2012年7月13日
第33回霧島国際音楽祭(主催:鹿児島県他)が、7月18日(水)から8月5日(日)まで、「霧島国際音楽ホール(愛称:みやまコンセール)」など鹿児島県下の各会場で開催される。
霧島国際音楽祭は、1975年、来日中のゲルハルト・ボッセ氏 (当時、東独ゲヴァントハウス管弦楽団第一コンサートマスター) に、鹿児島の教育者が講習会開催を持ちかけたことが発端で1980年から毎年開催されてきた。「志があっても留学できない学生のために、優れた音楽家による教育と音楽会を聴ける機会をつくる」ことが目的であった。場所は国立公園に接する温泉観光地・霧島高原が選ばれ、音楽祭の理念には「技術的にも、人間的にも自立できる音楽家を育てること」が掲げられた。市民の献身と音楽家の情熱でスタートした音楽祭は、その後の長期不況の中でも、着実に成長してきた。
なお、7月29日(日)には、「ゲルハルト・ボッセ名誉音楽監督追悼特別コンサート」が開催されることになっている。ゲルハルト・ボッセ氏は、今年2月1日に90歳で没した。1980年、霧島国際音楽祭を創設し、音楽監督を務め、2001年からは同音楽祭名誉音楽監督に就任した。2011年にはゲヴァントハウス管弦楽団より名誉団員の称号が贈られるなど、世界のクラシック音楽界に大きな足跡を残した。