2019年10月11日
バイロイト音楽祭は、2020年のワーグナー:「ニーベルングの指環」4部作(演出:ヴァレンティン・シュヴァルツ)の指揮がフィンランド出身のピエタリ・インキネン(日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者)が務めると発表した。
プラハ交響楽団の日本公演等で、日本の音楽ファンに馴染みの深いインキネンは、ワーグナーにはこれまでも精力的に取り組んでおり、国内では日本フィルと2013年に「ワルキューレ第1幕」でバイロイトの歌手陣とともに演奏会形式ではじめてワーグナーを演奏、首席指揮者就任披露演奏会では「ジークフリート」「神々の黄昏」を抜粋で、「ラインの黄金」(2017年)の全曲演奏を演奏会形式で行った。
インキネンは、2017年より、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。また、日本フィルハーモニー交響楽団においては、7年間、首席客演指揮者として活躍した後、2016―17年シーズンより首席指揮者に就任。2015年~2017年プラハ交響楽団の首席指揮者を務めた。2008年から2016年には、ニュージーランド交響楽団の音楽監督を務め、現在では同楽団の名誉指揮者となっている。