2023年3月02日
文化庁の令和4年度(第73回)「芸術選奨」は、児玉 桃と園田隆一郎が受賞した。
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大臣賞 ピアニスト 児玉 桃 「メシアン・プロジェクト2022」の成果
ピアノの児玉 桃は、大阪府出身。13歳の時にパリ音楽院に入学。在学中に「セニガリア国際コンクール」優勝。1987年「エピナール国際ピアノコンクール」優勝。16歳でパリ音楽院を卒業。1991年、19歳の時に「ミュンヘン国際音楽コンクール」で1位なしの第2位。1997年「出光音楽賞」受賞。1999年「第9回テレンス・ジャッド賞」受賞。2002年にトッパンホールで行ったメシアン:「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」全曲リサイタルが絶賛された。2003年オクタビアレコードよりCDデビュー。2006年メシアン未発表の作品「ヴァイオリンとピアノのための幻想曲」の世界初演をフランスで果たす。2009年文化庁「芸術選奨新人賞」受賞、「中島健蔵音楽賞」受賞。2012年「佐治敬三賞」受賞。2007年「メシアン国際コンクール」の審査員を務めた。現在パリ在住。
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新人賞 指揮者 園田隆一郎 「泥棒かささぎ」ほかの成果
指揮の園田隆一郎は、東京藝術大学音楽学部指揮科、同大学大学院を修了。その後イタリア、シエナのキジアーナ音楽院にてジャンルイジ・ジェルメッティ氏に師事。2002年より文化庁在外派遣研修員、野村国際文化財団、五島記念文化財団の奨学生としてローマに留学。2004年にシエナ・ロータリークラブ「カルロ・コルシーニ音楽賞」を受賞。2005年第16回「五島記念文化賞」オペラ新人賞を受賞。2017年度第16回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞。2015年4月より藤沢市民オペラ芸術監督。2022年4月よりパシフィックフィルハーモニア東京 指揮者。オペラ、シンフォニー両分野の指揮で活躍する。