2024年6月22日
ウィーン出身でウィーン・フィルのコンサートマスター務めたヴァイオリニストのウェルナー・ヒンク(1943年―2024年)が5月21日に死去した。享年81歳。
ウェルナー・ヒンクウィーンは、音楽アカデミー(現:ウィーン国立音楽大学)で学ぶ。1964年にウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団した後、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者 (1964年) 、同首席奏者 (1968年) を経て、1974年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任した。
室内楽分野においては、ウィーン弦楽四重奏団や新ウィーン八重奏団のリーダーとして、また、ソリストとしても活躍した。1982年からは、ウィーン市立音楽院ヴァイオリン科の教授も務めた。
日本でも2018年まで22年間「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル」で講師を務め、1991年から2010年まで「パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)に参加し、若手演奏家の育成に努めた。