2011年4月25日
イタリアのテノール歌手のビンチェンツォ・ラ・スコーラ氏が2011年4月15日、滞在先のトルコで心筋梗塞(こうそく)のため死去した。53歳。
スコーラ氏は、1958年、南部シチリア島パレルモ生まれ。1982年、アレッサドロ・ツィリアーノ賞を受賞。1983年年からプロのオペラ歌手として舞台に立った。プッチーニやベルディのオペラ作品を得意とし、国際的に活躍。「ポスト3大テノール」の一人として高く評価されていた。2004年からパルマのヴェルディ・トヌカニーニ学校で後進の指導にも当っていた。
フィレンツェ歌劇場公演やサントリーホールの企画公演、東京都交響楽団との共演などで、しばしば来日し、日本の聴衆にも広く愛されていた。