クラシック音楽 ニュース


2012年9月03日

◆ソニーとベルリン・フィル、収録から家庭への配信・再生までオーディオ商品の高音質化に向けた技術開発などで協業

 ソニーは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団およびベルリン・フィル・メディア社とともに、オーディオ商品の高音質化、並びにコンサート映像のオンライン配信サービスの更なる高画質化・高音質化を目的として、協業を開始した。

 今回の契約により3社は、ホームシアターなどのオーディオ商品の高音質化に向けて、コンサートホール音場やアーティストが意図するパフォーマンスの家庭での再現など、高画質映像とともに最高の音質を追求するうえでの技術開発を進めて行くことになる。
 
 ベルリン・フィル・メディア社は、2008年12月設立以来、ベルリン・フィルハーモニーで開催された過去のコンサート映像や、年間約30回行われる演奏会を家庭にいながらにしてリアルタイムで鑑賞できる映像オンライン配信サービス「デジタル・コンサートホール(DCH)」を運営している。同社はコンサートホールの音響特性やアーティストの感性を熟知しており、そのノウハウを駆使してDCHのコンテンツ収録・配信を行なっている。

 今回の契約を通じ、ソニーが、技術力を結集した業務用機器と技術サポートを新たに提供することで、従来よりも高画質となるフルHD(1080i)の映像配信サービスを実現する。また3社は、DCHのさらなる高画質化、高音質化に向けたコンテンツ制作と配信技術の開発にも取り組んでいく。

 同協業は、ソニーが高画質映像とともに最高の音を追求していくための取り組みの一つ。具体的な協業施策としては、オーディオ商品の開発において、音を知り尽くしたベルリン・フィル・メディア社のトーンマイスター(ドイツの国家資格)と音作りの段階から連携するなど、音質評価・開発における技術協業を進めていく。

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