2015年8月15日
8月30日 (日) に、ティアラこうとう (東京都江東区)で「レクイエム・プロジェクト東京2015」が開催される。
同プロジェクトは、終戦から70年となる今年、亡った多くの尊いいのちへの追悼の思い、そして希望に満ちた未来と平和への願いを込めた、合唱とプロのオーケストラによるコンサートで、同プロジェクトの主宰者であり、作曲家の上田益による作品が演奏される。
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<第1部>
・スターバト・マーテル~悲しみの聖母~(全10曲)
<第2部>
・混声合唱組曲「遥かなる海へ」から”若夏に思う”
・とうさんの海
・大切なふるさと
・樹憶~きおく~
<第3部>
レクイエム~あの日を、あなたを忘れない~(全10曲)
指揮:上田益 / 客演指揮:右近大次郎
独唱:本宮廉子(ソプラノ)、横町あゆみ(アルト)、坂口寿一(テノール)、大塚雅仁(バ リトン)
管弦楽:レクイエム・プロジェクト東京管弦楽団
合唱:東京いのりのとき合唱団、レクイエム・プロジェクト東京合唱団、ハイドンコレギウム・シンガーズ有志、神戸いのりのとき合唱団有志、仙台、広島、長崎のレクイエム・プロジェクト合唱団有志、すみだ少年少女合唱団 、深川高校合唱部有志ほか
会場:ティアラこうとう (東京都江東区住吉2-28-36)
日時:2015年8月30日 (日) 午後2時
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今、作曲家の上田益が主宰する「レクイエム・プロジェクト」が静かな広がりを見せている。
同プロジェクトは、阪神・淡路大震災の被災地である神戸で2008年に始まり、2010年の上田益作曲の「「レクイエム~あの日を、あなたを忘れない~」以後、東京、沖縄、兵庫県佐用町、長崎、広島など、自然災害や戦争で傷ついた地域を中心に活動が広がってきた。東日本大震災の被災地では、宮城県仙台市や福島県南相馬市、野田村を中心として岩手県北部沿岸地区(北リアス)でプロジェクトが始まった。
「レクイエム」の演奏などを通して、「大切ないのちへの思い」をテーマに参加者がその思いを重ね合わせ、被災地と被災地、地域と地域、そして人と人とを歌でつなぐ、市民参加型合唱プロジェクトが、「レクイエム・プロジェクト」であり、自然災害や戦災で傷ついた地域を中心に、各地に広がっている。
同プロジェクトは、活動地域ごとに「何が必要とされているか」「何が大切か」を考え、趣旨に賛同する協力者との出会いを探すところから始まる。地域ごとにすべてゼロから作り上げていくプロジェクトで、最初のコンサートを終えた後も、活動をその地域で継続していくことが最大の目標となっている。