2025年2月18日
第72回「尾高賞」は、権代敦彦作曲「時と永遠を結ぶ絃~ヴァイオリンとオーケストラのための~(愛知室内オーケストラ委嘱作品)が受賞した。
同作品は、2024年2月28日、三井住友海上しらかわホールにおいて、辻 彩奈のヴァイオリンと愛知室内オーケストラによって世界初演される。
NHK交響楽団「尾高賞」は、故・尾高尚忠氏の生前の音楽界に遺した功績を讃えて1952年(昭和27年)に制定され、今年で第72回を迎える。今回は、国内58の音楽団体、音楽大学等に推薦を依頼し、13団体から26曲の推薦があり、選考委員による慎重審議の結果、授賞作品を決定した。
なお、第72回「尾高賞」の贈呈式と受賞作品の演奏は、6月26日(木)東京オペラシティ コンサートホールで開催される「Music Tomorrow 2025」(指揮:イェルク・ヴィトマン)で行われる。
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作曲家の権代敦彦(1965年生まれ)は、東京都出身。桐朋学園大学作曲科卒業、同大学研究科修了。DAAD(ドイツ学術交流会/西ドイツ政府)奨学生として、フライブルク音楽大学現代音楽研究所に留学。文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリ・IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)でコンピュータ音楽を研究、実践。1994年よりイタリアのチッタ・ディ・カステッロ市の芸術奨学金を得て同地にて研修。1985年文化庁舞台芸術創作奨励特別賞、1987年第56回日本音楽コンクール作曲部門第1位、1991年ヴァレンティーノ・ブッキ国際作曲コンクール第1位、1996年芥川作曲賞、1996年出光音楽賞、1999年中島健蔵音楽賞、2002年芸術選奨文部科学大臣新人賞、2016年第64回尾高賞を受賞。