クラシック音楽 ニュース


2013年5月10日

◆「第15回別府アルゲリッチ音楽祭」が開幕


  「第15回別府アルゲリッチ音楽祭」が5月9日から開幕した。

 5月9日の音楽祭オープニングでは、ビーコンプラザ・国際会議室(別府市)を会場に、「大分県出身若手演奏家コンサート」が行われた。

 5月11日には、「日野原重明先生特別講演『音楽による癒し』」、それにアルゲリッチ&マイスキーデュオによる「第15回記念ベスト・オブ・ベストシリーズ Vol.1」としてストラヴィンスキー:イタリア組曲/ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第2番/シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ/ショパン:序奏と華麗なポロネーズなどの演奏会が催されることになっている。

 同音楽祭は、5月19日の「公開室内楽・マスタークラス~演奏が今、創られる~ 」まで多彩なプログラムが組まれている。

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2013年5月10日

◆「『熱狂の日』音楽祭2013」、来場者は51万人


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2013」は、5月3日から5月5日までの3日間、東京国際フォーラムを中心に東京・丸の内エリアにて開催されたが、今年は51万人の来場者となった。

 来場者数 (延べ人数)約516,000人の内訳は、東京・丸の内エリアが約102,000人、東京国際フォーラム(よみうりホールを含む)が約414,000人。

 出演者総数の内訳は、東京国際フォーラム全館(よみうりホール含む)が1,681人、海外アーティスト(有料公演)が620人、国内アーティスト(有料公演)が437人、海外アーティスト(無料公演)が8人、国内アーティスト(無料公演)が616人。

 総公演等回数は344公演(回)で、内訳は東京丸の内エリアが121公演(回)、東京国際フォーラム(よみうりホール含む)が223公演(回)、有料プログラムが135公演(回)、無料プログラムが88公演(回)であった。

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2013年5月06日

◆世界的に活躍してきた東京クヮルテット、44年間の活動に終止符


 44年にわたりニューヨークを拠点に世界を舞台に活躍してきた室内楽の至宝・東京クヮルテットが、2013年5月の来日公演の後、6月に全ての活動を終止する。今回の5月の来日公演は、日本の聴衆にとって、彼らの演奏を体験できる、最後のチャンスとなる。

東京クヮルテットは、故斎藤秀雄によって多大な影響を受けた日本人4人(第1ヴァイオリン:原田幸一郎、第2ヴァイオリン:名倉淑子、ヴィオラ:磯村和英、チェロ:原田禎夫)により、1969年ジュリアード音楽院で結成された。1970年ミュンヘン国際コンクールで圧倒的優勝以来、世界の楽壇の最高峰の弦楽四重奏団として、卓越した技巧と優美な演奏スタイルで聴衆を魅了し続けてきた。

東京クヮルテットの演奏についてヴィオラの磯村和英は「僕らは先駆的なカルテットだったと思う。第1ヴァイオリンがリーダーとして音楽作りを導くカルテットというのが昔は一般的であった。だが、僕らは民主的で、演奏するときも各自意見を出す。数年前にベートーヴェンを全曲録音した時も、テンポをどう設定するか徹底的に議論した」(日本経済新聞2013年4月3日付)と語る。

現在のメンバーは、第1ヴァイオリン:マーティン・ビーヴァー、第2ヴァイオリン:池田菊衛、ヴィオラ:磯村和英、チェロ:クライヴ・グリーンスミス。使用楽器は、世界で6セットしかないストラディヴァリのカルテット・セットのひとつ「パガニーニ・カルテット」(パガニーニが所有し、演奏していたもの)。1994年に日本音楽財団が購入し、1995年から東京クヮルテットに長期貸与されている。教育活動は、1976年以来、イェール大学のレジデント・カルテットとして後進の育成に携わってきたほか、欧米とアジアで定期的にマスタークラスを開催してきた。

これまで、本拠地をニューヨークに置き、毎年欧米を中心に100以上のコンサートを行ってきた。2012年―2013年のシーズンでは、アメリカ、ウィーン、パリ、ロンドンなど、世界主要都市でのコンサートを予定しており、44年間の活動に終止符を打つ。なお、日本公演のスケジュールは次の通り。5月15日いずみホール(大阪)、5月16日東京オペラシティ(東京)、5月17日フィリアホール(横浜)、5月18日青山音楽記念館(京都)、5月20日武蔵野市民文化会館(東京)、5月21日王子ホール(東京)。

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2013年5月02日

◆「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)『熱狂の日』音楽祭2013」が、5月3日~5日開催


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)『熱狂の日』音楽祭2013」(主催:東京国際フォーラム)が“パリ、至福の時”をテーマに、5月3日(金/祝)~5月5日(日)<オープニング:5月2日(木)>、東京国際フォーラム、よみうりホールおよび東京・丸の内エリアにおいて開催される。

 来場者見込数は、約48万人(うち東京国際フォーラムは約40万人)。公演数(予定)は、約300公演(うち有料公演は135公演)。

 今回は、“パリ、至福の時”をテーマに、日本のクラシック史上最大のフランス音楽の祭典。19世紀後半から現代までパリで生まれた名曲の数々を、さまざまな切り口から堪能できる。そして、これらの曲を演奏するのは、ラムルー管弦楽団や指揮者のコルボ、ピアニストのケフェレックやペヌティエ、ヴァイオリンのデュメイをはじめ、巨匠から新進気鋭まで総勢800人以上のアーティストたち。

 今回もうひとつ大きなスポットライトが当たるのは、19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで巻き起こったスペインブーム。パリを訪れたスペインの作曲家たちとスペインからインスピレーションを得たフランスの作曲家たちによる、スペインとパリの化学反応から生まれたエキゾチックで神秘的で情熱的な音楽の数を、さまざまなコンサートで楽しめる。

 なお、同音楽祭は、金沢、新潟、びわ湖、鳥栖でも開催される。

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2013年4月30日

◆世界的名チェリストのヤーノシュ・シュタルケルが死去(享年88歳)


 

 世界的チェリストのヤーノシュ・シュタルケルが死去した。享年88歳。

 ヤーノシュ・シュタルケルは、1924年、ハンガリー・ブダペストに生まれる。1948年、米国に移住し、ダラス交響楽団の首席チェリストに就任。翌1949年にはフリッツ・ライナーの招きを受けて、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェリストに就任。

 1953年、ライナーがシカゴ交響楽団に移るのに伴って移籍し、1958年まで在籍した後、インディアナ大学の教授に就任した。

 独奏者となってから、シュタルケルは、大手レーベルにコダーイ、バルトークといった近代作品やバッハを録音し、高い評価を得ていた。

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2013年4月29日

◆世界的ヴィオラ奏者の今井信子、旭日小綬章を受賞


 世界的ヴィオラ奏者の今井信子が、旭日小綬章を受賞した。

今井信子は東京都出身。桐朋学園大学でヴァイオリンを学ぶ。以後、ヴィオラ奏者に転向し、ジュリアード音楽院でワルター・トランプラーにヴィオラを師事。1967年にミュンヘン国際音楽コンクール、1968年にジュネーブ国際音楽コンクールで最高位に入賞。1978年にヨーロッパに渡り、ソリストとして活動。

1992年からは東京でヴィオラの教育的音楽祭「ヴィオラスペース」を開催し、後進の指導に取り組む。1995年モービル音楽賞、1996年毎日芸術賞、サントリー音楽賞を受賞。現在はジュネーヴ音楽院とアムステルダム音楽院の教授を務めながら、各国で演奏活動を行っている。

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2013年4月28日

◆音楽評論家の渡辺 裕、紫綬褒章受章


 音楽評論家で東京大学人文社会系研究科(文化資源学)教授の渡辺 裕(59歳)が、紫綬褒章を受章した。

 これまで、1989年サントリー学芸賞(「聴衆の誕生-ポストモダン時代の音楽文化」)、1990年音楽執筆者協議会(現ミュージック・ペンクラブ・ジャパン)クラシック部門新人賞(「文化史のなかのマーラー」)、2003年芸術選奨新人賞受賞(「日本文化 モダン・ラプソディ」)、2011年芸術選奨文部科学大臣賞(「歌う国民」)を受賞している。

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2013年4月18日

◆第39回日本ショパン協会賞、辻井伸行と福間洸太朗が受賞


 

第39回日本ショパン協会賞(2012年度)は、辻井伸行と福間洸太朗に決定した。

 日本ショパン協会賞は、各年におけるピアノ演奏会で、フレデリック・ショパン作品に、特に優れた演奏を示したピアニストに贈られる。

 第39回日本ショパン協会賞は、その演奏や将来性が検討された結果、辻井伸行と福間洸太朗に授与されることが決定した。

 授賞式は、6月1日(土)東京・表参道のカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」において、日本ショパン協会主催「ショパン・フェスティバル2013 in 表参道」の最終日に行われる。

 なお、一度に2名の受賞は第4回(1977年度)、第24回(1997年度)、第30回(2003年度)に次いで、4度目。

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2013年4月18日

◆日本室内楽振興財団、「第8回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」の開催概要を発表


 日本室内楽振興財団は、第8回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの開催概要を次の通り発表した。

<演奏部門>

第1部門:弦楽四重奏(二つのヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)
第2部門:ピアノ三重奏(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)及びピアノ四重奏(ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)
フェスタ:2人から6人までの編成で演奏される室内楽団。楽器の組合せは自由。

<日程>

第1部門 1次予選 2014年 5月13日(火)
      2次予選      5月15日(木)
      本選         5月19日(月)
第2部門 1次予選 2014年 5月14日(水)
      2次予選      5月16日(金)
      本選         5月19日(月)
フェスタ  予選   2014年 5月17日(土)
                  5月18日(日)
      本選         5月20日(火)
表彰式        2014年 5月20日(火)
披露演奏会     2014年 5月21日(水)

<会場>

いずみホール(大阪市中央区)

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2013年4月15日

◆英国の名指揮者、コリン・デイビス死去(享年85歳)


 

 英国の名指揮者、コリン・デイビスが14日、死去した。享年85歳。

1971年から1986年まで、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の首席指揮者。さらにボストン交響楽団の首席客演指揮者も務め、1977年には英国人指揮者として初めてバイロイト音楽祭に出演した。

1980年にナイトに叙される。1995年、ロンドン交響楽団の首席指揮者、2007年年からは同楽団総裁を務めていた。モーツァルトのオペラを得意としたほか、ベルリオーズやティペット、シベリウスの演奏でも知られた。

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