2025年6月29日
第9回「仙台国際音楽コンクール」ピアノ部門のエリザヴェータ・ウクラインスカヤ(ロシア)が第1位を獲得した。
2025年冬に、東京の浜離宮朝日ホールで第9回仙台国際音楽コンクールピアノ部門優勝記念リサイタルが開催され、エリザヴェータ・ウクラインスカヤが出演する。仙台でのリサイタルも来春開催予定。
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第1位 エリザヴェータ・ウクラインスカヤ(ロシア、1996年生まれ)
第2位 アレクサンドル・クリチコ(ロシア、2000年生まれ)
第3位 天野 薫(日本、2013年生まれ)
第4位 ユリアン・ガスト(ドイツ、1999年生まれ)
第5位 島多 璃音(日本、2001年生まれ)
第6位 ヤン・ニコヴィッチ(クロアチア、2001年生まれ)
審査委員奨励賞 ペ・ジヌ(韓国、2001年生まれ)
聴衆賞 エリザヴェータ・ウクラインスカヤ
アレクサンドル・クリチコ
天野 薫
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2025年6月19日
名ピアニストのアルフレート・ブレンデルが6月17日、ロンドンで死去した。享年94歳。
アルフレッド・ブレンデル(1931年―2025年)は、チェコスロバキア出身で、ユーゴスラビア(クロアチア)で育ったオーストリアのピアニスト。6歳からピアノを学び始める。ザグレブに移った後、1943年にさらにグラーツへ移り、グラーツ音楽院で学ぶ。1947年にウィーンへ行き、ウィーン音楽院で学ぶ。1948年、グラーツで初めてのリサイタルを開催。翌1949年の「ブゾーニ国際コンクール」で4位入賞し、ウィーンでのコンサート・デビューを飾る。また、この年の夏にルツェルンで行われていたエドヴィン・フィッシャーのマスター・クラスに参加し、多大な影響を受ける。1960年代以降、次第に国際的な名声を得るようになる。1970年代にベートーヴェンのピアノソナタ全曲を録音し、1982年から1983年にベートーヴェンの全ソナタ32曲を欧米の11都市、77リサイタルで演奏。ブレンデルの演奏は、華麗さや派手さはないものの、中庸を行く知的で正統的な解釈で多くの音楽ファンを惹きつけてきた。レパートリーも、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンといった、ドイツ・オーストリア音楽の王道とも言うべき作曲家の作品を得意とした。2007年11月、ブレンデルは、2008年12月18日のウィーンでのコンサートをもってコンサートの舞台から引退することを発表。
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2025年6月19日
アルメニアの首都エレバンで行われていた第21回「ハチャトゥリアン国際コンクール」指揮部門で大井 駿が、第2位に入賞、同時に古典派交響曲ベストパフォーマンス賞を獲得した。
指揮者、ピアニスト、古楽器奏者の大井 駿(1993年生まれ)は、東京都で生まれ、幼少期を鳥取県鳥取市で過ごす。2012年、高校卒業後に渡欧。ヨーロッパ各地にて指揮、ピアノ、チェンバロやフォルテピアノなどの古楽器をそれぞれ専攻。2016年、ザルツブルク・モーツァルテウム大学の学内ピアノオーディションにて優勝。2022年、広島にて行なわれた第1回「ひろしま国際指揮者コンクール」優勝、ならびに細川俊夫の作品の最も優れた演奏に贈られる細川賞を作曲者本人より受賞。2023年、ポーランドのワルシャワにて行なわれた第2回「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」出場。2024年、ブルックナー生誕200周年を記念して、世界初録音によるブルックナーの交響曲第7番をArs Produktionよりリリースし、レコード芸術ONLINEの推薦盤(特選盤)に選ばれる。指揮者、またはソリストとして、国内外の著名オーケストラと共演。オーストリア国営放送(ORF)「Talentbörse」や、テレビ朝日「題名のない音楽会」といったメディアにも多数出演。
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2025年6月11日
東京交響楽団は、2025年9月1日付けで第1コンサートマスターに景山昌太郎が就任する。
今後は小林壱成、グレブ・ニキティンとの3名体制で東京交響楽団のコンサートマスターを務める。
景山昌太郎は、東京藝術大学附属音楽高等学校を経て同大学を首席で卒業、「三菱地所賞」、「安宅賞」、「アカンサス音楽賞」を受賞。ソロ、及び室内楽奏者として、尾高忠明、高関健、Anna-Maria Helsing、Joseph Trafton、ライプツィヒ弦楽四重奏団、フリッツ・ドレシャル、原田禎夫、ヨハネス・モーザー各氏等と共演。
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、ドルトムント歌劇場、アーヘン歌劇場等、多くのオーケストラに、ゲスト・コンサートマスターとして招かれる。景山誠治、ジェラール・プーレ、清水高師、ローター・シュトラウス、ミヒャエル・ヴァイマン、アンドレアス・ライナーの各氏に師事。またマスタークラスにてダニエル・ゲーデ、ローラン・ドガレイユの各氏に師事。
東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程在学中の2011年に渡独。マクデブルク歌劇場オーケストラの副首席奏者を経て、2013年から2025年までハーゲン歌劇場オーケストラ第1コンサートマスターを務める。
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2025年6月08日
第9回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門は、第1位は無し、第2位ムン・ボハ(韓国)が入賞した。
第1位:入賞者なし
第2位:ムン・ボハ (韓国)
第3位:ジャン・アオジュ (中国)
第4位:リ・ジンジュ (中国)
第5位:パク・ソヒョン (韓国)
第6位:キム・ハラム (韓国)
第6位:レイ・ハイルイ (中国)
第9回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門最高位受賞記念リサイタルが浜離宮朝日ホール(東京)で2025年冬に行われる。
【出演者】ムン・ボハ
【時 期】2025年冬
【会 場】浜離宮朝日ホール(東京都中央区築地5-3-2)
【チケット発売日】2025年9月2日(火)
仙台でのリサイタルは、来春開催予定。
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2025年6月05日
第6回「東京国際ヴィオラコンクール」の⼊賞者及び特別賞受賞者は、次の通り。
<⼊賞者>
第1位:イーシュウ・リン(中国)
第2位:笠井⼤暉(⽇本)
第3位:エマド・ゾルファガリ(カナダ)
<特別賞>
・聴衆賞:笠井⼤暉(15/31 ファイナルの会場にて聴衆の投票により最多票を得た出場者に贈呈)
・サントリー芸術財団賞:和⽥志織 (邦⼈作曲家作品において優れた演奏をした出場者に贈呈)
・ヒンデミット賞:和⽥志織(⾼級カーボンファイバー製ヴィオラ⼸の贈呈|提供:中善楽器(愛知) 第2次審査においてヒンデミット作品の優れた演奏をした出場者に贈呈)
・奨励賞:エマド・ゾルファガリ(⾼級カーボンファイバー製ヴィオラ⼸の贈呈|提供:中善楽器(愛知) 今後の活躍が期待される出場者に贈呈)
・名古屋フィルハーモニー交響楽団賞:第1位:イーシュウ・リン(2026年以降の同団演奏会にソリストとして協奏曲を演奏)
・ルンデ賞:第1、2、3位(ルンデ(名古屋)にて開催される⼊賞記念コンサートに出演)
・⼊賞記念コンサート(東京)、⼊賞記念ガラ・コンサート(⼤阪、仙台)に出演:第1、2、3位
・ヴィオラスペース2026または2027への出演:第1、2、3位
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2025年6月01日
「エリザベート王妃国際コンクール」は、久末航が第2位、亀井聖矢が第5位、さらに桑原志織と吉見友貴が入賞(ファイナル進出)果たした。
第1位はオランダのニコラ・メーウーセン。
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久末 航(1994年生まれ)は、滋賀県大津市出身。14歳で京都青山音楽記念館バロックザールにてリサイタルを開催。2017年「ミュンヘン国際音楽コンクール」で第3位および委嘱作品特別賞を受賞。第7回「リヨン国際ピアノコンクール」第1位及び聴衆賞受賞。
亀井聖矢(2001年生まれ)は、愛知県出身。2022年「ロン=ティボー国際音楽コンクール」にて第1位および「聴衆賞」「評論家賞」受賞。第88回「日本音楽コンクール」第1位、第43回「ピティナ・ピアノコンペティション」特級グランプリなど国内外で数々の賞を獲得。桐朋学園大学を首席で卒業後、カールスルーエ音楽大学に入学。
桑原志織(1995年生まれ)は、東京都出身。2018年東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を首席で卒業。2014年第83回「日本音楽コンクール」第2位および岩谷賞(聴衆賞)受賞。その後ベルリン芸術大学に留学し、国際的に活躍。2016年第62回「マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール」第2位など国際コンクールでも上位入賞を果たしている。
吉見友貴(2000年生まれ)は、東京都出身。高校2年在学中に第86回「日本音楽コンクール」で最年少優勝を果たす。桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、ニューイングランド音楽院に留学。2021年の「エリザベート王妃国際音楽コンクール」でもセミファイナリストとなっており、今回は見事ファイナル進出を果たした。
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2025年5月31日
フィンランド・ヘルシンキで行われた「シベリウス国際バイオリン・コンクール」で、吉田 南(奈良県出身)が2位に入賞した(1位はスーイエ・パク<韓国>)。シベリウスの「バイオリン協奏曲」をフィンランド放送交響楽団と共演した吉田 南は、同曲の最優秀演奏賞も受賞した。
吉田 南(1999年生まれ)は、奈良県出身。12才で大阪フィルハーモニー交響楽団と協演し、ソリストとして初めて舞台に立つ。以後多数のソロリサイタルやコンサートに出演。国内では4度にわたる大阪フィルハーモニー交響楽団との協演の他、主要オーケストラとの協演を重ねる。
第64回(2010年)・第66回(2012年)「全日本学生音楽コンクール」小・中学校の両部門第1位。2014年高校1年生で「日本音楽コンクール」第1位及び5つの特別賞を受賞後、2015年「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」に最年少参加し入賞。ヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団と協演の模様がフィンランド国営放送により放映され、聴衆賞を受賞。
桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業後、渡米。フルスカラシップを得て、ボストンのニューイングランド音楽院修士課程修了(2024年5月)。また桐朋学園大学ソリストディプロマコース(特待生)を最高評価を得て修了後、東京音楽大学アーティストディプロマコースに特別特待奨学生修了。
2016年には「モントリオール国際音楽コンクール」に最年少で参加し第3位。2021年ドイツ・ハノーファーで開催された「ヨーゼフ・ヨアヒム・ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール」で入賞。2022年第11回「インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクール」第3位。2024年「エザベート王妃国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門にて第6位入賞、併せてブリュッセル市賞受賞。
現在、独クロンベルク・アカデミー・プロフェッショナルスタディに在籍、ミハエラ・マルティン氏に師事。2025年秋からは、ベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者として入団することになっている。
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2025年5月31日
国際的に活躍したヴァイオリニストの小林武史が5月19日死去した。享年94歳。
小林武史は、1931年、インドネシアのスマトラ島生まれ。音楽教育法スズキ・メソードの創始者、鈴木鎮一に師事し、1955年から東京交響楽団、旧チェコスロバキアの国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団などのコンサートマスターを歴任。
1971年以降はソロや室内楽の活動に専念し、世界的に知られるベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」の発展に尽力。
作曲家の團伊玖磨や伊福部昭らの作品紹介にも積極的に取り組んだ。
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2025年5月15日
第76回「プラハの春国際音楽コンクール」チェロ部門で水野優也(27歳)が第1位を獲得した。
水野優也は東京都出身。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース修了。ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学を経て、現在、オーストリア国立ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学在学中。
2020年第89回「日本音楽コンクール」第1位。2023年CD「水野優也×反田恭平 コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ&ショパン:チェロ・ソナタ」をリリース。ソリストとして活動しながら、東京交響楽団、読売日本交響楽団、京都市交響楽団などと協演を重ねている。
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