クラシック音楽 ニュース


2024年8月05日

◆作曲家の湯浅譲二が死去(享年94歳)

 戦後日本の音楽界リードした作曲家の湯浅譲二が7月21日、肺炎で死去した。享年94歳。
 
 湯浅譲二は、福島県郡山市出身。独学で作曲を始める。慶応大医学部在学中に音楽評論家の秋山邦晴や作曲家の武満徹と出会い、同大中退後、1951年に芸術家集団「実験工房」に参加し、作曲に専念した。

 日本大学藝術学部客員教授、東京音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授などを経て、カリフォルニア大学サンディエゴ校名誉教授を務めた。

 国際現代音楽協会 (ISCM) 名誉会員。慶應義塾大学アート・センター訪問所員、郡山市名誉市民。
 
 1996年度「サントリー音楽賞」受賞。2014年「文化功労者」。2024年、自作を編曲した「哀歌(エレジィ)」で5回目の「尾高賞」を受賞。

 代表作に「クロノプラスティク」「内触覚的宇宙」シリーズなど。NHK大河ドラマ「元禄太平記」、NHKの「おかあさんといっしょ」、テレビドラマの「コメットさん」「木枯し紋次郎」、伊丹十三監督の映画「お葬式」の音楽も作曲。電子音楽に傑作を残した開祖的存在でもあった。

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