2025年10月21日
ルーマニアで行われた2025年第4回「アンタル・ドラティ国際指揮者コンクール」において、岡本 陸(27歳)が最高位(1位なし2位)を受賞した。
指揮の岡本 陸は、1998年生まれ。3歳よりヴァイオリンを始める。小学6年生で「佐渡裕とスーパーキッズ·オーケストラ」に入団し、以来佐渡裕氏の薫陶を受ける。洛星高等学校を経て、特別特待奨学生として東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)に入学、指揮を広上淳一、田代俊文、増井信貴、三原明人、米津俊広各氏に師事、2021年3月卒業。2023年、プロイエシュチ·フィルハーモニー管弦楽団定期公演にて、ヨーロッパ·デビューを果たす。第57回「ブザンソン国際指揮者コンクール」本選出場。山田和樹氏により、2024年度モンテカルロ·フィルハーモニー管弦楽団日本公演アシスタント指揮者に選出され、氏のアシスタントを務める。現在、フィンランド·ヘルシンキを拠点にヨルマ·パヌラ氏の下研鑽を積んでいる。2024年4月、タクティカートオーケストラミュージック·パートナーに就任。
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2025年10月21日
第19回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で、東京都出身の桑原志織(30歳)が4位に入賞した。
日本人の入賞は前回2021年の反田恭平(第2位)、小林愛実(第4位)に続き2大会連続。
ピアノの桑原志織は、東京都出身。学習院初等科、女子中等科卒業後、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校に進学。2018年3月 東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を首席で卒業。伊藤恵氏に師事。2018年4月より、ベルリン芸術大学大学院にて Klaus Hellwig 氏に師事。2014年第83回「日本音楽コンクール」第2位、及び岩谷賞(聴衆賞)受賞。2016年第62回「マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール(スペイン)」第2位、及び最年少ファイナリスト賞受賞。2017年第68回「ヴィオッティ国際音楽コンクール(ヴェルチェッリ in イタリア)」第2位、及び Soroptimist Club賞受賞。2019年第62回「ブゾーニ国際ピアノコンクール(ボルツァーノ in イタリア)」第2位、及びブゾーニ作品最優秀演奏賞受賞。2021年第16回「ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(テルアビフ in イスラエル)」第2位、併せて2つの副賞を受賞。Steinway&Sonsプロモーション賞(ベルリン2022)受賞 。
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2025年9月28日
第59回「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」の決勝がフランス東部のブザンソンで9月27日行われ、米田覚士(29歳、岡山県出身)が優勝した。
日本人としては、1959年に小澤征爾が初優勝して以来、11人目の優勝。優勝は、2019年の沖澤のどか以来。
米田覚士は、2020年東京芸術大学卒業。国内の楽団でタクトを振るほか、歌手GACKTのコンサートでオーケストラを指揮するなど、多彩な活動を行っている。
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2025年9月16日
第11回「神戸国際フルートコンクール」は、リカルド・チェラッキ (イタリア)とファビアン・ヨハネス・エッガー (ドイツ) が第1位となった。
第1位:リカルド・チェラッキ (イタリア)
第1位:ファビアン・ヨハネス・エッガー (ドイツ)
第3位:藤野瞳子(日本)
第3位:ブリナ・ウヌク (スロベニア)
第4位:アンナ・コマロワ (ロシア)
第5位:フランツィスカ・アンネ・フンデリッチ (クロアチア/ドイツ)
特別賞:カルヴィン・メイマン(アメリカ)
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2025年9月16日
東京交響楽団は、2025年1月26日に逝去した東京交響楽団桂冠指揮者・秋山和慶氏に対し、2025年10月1日付で「永久名誉音楽監督」の称号を贈ることになった。
故・秋山和慶氏は、1963年に東京交響楽団の専属指揮者に就任、1964年2月に同団でデビューを果たした。1968年には音楽監督・常任指揮者に就任し、2004年からは桂冠指揮者として、60年以上にわたり同団と共に歩み、その歴史と伝統の礎を築いた。
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2025年9月05日
2025年第23回「東京音楽コンクール」の各部門の入賞者は次の通り。
【ピアノ部門】
第1位:本堂 竣哉
第2位:和田 華音
第3位:間世田 采伽
入選:高見 真智人、中澤 真唯
聴衆賞:本堂 竣哉
【木管部門】
第1位:三界達義(クラリネット)
第2位:栗山かなえ(クラリネット)
第3位:リー・ティエンユウ(ファゴット)
入選:齋藤華香(フルート)、森松風仁(ファゴット)
聴衆賞:栗山かなえ
【声楽部門】
第1位:チョン・ガンハン(テノール)
第2位:砂田愛梨(ソプラノ)
第3位:宮下嘉彦(バリトン)
入選:七澤結(ソプラノ)
聴衆賞:砂田愛梨(ソプラノ)
各部門の第1位入賞者は、2026年1月12日に東京文化会館で開催される「優勝者コンサート」に出演予定。指揮は下野竜也、オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団。
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2025年8月11日
イギリスの指揮者のロジャー・ノリントンが死去した。享年91歳。
ロジャー・ノリントン(1939年―2025年)は、イギリスの指揮者。1980年に大英帝国勲章、1990年に同コマンダー章、1997年にナイト・バチェラーに叙された。ケンブリッジ大学、王立音楽大学で学ぶ。1960年代は、テノール歌手として活躍し、1962年にシュッツ合唱団(後にロンドン・シュッツ合唱団)を設立。また、1978年にはロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)を設立した。古楽の演奏を追究、その先駆者として知られた。カメラータ・ザルツブルク首席指揮者、シュトゥットガルト放送交響楽団首席指揮者などを務め、NHK交響楽団にも客演した。2021年、指揮活動から引退。
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2025年7月22日
第36回「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催:日本美術協会)が発表され、音楽部門でアンドラーシュ・シフが受賞した。
ピアノ・指揮のアンドラーシュ・シフ(1953年生まれ)は、ハンガリー出身。リスト・フェレンツ音楽大学で学ぶ。1974年「チャイコフスキー国際コンクール」第2位、1975年「リーズピアノ国際コンクール」第3位。1979年初来日。1991年「バルトーク賞」受賞。1996年ハンガリー最高の栄誉である「コシュート賞」受賞。
1999年管弦楽団「カペラ・アンドレア・バルカ」を創設し、指揮者を務める。2014年イギリスのエリザベス女王よりナイトの爵位を授与された。 2022年に独ライプツィヒ市よりバッハ作品の普及に貢献した者に贈られる「バッハ・メダル」を授与された。夫人はヴァイオリニストの塩川悠子。
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2025年7月22日
指揮者のロジャー・ノリントンが死去した。享年91歳。
ロジャー・ノリントン(1934年―2025年)は、イギリスの出身。ケンブリッジ大学クレア・カレッジ、王立音楽大学で学ぶ。1960年代テノール歌手として活動し、1962年にシュッツ合唱団(後にロンドン・シュッツ合唱団)を設立。1969年から1984年にかけてケント・オペラの音楽監督を務めた。
1978年に「ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)」を設立し、作品が作曲された当時の楽器や奏法を駆使する古楽を追究、その先駆者として知られた。シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者になる1997年までLCPの指揮者をつとめた。
その後、独シュツットガルト放送交響楽団の首席指揮者を長く務め、NHK交響楽団にも客演。バロック、古典派、ロマン派音楽の演奏で知られた。
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2025年7月08日
ドイツのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭は、2025年の「レナード・バーンスタイン賞」を角野隼斗に授与すると発表した。
受賞者コンサートは、同音楽祭期間中の7月18日にリューベックで行われる。
「レナード・バーンスタイン賞」は、2002年の創設。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭が始まった翌年 1987年に、オーケストラアカデミーがレナード・バーンスタインによって創設され、これが「バーンスタイン賞」の由来となった。これまでにラン・ラン、アリサ・ワイラースタイン、エミリー・ダンジェロらが受賞している。
角野隼斗は、2025年にドイツのクラシック音楽界で最も権威ある音楽賞「オーパス・クラシック賞 2025」優秀若手アーティスト賞および優秀ライブ・パフォーマンス賞(ソリスト部門)の2部門で受賞(単一アーティストによる同時2部門受賞は史上初の快挙)しており、これに続く受賞。
ピアノの角野隼斗(1995年生まれ)は、千葉県八千代市出身。2014年に開成高校から東京大学理科一類に進学。東京大学大学院進学後は情報理工学系研究科創造情報学専攻にて機械学習を用いた自動採譜と自動編曲について研究。2018年ピティナ・ピアノコンペティション(PTNA/ピティナ)特級グランプリを受賞。これにより音響工学研究者に加え音楽家になる決意を固め、プロピアニストとして活動を始める。2018年フランス音響音楽研究所 (IRCAM) に留学し、音楽情報処理の研究に従事。2018年第42回「ピティナ・ピアノコンペティション」特級グランプリ、文部科学大臣賞およびスタインウェイ賞を受賞。2019年に東大POMPの先輩らと男女混成6人のシティソウルバンド「Penthouse」を結成し、Cateen名義でPf.(ピアノ/キーボード)を担当。同年「リヨン国際ピアノコンクール」第3位。2020年東京大学総長大賞を受賞し、大学院(修士課程)を修了。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」3次予選進出(セミファイナリスト)。2025年ドイツのクラシック音楽界で最も権威ある音楽賞「オーパス・クラシック賞 2025」優秀若手アーティスト賞および優秀ライブ・パフォーマンス賞(ソリスト部門)の2部門で受賞。単一アーティストによる同時2部門受賞は史上初の快挙。 2025年「レナード・バーンスタイン賞」(主催:ドイツのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭)受賞。自身のYouTubeチャンネルでは「Cateen かてぃん」名義で活動し、チャンネル登録者数は100万人、総再生回数は1億1600万回を超えている。
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