クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2017年 6月

2017年6月26日

◆札幌交響楽団、10月に名誉指揮者のラドミル・エリシュカの最後の来日公演


 札幌交響楽団は、名誉指揮者のラドミル・エリシュカが、「これ以上は日本への長旅に耐えられない」との医師の判断により、10月に予定している第604回定期演奏会を最後の来日公演とすることを明らかにした。

 ラドミル・エリシュカは、札響との出会いとなった思い出の曲「シェエラザード」を最後に再び札響と共に演奏することを強く希望したため、当初発表の曲目を変更し、同曲をもってエリシュカ&札響のひとつの時代を締めくくることとした。

 なお、札幌交響楽団では、ラドミル・エリシュカが今後も札響の名誉指揮者であることには変わりはないとしている。

 ラドミル・エリシュカ(1931年生まれ)は、チェコ出身の指揮者。ブルノ音楽大学で学ぶ。1990年までカルロヴィヴァリ交響楽団の首席指揮者兼音楽監督を務めた。この間、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団などにも客演し、プラハの春音楽祭にもたびたび出演している。2001年から2013年までチェコ・ドヴォルザーク協会会長を務めた。活動がチェコ国内中心であったために、日本では最近までその名を知られていなかった。2004年に初来日。2008年から札幌交響楽団首席客演指揮者、2015年から同楽団名誉指揮者。

                   <札幌交響楽団第604回定期演奏会>

日時:10月27日(金)19:00開演、28日(土)14:00開演

会場:札幌コンサートホールKitara (札幌市)

曲目:スメタナ/歌劇「売られた花嫁」序曲
   ドヴォルジャーク/チェコ組曲ニ長調op.3
   リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」op.35(曲目変更)

指揮:ラドミル・エリシュカ

管弦楽:札幌交響楽団

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2017年6月19日

◆フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者の大野和士、フランス芸術文化勲章「オフィシエ」を受勲


 東京都交響楽団の音楽監督・大野和士が、フランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ」を受章した。また、同時にリヨン市からもリヨン市特別メダルが授与された。

 オフィシエは3段階ある文化勲章のうち2番目の位。芸術・文化の普及に貢献した人物に授与される。今回の大野の受章は、9年にわたるフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者としての活動が高く評価されたことによるもの。

 さらに、大野和士指揮フランス国立リヨン歌劇場によるプロコフィエフ「炎の天使」公演が、フランス批評家協会によるクロード・ロスタン賞を受賞することも発表された。

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2017年6月17日

◆イギリスの名指揮者ジェフリー・テイト、死去(享年74歳)


 イギリスの名指揮者ジェフリー・テイトが死去した。享年74歳。

 ジェフリー・テイトは、ロンドン・オペラ・センターで学ぶ。その後は、ゲオルク・ショルティ、ピエール・ブーレーズ、ヘルベルト・フォン・カラヤンなどの助手を務める。1979年ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でデビューし、国際的な活躍を開始。1985年イギリス室内管弦楽団の初代首席指揮者に就任し、同年ロイヤル・オペラ・ハウスの首席指揮者も務めた。2005年ナポリのサン・カルロ劇場の音楽監督、2008年ハンブルク交響楽団の首席指揮者に就任。内田光子とのモーツァルトのピアノ協奏曲のコンサートでも知られる。2017年4月ナイトの称号を授けられた。

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2017年6月14日

◆「渡邉曉雄音楽基金音楽賞・特別賞」、外山雄三、堤剛が特別賞受賞


第25回 (2017年度)「渡邉曉雄音楽基金音楽賞・特別賞」 音楽賞:該当者なし 

                                      特別賞:外山雄三、堤剛

 公益信託渡邉曉雄音楽基金は、わが国の音楽界の発展に寄与することを願い1992年に設置され、「渡邉曉雄音楽基金音楽賞・特別賞」を設け、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、及びオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行い、もってわが国の音楽文化発展に寄与することを目的としている。

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2017年6月13日

◆JASRAC、BGMを利用する美容室などの店舗に対して全国一斉に法的措置


 日本音楽著作権協会(JASRAC)は6月13日、BGMを利用していながら、著作権の手続きをしていない美容室など178事業者、352店舗に対し、簡易裁判所に民事調停を申し立てた。

 今回の申し立てにおいて、全件数のうち163事業者、205店舗が美容室。

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2017年6月07日

◆元チェコ・フィルの首席指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクが死去(享年71歳)


 チェコ出身の指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクが、5月31日死去した。享年71歳。1985年より日本フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者を務めた

 1977年プラハ交響楽団首席指揮者。1990年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督兼首席指揮者。2006年からBBC交響楽団の首席指揮者を務めていたが、2012年チェコ・フィルの首席指揮者に返り咲いた。

 日本フィルとはビエロフラーヴェクが28歳の1974年4月に初共演し、マルティヌーの交響曲の日本初演をするなど、母国チェコの音楽を日本に広く紹介した。また、2006年日本フィル創立50周年の東京定期演奏会での「わが祖国」は、名演として語り継がれてきた。

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2017年6月05日

◆第35回 「ソレイユ音楽コンクール」、受賞者発表


 第35回「ソレイユ音楽コンクール」(ピアノ部門・声楽部門)の本選が6月4日、南大沢文化会館主ホールにおいて開催され、下記の通り受賞者が決定した。

 なお、受賞者発表コンサートは、8月31日(木)18:00より東京文化会館小ホールにて開催される。

<ピアノ部門>

第1位 音楽現代新人賞 (該当者無し)
第2位 優秀賞       齋藤 美穂(桐朋学園大学在)
第3位 審査員奨励賞  平  美織(東京音楽大学在)
入選             勝元和花奈(桐朋学園大学在)
                安藤 有佳(東京音楽大学在)
                和泉 茉莉(桐朋学園大学在)

<声楽部門>

第1位 音楽現代新人賞 チェン・ジンシン(東京藝術大学大学院在)
第2位 優秀賞       栗原 峻希(東京藝術大学大学院在)
第3位 審査員奨励賞  金山 京介(東京藝術大学大学院修)
入選             澤井 佑介(東京藝術大学在)
                相島 百子(東京音楽大学大学院修)
                 野上 紗智(東京音楽大学大学院修)
                木和田絢香(東京藝術大学大学院修)
                松下美有紀(アントン・ブルックナー私立音楽大学大学院在)
                川田 桜香(愛知県立芸術大学大学院修)
                川口 詩子(武蔵音楽大学大学院修)

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2017年6月04日

◆第9回「神戸国際フルートコンクール」、エレーネ・ブルゲ(フランス)とユ・ユアン(中国)が第1位


 第9回「神戸国際フルートコンクール」は、6月3日に本選が行われ、エレーネ・ブルゲ (フランス) とユ・ユアン(中国)が第1位となった。

 1985年にスタートした同コンクール(4年ごとに開催)は、世界的に活躍する著名なフルーティストをこれまで数多く輩出し、世界3大フルートコンクールの一つとして国際的に高い評価を受けている。

                              ◇

第1位 エレーネ・ブルゲ (フランス)
第1位 ユ・ユアン(中国)
第3位 マリアンナ・ゾォナック(ポーランド)
第3位 ハン・ヨジン(韓国)
第3位 アンナ・コンドラシナ (ロシア)
第4位 秋元万由子(日本)
奨励賞 脇坂 颯(日本)
奨励賞 キム・ソヒョン (韓国)
オーディエンス賞 ハン・ヨジン (韓国)

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2017年6月04日

◆「エリザベート王妃国際音楽コンクール」チェロ部門、岡本侑也が2位入賞


 世界3大音楽コンクール「エリザベート王妃国際音楽コンクール」チェロ部門で、ドイツ在住の岡本侑也(22歳)が2位に入賞した。

 岡本侑也は、東京藝術大学音楽学部を経て、現在、ドイツ・ミュンヘン音楽大学に在学中。

 2004年ドイツ音楽協会主催「青少年音楽コンクール」バイエルン州地域部門で第1位、併せてバイエルン放送局特別賞を受賞。2008年「泉の森ジュニア・チェロ・コンクール」中学生の部で金賞、2009年第2回「ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子」で審査員奨励賞を受賞。

 「エリザベート王妃国際音楽コンクール」は1937年創設。ヴァイオリンやピアノ部門に今年初めて、チェロ部門が加わった。

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