2015年3月12日
文化庁は、平成26年度(第65回)芸術選奨文部科学大臣賞および同新人賞を発表したが、テノールの福井 敬が音楽部門の大臣賞を受賞した。
贈呈式は、3月18日に都市センターホテル(東京都千代田区)において行われる。
<贈賞理由>
福井敬氏は抜群の歌唱力と演技力によって,日本のオペラ公演の水準を高めるけん引役を果たしてきたテノール歌手である。本年は東京二期会によるヴェルディの「ドン・カルロ」でタイトル・ロールを演じ,際立って充実した歌唱で圧倒。東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会ではミハイル・プレトニョフ指揮の下,スクリャービンの交響曲第1番でソリストを務め,壮麗なオーケストラに支えられながら芸術賛美を朗々と歌い上げた。