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2024年11月02日

◆バス歌手の妻屋秀和、令和6年度「紫綬褒章」受章


 バス歌手の妻屋秀和が令和6年度「紫綬褒章」を受章した。

 バス歌手の妻屋秀和は、大阪府生まれ、島根県松江市出身。東京藝術大学卒業。同大学院修了。1992年よりミラノに留学。1994年―2001年ライプツィヒ歌劇場と専属契約し、モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』、ワーグナー『タンホイザー』など幅広いレパートリーで活躍。2002年―2011年ワイマール・ドイツ国民劇場専属歌手を務め、ブレゲンツ音楽祭、ライン・ドイツ・オペラ、ハノーバー州立歌劇場、マンハイム国民劇場、ベルリン州立歌劇場、スコティッシュ・オペラなど各地でオペラに出演。日本でのオペラ出演は、1988年藤原歌劇団ヴェルディ『マクベス』刺客が公式なデビュー。1992年の渡欧までは主に藤原歌劇団に出演。その後は欧州と日本を往復するようになり、日本でも新国立劇場モーツァルト『魔笛』ザラストロ、ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』ライモンド、びわ湖ホール ワーグナー『さまよえるオランダ人』ダーラント、二期会モーツァルト『フィガロの結婚』バルトロなどを務め、欧州と日本で出演したオペラを合計すると60余作、演じた役は80役、公演数は900を超える。2018年にはオペラデビュー30周年を迎えた。またコンサートソリストとしてもNHK交響楽団『第九』、宗教曲のソリストなどに出演。1989年「イタリアコンコルソ」ミラノ部門金賞、第3回「日本声楽コンクール」第2位、1996年度第24回「ジロー・オペラ賞」、2021年「芸術選奨文部科学大臣賞」受賞。二期会会員。ライプツィヒ在住。

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