東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
曲目:芝 祐靖(復曲・構成)/露台乱舞(1988)
武満 徹/秋庭歌一具(1973/1979)新振付
出演:伶楽舎
舞 勅使川原三郎、佐東利穂子
音楽監督:芝 祐靖
振付・照明・衣裳:勅使川原三郎
照明技術:清水裕樹(有限会社ハロ)
主催・企画:一般社団法人伶楽舎
共催:公益財団法人東京オペラシティ文化財団
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2017年3月17日
第48回(2016年度)「サントリー音楽賞」は、ピアニストの小菅 優が受賞した。
小菅 優は、東京都出身。2005年カーネギー・ホールで、翌06年にはザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。13年ロンドン ウィグモア・ホールでリサイタル。2010年からベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博す。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含むベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。第13回「新日鉄音楽賞」、04年「アメリカ・ワシントン賞」、第8回「ホテルオークラ音楽賞」、第17回「出光音楽賞」を受賞。14年 第64回「芸術選奨」音楽部門 文部科学大臣新人賞受賞。録音では16年ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完結、記念ボックスセットをリリースした。2017年秋から4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ「Four Elements」を始動する。
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2017年3月16日
2017年3月19日(日)から23日(木)まで東京で、国際音楽学会(IMS=International Musicological Society)の第20回大会(主要会場は東京藝術大学)が開催される。
これは、アジアで開かれる初めてのIMS大会で、個人発表のほか、基調講演、ラウンドテーブル、RILM/RISM/RIdIM/RIPMのセッションを行う。また、演奏会、ワークショップ、コンサート・シンポジウムの関連行事も開催されることになっている。
「IMS 2017 Tokyo 大会」のテーマは、音楽学:東西の理論と実践。
<予定日程>
1日目 2017年3月19日(日)
オープニング・セッション
記念コンサート
2~5日目 2017年3月20日(月)~ 23日(木)
シンポジウム
ラウンドテーブル
個人発表
スタディー・グループ・ミーティング
研究演奏会
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2017年3月13日
恒例の「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森−」(東京春祭)が2017年3月16日~4月16日に、東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、上野学園 石橋メモリアルホールなど、東京・上野周辺の会場において開催される。
3月16日、東京文化会館で開催される「ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽~ピアノ三重奏の夕べ―ラフマニノフ、ブラームス、シューマン」を皮切りに、最終日の4月16日に東京文化会館で開催される、指揮:スペランツァ・スカップッチ、ソプラノ:クリスティナ・パサローユ、テノール:イヴァン・マグリ、バス:アドリアン・ザンペトレアン、管弦楽:東京春祭特別オーケストラによる「スペシャル・ガラ・コンサート~東京春祭2017 グランド・フィナーレを飾るオペラの名曲たち」まで、多彩な演奏会が繰り広げられることになっている。
中でも注目は、毎年演奏される「東京春祭ワーグナー・シリーズ」で、今年は「vol.8」として、4月1日、東京文化会館において、「ニーベルングの指環」 第3日「神々の黄昏」(演奏会形式/字幕・映像付)が、マレク・ヤノフスキの指揮、管弦楽:NHK交響楽団(ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル)で演奏される。
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2017年3月11日
文化庁は、平成28年度(第67回)「芸術選奨」受賞者を発表したが、音楽部門でピアニストの小山実稚恵が大臣賞、指揮者の山田和樹が新人賞をそれぞれ受賞した。
受賞理由は、小山実稚恵が「小山実稚恵の世界」ほかの成果、山田和樹が「山田和樹 マーラー・ツィクルス」ほかの成果。
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