クラシック音楽 ニュース


2013年6月19日

◆11月にウィーン・フィルとベルリン・フィルとが来日公演


 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、今年11月に相次ぎ来日し、日本のファンの前で“世界トップクラス”の演奏を披露する。ウィーン・フィルがクリスティアン・ティーレマン、ベルリン・フィルがサイモン・ラトルという当代一の指揮者の競演であることも見逃せない。

 ウィーン・フィルの演奏会は、ベートーヴェンの交響曲およびピアノ協奏曲の全曲演奏会を、6日間にわたって開催するという意欲的なプログラム。指揮者は、今年からザルツブルク復活祭音楽祭芸術監督に就任し、いま世界で最も注目を集めているクリスティアン・ティーレマン。ピアニストは、今ウィーンで最も人気があるルドルフ・ブッフビンダー。このほか、第9「合唱」では、世界的名声を得ているメゾ・ソプラノの藤村実穂子が加わる。

 ベルリン・フィルの演奏会は、2002年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督を務めるサイモン・ラトルの指揮で行われる。今年1月には、首席指揮者の座を2018年をもって降りると発表したので、16年という長きにわたって務めることになる。今回のプログラムには、プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番が含まれるが、そのヴァイオリン演奏は、2010年12月にベルリン・フィルの第1コンサートマスターに就任した樫本大進が務める。

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2013年6月17日

◆「METライブビューイング・2013-14シーズン(2013年10月~2014年5月)」が日本各地の映画館・劇場で上演


 「METライブビューイング・2013-14シーズン(2013年10月~2014年5月)」が日本各地の映画館・劇場で上演される(配給:松竹/協賛:フコク生命/協力:朝日新聞)。スケジュールは2013年2月26日現在、メトロポリタン歌劇場での上演予定日であり、日本での上映は上演日から3週間後以降になる。上映日程や劇場等の詳細は、公式HPやチラシにて順次公開されることになっている。

第1作 チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》 新演出
MET上演日:2013年10月5日
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演出:デボラ・ワーナー
出演:アンナ・ネトレプコ、マリウシュ・クヴィエチェン、ピョートル・ベチャワ、オクサナ・ヴォルコヴァ

第2作 ショスタコーヴィチ《鼻》
MET上演日:2013年10月26日
指揮:パヴェル・スメルコフ
演出:ウィリアム・ケントリッジ
出演:パウロ・ジョット、アレキサンダー・ルイス、アンドレイ・ポポフ

第3作 プッチーニ《トスカ》
MET上演日:2013年11月9日
指揮:リッカルド・フリッツァ
演出:リュック・ボンディ
出演:パトリシア・ラセット、ロベルト・アラーニャ、ジョージ・ギャグニッザ、ジョン・デル・カルロ

第4作 ヴェルディ《ファルスタッフ》 新演出
MET上演日:2013年12月14日
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:ロバート・カーセン
出演:アンブロージョ・マエストリ、ステファニー・ブライズ、アンジェラ・ミード、リゼット・オロペーサ、ジェニファー・ジョンソン・キャーノ

第5作 ドヴォルザーク《ルサルカ》
MET上演日:2014年2月8日
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:オットー・シェンク
出演:ルネ・フレミング、ピョートル・ベチャワ、ドローラ・ザジック、ジョン・レリエ、エミリー・マギー

第6作 ボロディン《イーゴリ公》 新演出
MET上演日:2014年3月1日
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
演出:ディミトリ・チェルニアコフ
出演:イルダール・アブドラザコフ、オクサナ・ディーカ、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ、セルゲイ・セミシュクール、ミハイル・ペトレンコ、ステファン・コツァン

第7作 マスネ《ウェルテル》 新演出
MET上演日:2014年3月15日
指揮:アラン・アルタノグル
演出:リチャード・エア
出演:ヨナス・カウフマン、エリーナ・ガランチャ、リゼット・オロペーサ、デイヴィッド・ビズィッチ、ジョナサン・サマーズ

第8作 プッチーニ《ラ・ボエーム》
MET上演日:2014年4月5日
指揮:ステファーノ・ランザーニ
演出:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ヴィットーリオ・グリゴーロ、アニータ・ハーティッグ、スザンナ・フィリップス、 マッシモ・カヴァレッティ、パトリック・カルフィッツィ、オレン・グラドゥス

第9作 モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》
MET上演日:2014年4月26日
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:レスリー・ケーニッヒ
出演:ダニエル・ドゥ・ニース、スザンナ・フィリップス、イザベル・レナード、マシュー・ポレンザーニ、ロディオン・ポゴソフ、マウリツィオ・ムラーロ

第10作 ロッシーニ《ラ・チェネレントラ》
MET上演日:2014年5月10日
指揮:ファビオ・ルイージ
演出:チェーザレ・リエーヴィ
出演:ジョイス・ディドナート、フアン・ディエゴ・フローレス、ルカ・ピザローニ、アレッサンドロ・コルベッリ、ピエトロ・スパニョーリ

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2013年6月11日

◆第5回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門、第1位はリチャード・リン


 第5回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門が6月9日行われ、第1位はリチャード・リンが受賞した。

 1位リチャード・リン
 2位成田 達輝
 3位富井 ちえり
 4位アンナ・サフキナ
 5位キム・ボムソリ
 6位スリマン・テカッリ

 聴衆賞
  1日目リチャード・リン
  2日目アンナ・サフキナ
  3日目キム・ボムソリ

 審査委員特別賞
  リ・ゼユ・ヴィクター

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2013年6月03日

◆パシフィック・ミュージック・フェスティバル「PMF2013」、7月6日~31日、札幌で開催


 パシフィック・ミュージック・フェスティバル「PMF2013 」が、7月6日~7月31日を会期に、札幌を会場として開催される。PMFオープニング・セレモニー&コンサートは、7月6日、午後1時から、札幌芸術の森・野外ステージにおいて次の要領で開催される。

 【オープニング・セレモニー&コンサート】

 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から「第1幕への前奏曲」
         歌劇「タンホイザー」から「序曲」
         ほか

  指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ

  ピアノ:イリヤ・ラシュコフスキー

  管弦楽:PMFヨーロッパ/PMFオーケストラ
       ほか

 パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、世界の若手音楽家の育成を目的とした国際教育音楽祭で、レナード・バーンスタインの提唱で1990年に始まり 、毎年夏、 日本の札幌を主会場に開催している。PMFの中心は、世界を代表する音楽家を教授陣に迎え、世界各地のオーディションで選ばれた若手音楽家を育成する教育プログラム「PMFアカデミー」。また、世界的レベルの音楽指導を広く一般にも公開する「オープンリハーサル」や「教育セミナー」も開催している。

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2013年5月31日

◆大野和士が東京都交響楽団の音楽監督に就任(2015年4月から5年間)


 東京都交響楽団は、創立50周年となる2015年4月より、指揮者の大野和士(53歳)を音楽監督として迎えると発表した。任期は5年(2020年3月末まで)。
 
 大野和士は、これまでベルギー王立歌劇場(モネ劇場)などヨーロッパの歴史ある歌劇場の音楽監督等を歴任、現在フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者。世界の主要オペラハウスやオーケストラへの客演を続け、日本を代表する指揮者の一人。
 
 都響とは、自身のプロ・デビューとなった1984年3月の初共演以来、都響指揮者(1990〜92年)を経て、近年も定期的な共演を重ねてきた。

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2013年5月30日

◆第34回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル、8月17日―8月31日開催


 第34回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルは、2013年8月17日(土)- 8月31日(土)開催される。開催期間中、アカデミーの講師を中心とした出演者によるコンサートが毎日開催されることになっている。テーマは「リヒャルト・ワーグナー生誕200年~わたしはどこから来たのか~」。会場は、草津音楽の森国際コンサートホール。

 【オープニング・コンサート】8月17日(土) 午後4時

ヴェルディ:「運命の力」序曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲
ブラームス:交響曲 第2番

指揮:M.トルコヴィッチ
クラリネット:P.シュミードル
管弦楽:群馬交響楽団

 【クロージング・コンサート】8月31日(土) 午後4時

西村 朗:ヴォルフガング・シュルツ氏の思い出に寄せるアダージョ
ツェムリンスキー:クラリネット三重奏
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番

クラリネット:P.シュミードル
チェロ:T.ヴァルガ
ヴァイオリン:W.ヒンク
ピアノ:C.ヒンターフーバー
弦楽四重奏:パノハ弦楽四重奏団/クァルテット・エクセルシオ
フルート:M.アンチロッティ
指揮:井阪 紘

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2013年5月29日

◆ヴァイオリニストの潮田益子が、米国で死去(享年71歳)


 ヴァイオリニストの潮田益子が、米国で白血病のため死去した。享年71歳。

 潮田益子は、15歳で日本音楽コンクールヴァイオリンの部第1位及び特賞を受賞。桐朋学園高校を卒業後、ソ連政府に招待され、レニングラード音楽院に3年間留学。留学中の1963年に、エリザベート王妃国際音楽コンクール第5位入賞。

 1964年よりヨーゼフ・シゲティに師事した後、1965年に欧米においてデビューを果たす。1966年第3回チャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞。

 それ以後、世界の一流オーケストラと共演したほか、サイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団などでも活躍した。

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2013年5月27日

◆2013年度「武満徹作曲賞」、第1位はマルチン・スタンチク(ポーランド)


 2013年度「武満徹作曲賞」は、5月26日に東京オペラシティコンサートホールにおいて本選演奏会が行われ、受賞者が次の通り決定した。

 第1位 マルチン・スタンチク(ポーランド)
 第2位 小林純生(日本)
 第3位 ホワン・リュウ(中国)
 第3位 神山奈々(日本)

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2013年5月23日

◆フランスを代表する作曲家のアンリ・デュティユーが死去(享年97歳)


 フランスを代表する作曲家のアンリ・デュティユーが死去した。享年97歳。1916年に生まれ、1933年から1938年までパリ音楽院に学ぶ。1938年カンタータ「王の指輪」でローマ賞を受賞。1994年第6回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門受賞。

 近代フランス音楽の伝統を受け継ぎつつ、独自の世界を切り拓いた。

 代表作は「ダンス・ファンタスティック」、「フルートとピアノのためのソナチネ」、ピアノ・ソナタ、第1交響曲、第2交響曲「ル・ドゥーブル」など。

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2013年5月18日

◆西本智実率いるイルミナートフィル、今秋の第12回ヴァチカン音楽祭に招かれコンサート


 第12回 ヴァチカン音楽祭(2013年10月29日ー11月10日、場所:ヴァチカン領内およびローマ市内のヴァチカン直轄のキリスト教礼拝施設)に、西本智実率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラが招聘され、11月9日と10日の2日間、ヴァチカンのサン・パオロ大聖堂でコンサートを開催する。

 ヴァチカン国際音楽祭は、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂をはじめとするヴァチカン領内およびローマ市内のヴァチカン直轄のキリスト教礼拝施設を会場に毎年秋に開催されている。2002年ヨハネ・パウロ2世の在位中に第1回が催され、今年で第12回目。第1回から毎年のようにホスト・オーケストラとして招かれているウィーンフィルをはじめ、世界に名立たるオーケストラが招かれている。第12回目の今年に初めてのアジアの団体として、西本智実率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラが招聘されたもの。これまで日本人としては、小澤征爾氏がウィーンフィルと共にサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂にて演奏を行ったことがある。

 指揮の西本智実は、現在、イルミナートフィルハーモニーオーケストラの芸術監督兼首席指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団のミュージックパートナー、オリンパスホール八王子で実施するクラシック事業(八王子市学園都市文化ふれあい財団主催事業)のエグゼクティブプロデューサーなどを務めている。

<11月9日(土)サン・パオロ大聖堂>

ベートーヴェン:交響曲第九番(合唱付)

指揮:西本 智実

管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ

合唱団:イルミナート合唱団

<11月10日(日)サン・ピエトロ大聖堂>

グノー:聖チェチーリア荘厳ミサ曲より 他

指揮:西本 智実

管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ

合唱団:イルミナート合唱団

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