クラシック音楽 ニュース


2025年9月16日

◆第11回神戸国際フルートコンクール、リカルド・チェラッキ (イタリア)とファビアン・ヨハネス・エッガー (ドイツ) が第1位


 第11回「神戸国際フルートコンクール」は、リカルド・チェラッキ (イタリア)とファビアン・ヨハネス・エッガー (ドイツ) が第1位となった。

    第1位:リカルド・チェラッキ (イタリア)
    第1位:ファビアン・ヨハネス・エッガー (ドイツ)
    第3位:藤野瞳子(日本)
    第3位:ブリナ・ウヌク (スロベニア)
    第4位:アンナ・コマロワ (ロシア)
    第5位:フランツィスカ・アンネ・フンデリッチ (クロアチア/ドイツ)
    特別賞:カルヴィン・メイマン(アメリカ)

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2025年9月16日

◆東京交響楽団、故・桂冠指揮者 秋山和慶に「永久名誉音楽監督」の称号


 東京交響楽団は、2025年1月26日に逝去した東京交響楽団桂冠指揮者・秋山和慶氏に対し、2025年10月1日付で「永久名誉音楽監督」の称号を贈ることになった。

 故・秋山和慶氏は、1963年に東京交響楽団の専属指揮者に就任、1964年2月に同団でデビューを果たした。1968年には音楽監督・常任指揮者に就任し、2004年からは桂冠指揮者として、60年以上にわたり同団と共に歩み、その歴史と伝統の礎を築いた。

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2025年9月05日

◆2025年第23回「東京音楽コンクール」の各部門の入賞者決定


 2025年第23回「東京音楽コンクール」の各部門の入賞者は次の通り。

【ピアノ部門】

第1位:本堂 竣哉
第2位:和田 華音
第3位:間世田 采伽
入選:高見 真智人、中澤 真唯
聴衆賞:本堂 竣哉

【木管部門】

第1位:三界達義(クラリネット)
第2位:栗山かなえ(クラリネット)
第3位:リー・ティエンユウ(ファゴット)
入選:齋藤華香(フルート)、森松風仁(ファゴット)
聴衆賞:栗山かなえ

【声楽部門】

第1位:チョン・ガンハン(テノール)
第2位:砂田愛梨(ソプラノ)
第3位:宮下嘉彦(バリトン)
入選:七澤結(ソプラノ)
聴衆賞:砂田愛梨(ソプラノ)

 各部門の第1位入賞者は、2026年1月12日に東京文化会館で開催される「優勝者コンサート」に出演予定。指揮は下野竜也、オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団。

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2025年8月11日

◆イギリスの指揮者ロジャー・ノリントンが死去(享年91歳)


 イギリスの指揮者のロジャー・ノリントンが死去した。享年91歳。

 ロジャー・ノリントン(1939年―2025年)は、イギリスの指揮者。1980年に大英帝国勲章、1990年に同コマンダー章、1997年にナイト・バチェラーに叙された。ケンブリッジ大学、王立音楽大学で学ぶ。1960年代は、テノール歌手として活躍し、1962年にシュッツ合唱団(後にロンドン・シュッツ合唱団)を設立。また、1978年にはロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)を設立した。古楽の演奏を追究、その先駆者として知られた。カメラータ・ザルツブルク首席指揮者、シュトゥットガルト放送交響楽団首席指揮者などを務め、NHK交響楽団にも客演した。2021年、指揮活動から引退。

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2025年7月22日

◆第36回「高松宮殿下記念世界文化賞」、アンドラーシュ・シフが受賞


 第36回「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催:日本美術協会)が発表され、音楽部門でアンドラーシュ・シフが受賞した。

 ピアノ・指揮のアンドラーシュ・シフ(1953年生まれ)は、ハンガリー出身。リスト・フェレンツ音楽大学で学ぶ。1974年「チャイコフスキー国際コンクール」第2位、1975年「リーズピアノ国際コンクール」第3位。1979年初来日。1991年「バルトーク賞」受賞。1996年ハンガリー最高の栄誉である「コシュート賞」受賞。

 1999年管弦楽団「カペラ・アンドレア・バルカ」を創設し、指揮者を務める。2014年イギリスのエリザベス女王よりナイトの爵位を授与された。 2022年に独ライプツィヒ市よりバッハ作品の普及に貢献した者に贈られる「バッハ・メダル」を授与された。夫人はヴァイオリニストの塩川悠子。

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2025年7月22日

◆指揮者のロジャー・ノリントンが死去(享年91歳)


 指揮者のロジャー・ノリントンが死去した。享年91歳。

 ロジャー・ノリントン(1934年―2025年)は、イギリスの出身。ケンブリッジ大学クレア・カレッジ、王立音楽大学で学ぶ。1960年代テノール歌手として活動し、1962年にシュッツ合唱団(後にロンドン・シュッツ合唱団)を設立。1969年から1984年にかけてケント・オペラの音楽監督を務めた。

 1978年に「ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)」を設立し、作品が作曲された当時の楽器や奏法を駆使する古楽を追究、その先駆者として知られた。シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者になる1997年までLCPの指揮者をつとめた。

 その後、独シュツットガルト放送交響楽団の首席指揮者を長く務め、NHK交響楽団にも客演。バロック、古典派、ロマン派音楽の演奏で知られた。

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2025年7月08日

◆角野隼斗、2025年「レナード・バーンスタイン賞」を受賞


 ドイツのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭は、2025年の「レナード・バーンスタイン賞」を角野隼斗に授与すると発表した。

 受賞者コンサートは、同音楽祭期間中の7月18日にリューベックで行われる。

 「レナード・バーンスタイン賞」は、2002年の創設。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭が始まった翌年 1987年に、オーケストラアカデミーがレナード・バーンスタインによって創設され、これが「バーンスタイン賞」の由来となった。これまでにラン・ラン、アリサ・ワイラースタイン、エミリー・ダンジェロらが受賞している。

 角野隼斗は、2025年にドイツのクラシック音楽界で最も権威ある音楽賞「オーパス・クラシック賞 2025」優秀若手アーティスト賞および優秀ライブ・パフォーマンス賞(ソリスト部門)の2部門で受賞(単一アーティストによる同時2部門受賞は史上初の快挙)しており、これに続く受賞。

 ピアノの角野隼斗(1995年生まれ)は、千葉県八千代市出身。2014年に開成高校から東京大学理科一類に進学。東京大学大学院進学後は情報理工学系研究科創造情報学専攻にて機械学習を用いた自動採譜と自動編曲について研究。2018年ピティナ・ピアノコンペティション(PTNA/ピティナ)特級グランプリを受賞。これにより音響工学研究者に加え音楽家になる決意を固め、プロピアニストとして活動を始める。2018年フランス音響音楽研究所 (IRCAM) に留学し、音楽情報処理の研究に従事。2018年第42回「ピティナ・ピアノコンペティション」特級グランプリ、文部科学大臣賞およびスタインウェイ賞を受賞。2019年に東大POMPの先輩らと男女混成6人のシティソウルバンド「Penthouse」を結成し、Cateen名義でPf.(ピアノ/キーボード)を担当。同年「リヨン国際ピアノコンクール」第3位。2020年東京大学総長大賞を受賞し、大学院(修士課程)を修了。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」3次予選進出(セミファイナリスト)。2025年ドイツのクラシック音楽界で最も権威ある音楽賞「オーパス・クラシック賞 2025」優秀若手アーティスト賞および優秀ライブ・パフォーマンス賞(ソリスト部門)の2部門で受賞。単一アーティストによる同時2部門受賞は史上初の快挙。 2025年「レナード・バーンスタイン賞」(主催:ドイツのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭)受賞。自身のYouTubeチャンネルでは「Cateen かてぃん」名義で活動し、チャンネル登録者数は100万人、総再生回数は1億1600万回を超えている。

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2025年6月29日

◆第9回「仙台国際音楽コンクール」ピアノ部門の第1位、エリザヴェータ・ウクラインスカヤ(ロシア)


 第9回「仙台国際音楽コンクール」ピアノ部門のエリザヴェータ・ウクラインスカヤ(ロシア)が第1位を獲得した。

 2025年冬に、東京の浜離宮朝日ホールで第9回仙台国際音楽コンクールピアノ部門優勝記念リサイタルが開催され、エリザヴェータ・ウクラインスカヤが出演する。仙台でのリサイタルも来春開催予定。

                     ◇

   第1位 エリザヴェータ・ウクラインスカヤ(ロシア、1996年生まれ)

   第2位 アレクサンドル・クリチコ(ロシア、2000年生まれ)

   第3位 天野 薫(日本、2013年生まれ)

   第4位 ユリアン・ガスト(ドイツ、1999年生まれ)

   第5位 島多 璃音(日本、2001年生まれ)

   第6位 ヤン・ニコヴィッチ(クロアチア、2001年生まれ)

   審査委員奨励賞 ペ・ジヌ(韓国、2001年生まれ)

   聴衆賞 エリザヴェータ・ウクラインスカヤ
       アレクサンドル・クリチコ
       天野 薫

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2025年6月19日

◆名ピアニストのアルフレート・ブレンデルが死去(享年94歳)


 名ピアニストのアルフレート・ブレンデルが6月17日、ロンドンで死去した。享年94歳。

 アルフレッド・ブレンデル(1931年―2025年)は、チェコスロバキア出身で、ユーゴスラビア(クロアチア)で育ったオーストリアのピアニスト。6歳からピアノを学び始める。ザグレブに移った後、1943年にさらにグラーツへ移り、グラーツ音楽院で学ぶ。1947年にウィーンへ行き、ウィーン音楽院で学ぶ。1948年、グラーツで初めてのリサイタルを開催。翌1949年の「ブゾーニ国際コンクール」で4位入賞し、ウィーンでのコンサート・デビューを飾る。また、この年の夏にルツェルンで行われていたエドヴィン・フィッシャーのマスター・クラスに参加し、多大な影響を受ける。1960年代以降、次第に国際的な名声を得るようになる。1970年代にベートーヴェンのピアノソナタ全曲を録音し、1982年から1983年にベートーヴェンの全ソナタ32曲を欧米の11都市、77リサイタルで演奏。ブレンデルの演奏は、華麗さや派手さはないものの、中庸を行く知的で正統的な解釈で多くの音楽ファンを惹きつけてきた。レパートリーも、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンといった、ドイツ・オーストリア音楽の王道とも言うべき作曲家の作品を得意とした。2007年11月、ブレンデルは、2008年12月18日のウィーンでのコンサートをもってコンサートの舞台から引退することを発表。

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2025年6月19日

◆第21回「ハチャトゥリアン国際コンクール」指揮部門、大井 駿が第2位


 アルメニアの首都エレバンで行われていた第21回「ハチャトゥリアン国際コンクール」指揮部門で大井 駿が、第2位に入賞、同時に古典派交響曲ベストパフォーマンス賞を獲得した。

 指揮者、ピアニスト、古楽器奏者の大井 駿(1993年生まれ)は、東京都で生まれ、幼少期を鳥取県鳥取市で過ごす。2012年、高校卒業後に渡欧。ヨーロッパ各地にて指揮、ピアノ、チェンバロやフォルテピアノなどの古楽器をそれぞれ専攻。2016年、ザルツブルク・モーツァルテウム大学の学内ピアノオーディションにて優勝。2022年、広島にて行なわれた第1回「ひろしま国際指揮者コンクール」優勝、ならびに細川俊夫の作品の最も優れた演奏に贈られる細川賞を作曲者本人より受賞。2023年、ポーランドのワルシャワにて行なわれた第2回「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」出場。2024年、ブルックナー生誕200周年を記念して、世界初録音によるブルックナーの交響曲第7番をArs Produktionよりリリースし、レコード芸術ONLINEの推薦盤(特選盤)に選ばれる。指揮者、またはソリストとして、国内外の著名オーケストラと共演。オーストリア国営放送(ORF)「Talentbörse」や、テレビ朝日「題名のない音楽会」といったメディアにも多数出演。

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