2010年11月11日
小山実稚恵が第16回ショパン国際ピアノコンクールの審査員に

ピアニストの小山実稚恵は、第16回ショパン国際ピアノコンクールの審査員として参加する。今年はショパン生誕200周年目を迎え、10年10月2日?10月23日の期間盛大に行われることになっている。
審査員団(出身国とショパンコンクール入賞暦)
・アンジェイ・ヤシンスキ(ポーランド)委員長
・マルタ・アルヘリッチ(アルゼンチン 第7回優勝)
・ウラジミール・アシュケナージ(ロシア 第5回2位)
・ダン・タイ・ソン(ベトナム 第10回優勝)
・ベラ・ダヴィドヴィチ(ロシア 第4回優勝)
・フー・ツォン(中国 第5回3位)
・ネルソン・フレイレ(ブラジル)
・アダム・ハラシェヴィチ(ポーランド 第5回優勝)
・ケビン・ケナー(アメリカ 第12回2位)
・小山実稚恵(日本 第11回4位)
・ピオトル・パレチニ(ポーランド 第8回3位)
・カタジナ・ポポヴァ=ズィドロン(ポーランド)
特別コンサート
10年10月1日 – 内田光子リサイタル
10年10月2日 – マルタ・アルヘリッチ&ネルソン・フレイレ コンサート
10年10月12日 – 「レクイエム」W.A.モーツアルト(聖十字架教会)
(演奏)シャンゼリゼ・オーケストラ
(指揮)フィリップ・ヘレヴェッヘ
コンクール日程表
10月2日から7日 – 第1次予選
9日から13日 – 第2次予選
14日から16日 – 第3次予選
18日から20日 – 本選
21日から23日 – 入賞者コンサート
(小山実稚恵ファンクラブ・ブログより)
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月11日
横山幸雄がショパンのピアノ・ソロ全166曲を1日で弾きギネスに認定

ピアニストの横山幸雄が1人でショパンのピアノ・ソロ全166曲を1日で弾くコンサートが5月4日(火・祝)に東京オペラシティコンサートホールで開催され、深夜0時30分に全曲目の演奏を無事終了、ギネスワールドレコーズ社より「24時間以内に最も多く作品を弾いたソロ・アーティスト」という新設カテゴリーでギネス記録に認定された。
これは「TOKYO FM開局40周年×ショパン生誕200年記念」として企画されたもので、午前9時開演の第1部から午後9時過ぎに開演の第4部までという4つのセクションで構成。また横山はすべてを暗譜で弾くという偉業も同時に成し遂げた。(WEBぶらあぼ:10/5/11発表)
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月11日
佐渡裕、来年5月ベルリン・フィルの定期演奏会に出演決定

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は10年5月12日、ベルリンで11年5月に開く定期公演に、指揮者の佐渡裕(48)が出演すると発表した。
出演は同月20?22日の3日間で、演目は武満徹の「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」とロシア作曲家ショスタコービッチの交響曲第5番。
世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルの演奏会に出演する指揮者は、同楽団芸術監督のサイモン・ラトルをはじめとして世界のスター指揮者ばかりで、日本人指揮者の出演は、近年では小澤征爾以来の快挙。佐渡裕は今回の出演により、世界一流の指揮者としての仲間入りを果たしたと言えそうだ。(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団:10/5/12発表)
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月11日
ヤマハが開発に19年かけたグランドピアノの最上位モデルを発表
ヤマハは、5月11日(火)、東京都新宿区の東京オペラシティコンサートホールにて、コンサートグランドピアノの最上位モデル「The CF Series」の記者発表を行った。同社の梅村社長が「偉大な音楽家とのパートナーシップによる19年間の開発の集大成」と同シリーズを紹介した後、世界的なピアニストの清水和音氏によるCFXの演奏が披露された。
今回受注を開始する「The CF Series」(CFシリーズ)は、「CFIIIS」の後継機種として「世界最高のピアノ」を目指して世に送り出す、ヤマハのピアノ製造技術の粋を集めたコンサートグランドピアノのフラッグシップモデル。
「CFシリーズ」は、木材・金属・音響など各分野の設計者、生産技術者、調律師、世界各地でアーティストサポートを行なう「ヤマハアーティストサービス」のスタッフなど延べ約40人のメンバーが、19年の歳月をかけて開発にあたってきた。仕様がほぼ固まった08年には、世界各地から招聘したトップピアニスト達による「評価会」を実施し、数々のアドバイスを得て仕様をさらに細部で調整、改良を施して製品化に至った。
「CFシリーズ」のコンセプトは“美が響く力”です。幅広い音色と音楽的な歌声である“美”と、比類ない音の鳴りを表す“力”を両立することで、際立った表現力を実現し、アーティストが真に音楽的な演奏を行うことを可能にするコンサートグランドピアノを目指した。また大規模なコンサートホールにおけるフルオーケストラとの共演による協奏曲の演奏などでも、オーケストラの音圧にしっかりと拮抗できる、堂々とした存在感のある音づくりを行った。
同日夜には、指揮小林研一郎氏、ピアノ清水和音氏、東京フィルハーモニー交響楽団による記念コンサートが開かれ、チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番が演奏された。このピアノのコンセプトである「美と力」 ― 幅広い音色と音楽的な歌声、比類なき音の鳴り ― が存分に披露され、集まった関係者より高い評価を受けた。
ジャン=マルク・ルイサダ
「このピアノの音色が醸し出す空気をとても気に入っています。本当に申し分がないピアノで、とても豊かであり繊細。ピアノと旅に出たいと思うとき必要なものをすべて持ちあわせています。この最高の音、素晴らしい!」
シプリアン・カツァリス
「非常に豊かな余韻と、力強い低音をあわせ持ったすばらしいピアノだ。とても敏感で、表情豊かなこのピアノを、私は愛してやみません」
アレキサンダー・コブリン
「この音色、力強さ、そして弾きやすさ―すべてが素晴らしく、満足できるピアノです。まるでピアノ全体が鳴っているようで、私の感性をいつも揺り動かしてくれます。これからはどんなステージでも、このピアノを弾くことになるでしょう。それがリサイタルであろうが、コンチェルトであろうが、このピアノはすべてをこなしてくれます」
マリア・ジョアン・ピリス
「重厚な低音の響き、力強いフォルテッシモ、そしてデリケートで叙情的な旋律まで表現できるピアノです。繊細なタッチをコントロールできるのは大切で、このピアノなら美しい音色を奏でることもできます。それだけではなく、並外れた力強さをこのピアノは持っている」
(ヤマハ:10/5/11)
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月11日
ソニーが家庭の液晶テレビへ、ベルリン・フィルのコンサート映像を配信開始

ソニーは、10年5月6日より、液晶テレビ<ブラビア>や“ブルーレイディスク”製品のネットワークコンテンツ視聴機能「<ブラビア>インターネットビデオ」を通じて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート映像の配信をドイツおよび英国において開始する発表した。今後、米国・日本・カナダ、その他の欧州地域にも同様のサービスを順次導入する。
今回の契約により、ベルリン・フィルが08年と09年に行った公演約60本が、HDの高精細な画質と高音質で迫力あるサウンドで、<ブラビア>および“ブルーレイディスク”製品向けに有料で配信され、対象機器を持つユーザーは、「<ブラビア>インターネットビデオ」を通じて視聴することができる。
具体的には、「<ブラビア>インターネットビデオ」のコンテンツに、ベルリン・フィルのオンラインサービスである「デジタル・コンサート・ホール」が加わる。コンサート映像は、<ブラビア>や“ブルーレイディスク”製品に直接ストリーム配信され、サービス導入国のユーザーはリモコンを手に、リビングルームや書斎、寝室などの空間で世界的なオーケストラの演奏をゆったりと満喫することが可能となる。またベルリン・フィルは、この提携により、コンサート映像をホームエンタテインメント機器に配信する世界で最初の文化団体となる。
現在はソニー相談役で、指揮者でもありベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の前終身指揮者・芸術監督であった故ヘルベルト・フォン・カラヤン氏と親交の深かった大賀典雄は、今回の提携について次のように語っている。「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の臨場感あふれるコンサートの模様を、ソニーの液晶テレビ<ブラビア>や“ブルーレイディスク”製品を通じて、ユーザーの家庭で手軽に、そして高画質・高音質で楽しめるということは大変素晴らしいことだと思う」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロのソリストでありベルリン・フィルハーモニー財団ボードメンバーのオラフ・マニンガー氏は、今回の提携を世界中の観客を魅了する機会と位置づけ、「ベルリン・フィルのメンバーは、カラヤン氏がソニーと培った協力関係を継続することを大変喜んでいる。人々が好きな時にリモコンでコンサートを視聴できることは非常に画期的なことだと思う」と述べている。(ソニー:10/5/7発表)
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月10日
ナクソスがクラシック音楽界初のUSBメモリーを発売
ナクソスは、クラシック音楽界初のMP3収録USBメモリ?「ショパンひみつメモリ」を“ショパン生誕200年記念!”として発売する。ショパン楽曲&情報内蔵USBメモリーは 2GB(空き容量:512MB)パッケージ(CD型)となっており、全58曲で価格は2,625円(税抜き2,500円)、発売日は10年5月12日(10年4月29日ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン会場限定先行発売)
クラシックジャンルの先陣を切るUSBメモリーでの音楽データの発売で、一流のピアニストや演奏家によるショパンの楽曲をCD約5枚分、全58曲を収録。パッケージを大きく飾るのは携帯音楽配信サイトで人気のショパンの三頭身キャラ「CHOPI – チョピ」。チョピが楽曲紹介をはじめ、収録コンテンツをご案内する。また、ショパンの楽曲を聴くだけでなくプロフィール・楽曲などの充実した情報を閲覧することができる。
収録曲(MP3ファイル:320kbps/Non-DRM)は次の通り。演奏は、イディル・ビレット(ピアノ) /スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団/他
●練習曲(第1番/別れの曲/黒鍵/革命/牧童/蝶々/木枯らし/大洋)
●ノクターン(第2番/第5番/第10番/第20番)
●前奏曲(第1番/第4番/第7番/雨だれ/第20番/第24番)
●即興曲(第1番/幻想即興曲)
●マズルカ(第5番/第15番/第16番/第23番/第37番/第49番)
●ポロネーズ(軍隊/英雄/幻想/別れ)
●ワルツ(華麗なる大円舞曲/小犬/第7番/別れ)
●バラード(第1番/第3番)
●スケルツォ(第2番/第4番)
●ピアノ・ソナタ(第2番/第3番)
●変奏曲(ラ・チ・ダレム変奏曲/パガニーニの思い出)
●ピアノ協奏曲(第1番/第2番)
●アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
●チェロ・ソナタ(第1楽章)
●子守歌
●舟歌
(ナクソス・ジャパン発表)
これまでクラシック音楽の記録メディアは、SPレコード→LPレコード→テープ→CDと変遷を遂げてきた。今回ナクソスがクラシック音楽のUSBメモリーを発売することにより、CDから一挙にUBSメモリーへと切り替わるのか。今後の動向が注目される。
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月10日
作曲家・藤倉大が第28回中島健蔵音楽賞受賞

イギリスを中心に活動する新鋭の作曲家の藤倉大は、「Atom」「…as I am…」をはじめとするこれまでの優れた作曲活動に対して第28回中島健蔵音楽賞を受賞した。
「中島健蔵音楽賞」は昭和57年より続く賞で、現代音楽の分野で優れた業績をあげた個人または団体に送られる賞。
今回受賞対象となった「Atom」は2009年4月読売日本交響楽団によって初演され「…as I am…」は2009年に第19回芥川作曲賞を受賞している。
1977年大阪生まれ。15歳で単身英国に渡り、トリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックでダリル・ランズウィックに、修士課程をPRS奨学生としてロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでエドウィン・ロックスバラに、博士課程をキングス・カレッジでジョージ・ベンジャミンに師事した。
藤倉は数々の著名な作曲賞を受賞し、すでに国際的にその名を知られている。1998年にポーランドのセロツキ国際作曲コンクールで最年少優勝に輝き、イギリスのハダースフィールド国際音楽祭作曲コンクールでも優勝。03年に武満徹作曲賞第2位、04年にロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、05年に国際ウィーン作曲賞(クラウディオ・アバド作曲賞)、07年にドイツのパウル・ヒンデミット賞、08年にギガ・ヘルツ賞の特別賞, 09年に第57回尾高賞、第19回芥川作曲賞、10年に中島健蔵賞をそれぞれ受賞している。(KAJIMOTO:10/3/15)
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月10日
MHVジャパンが「クラシック音楽に関する意識調査」発表

MHVジャパンは、クラシックユーザー1745人(20歳?60歳以上)へのアンケートを行い「クラシック音楽に関する意識調査」を発表した。
Q1.クラシック音楽の魅力を一言で言うと?
1位:「奥深さ」
2位:「癒し」
3位:「美」
4位:「飽きがこない」
5位:「多様性」
Q2.クラシックに興味を持つきっかけは?
1位:「家族の影響で」
2位:「楽器を習って」
3位:「学校の授業で」
4位:「友人の影響」
5位:なんとなく
6位:「TVや映画の影響」
7位「CDを聴いて」
8位:「コンサートに行って」
9位:「本の影響」
10位:「その他」
Q3.一番好きな作曲家は?
1位:ベートーヴェン
2位:バッハ
3位:モーツァルト
4位:マーラー
5位:ブルックナー
Q4.クラシックデビューに勧めたい作曲家は?
1位:モーツァルト
2位:ベートーヴェン
3位:チャイコフスキー
4位:ショパン
5位:バッハ
Q5.友達にはなれそうもない作曲家は?
1位:ベートーヴェン
2位:モーツァルト
3位:シューマン
4位:チャイコフスキー
5位:ワーグナー
Q6.クラシックのCD、何枚持っていますか?
1位:1001?30000枚
2位:501?1000枚
3位:201?500枚
Q7.クラシックの演奏会、1年に何回くらい足を運びますか?
1位:1?5回
2位:6?10回
3位:0回
Q8.クラシックを聴くのにお勧めの日常のシチュエーションは?
1位:ボーっとしている時
2位:睡眠前
3位:仕事・勉強中
4位通勤・通学
5位:目覚め
Q9.クラシック好きが高じてついついやってしまった失敗は?
1位:CDを買いすぎてしまう
2位:無意識に指揮をしてしまう
3位:他ジャンルが聴けなくなった
4位:近所迷惑なほどの音量で聴いてしまう
5位:知識や雑学を語ってしまう
Q10.クラシックを聴いてから何かいいことはありましたか?
1位:感性が豊かになった
2位:趣味が持てた
3位:リラックスできるようになった
4位:仕事や勉強に集中できるようになった
5位:友人が増えた
Q11.クラシック以外に聴く音楽はありますか?
1位:JAZZ
2位:Japanese Pops
3位:洋楽ROCK
4位:クラシックしか聴かない
5位:Japanese ROCK
Q12.2010年はショパン生誕200年の記念イヤーです。そこで「ショパンって○○な人」○○に入るイメージは?
1位:「ピアノ」
2位:「繊細」
3位:「ロマンチスト」
4位:「感性豊か」
5位:「オシャレ」
(HMVジャパン:10/4/22発表)
コメント/トラックバック投稿 »
2010年11月10日
第41回「サントリー音楽賞」、大野和士氏に決定

サントリー芸術財団(代表理事・堤剛、鳥井信吾)は、わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈る「サントリー音楽賞」の第41回(09年度)受賞者を大野和士氏に決定した。
大野和士氏が内外の第一線で誰もが認める充実した活動を展開するようになって既に久しいが、とりわけ、09年の活躍ぶりには目を見張るべきものがあった。現在首席指揮者を務めるリヨン歌劇場では、1月のプロコフィエフ《賭博師》に続き、3月にはベルク《ルル》のタクトをとり、オーケストラから極めて艶やかな響きを引き出すとともに、キャストを見事に統率して、オペラ指揮者としての類い稀なる資質を改めて印象づけた。さらに、6月には、パリのオペラ座に前年に続いて客演し、シマノフスキ《ロジェ王》を指揮して、このオペラの持つ神秘主義的側面を鮮やかに描き出してみせた。
大野氏は、7月に京都市交響楽団、九州交響楽団に客演したほか、11月、手兵リヨン歌劇場管弦楽団と来日し、マスネの《ウェルテル》の演奏会形式による上演や、フランス音楽をメインに据えたプログラムの演奏会を行い、フランス語のニュアンスとフランス音楽の色合いに対する絶妙の感覚を発揮した。加えて、大野氏が病院などの施設を対象とした催しや、「こどものためのワークショップ」などを限られた滞日期間中に積極的に行い、音楽と社会との関わりに目を向ける姿勢を堅持し続けている点も見逃せない。
ヴェルディをはじめとするイタリアもの、モーツァルトからワーグナー、ベルクなどに至るドイツ・オーストリアのレパートリー、そしてシャリーノや細川俊夫などをはじめとする同時代作品など、兼ねてから定評のあった曲目に加え、フランスオペラの領域での力量を我が国の聴衆にも示した大野氏は、オペラハウスとコンサートホールの両面で、今や、さらに新たな地平へと歩みを進めるに至ったと見える。その成果は、本年度のサントリー音楽賞贈賞にまさに相応しいものであった。(サントリー:10年3月31日発表)
コメント/トラックバック投稿 »