2025年6月19日
◆名ピアニストのアルフレート・ブレンデルが死去(享年94歳)
名ピアニストのアルフレート・ブレンデルが6月17日、ロンドンで死去した。享年94歳。
アルフレッド・ブレンデル(1931年―2025年)は、チェコスロバキア出身で、ユーゴスラビア(クロアチア)で育ったオーストリアのピアニスト。6歳からピアノを学び始める。ザグレブに移った後、1943年にさらにグラーツへ移り、グラーツ音楽院で学ぶ。1947年にウィーンへ行き、ウィーン音楽院で学ぶ。1948年、グラーツで初めてのリサイタルを開催。翌1949年の「ブゾーニ国際コンクール」で4位入賞し、ウィーンでのコンサート・デビューを飾る。また、この年の夏にルツェルンで行われていたエドヴィン・フィッシャーのマスター・クラスに参加し、多大な影響を受ける。1960年代以降、次第に国際的な名声を得るようになる。1970年代にベートーヴェンのピアノソナタ全曲を録音し、1982年から1983年にベートーヴェンの全ソナタ32曲を欧米の11都市、77リサイタルで演奏。ブレンデルの演奏は、華麗さや派手さはないものの、中庸を行く知的で正統的な解釈で多くの音楽ファンを惹きつけてきた。レパートリーも、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンといった、ドイツ・オーストリア音楽の王道とも言うべき作曲家の作品を得意とした。2007年11月、ブレンデルは、2008年12月18日のウィーンでのコンサートをもってコンサートの舞台から引退することを発表。
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2025年6月19日
◆第21回「ハチャトゥリアン国際コンクール」指揮部門、大井 駿が第2位
アルメニアの首都エレバンで行われていた第21回「ハチャトゥリアン国際コンクール」指揮部門で大井 駿が、第2位に入賞、同時に古典派交響曲ベストパフォーマンス賞を獲得した。
指揮者、ピアニスト、古楽器奏者の大井 駿(1993年生まれ)は、東京都で生まれ、幼少期を鳥取県鳥取市で過ごす。2012年、高校卒業後に渡欧。ヨーロッパ各地にて指揮、ピアノ、チェンバロやフォルテピアノなどの古楽器をそれぞれ専攻。2016年、ザルツブルク・モーツァルテウム大学の学内ピアノオーディションにて優勝。2022年、広島にて行なわれた第1回「ひろしま国際指揮者コンクール」優勝、ならびに細川俊夫の作品の最も優れた演奏に贈られる細川賞を作曲者本人より受賞。2023年、ポーランドのワルシャワにて行なわれた第2回「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」出場。2024年、ブルックナー生誕200周年を記念して、世界初録音によるブルックナーの交響曲第7番をArs Produktionよりリリースし、レコード芸術ONLINEの推薦盤(特選盤)に選ばれる。指揮者、またはソリストとして、国内外の著名オーケストラと共演。オーストリア国営放送(ORF)「Talentbörse」や、テレビ朝日「題名のない音楽会」といったメディアにも多数出演。
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