クラシック音楽 ニュース


2012年12月17日

◆志鳥音楽賞、島根「第九をうたう会」に決定


 クラシック音楽興隆会の2012年度 志鳥音楽賞は、島根「第九をうたう会」に決定した。

 クラシック音楽興隆会は、「クラシック音楽の裾野拡大」を目的として、1992年4月に音楽評論家の志鳥栄八郎氏(1926年~2001年)が私財を拠出して設立した団体。

 同会は、地域に密着した幅広いクラシック音楽の普及活動によってクラシック音楽の愛好家層の拡大に貢献のあった個人または団体に対し、その功績をたたえ、その活動を支援する趣旨で、毎年、応募者の中から選考した個人または団体に「志鳥音楽賞」(1回につき賞金100万円)を贈呈している。

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2012年12月07日

◆「第22回吉田秀和賞」、新関公子著「ゴッホ 契約の兄弟 フィンセントとテオ・ファン・ゴッホ」(ブリュッケ刊)


「第22回吉田秀和賞」は、新関公子著「ゴッホ 契約の兄弟 フィンセントとテオ・ファン・ゴッホ」(ブリュッケ刊)に決定した。

 受賞者の新関公子は、1940年新潟県長岡市生まれ。1965年東京藝術大学院修士課程修了後、東京藝術大学付属芸術資料館(現大学美術館)に勤務(74年まで)。2002年東京藝術大学大学美術館教授(08年まで)。2008年東京藝術大学名誉教授となる。

<審査員選評>

 「着実な研究心と躍動する批評精神。自序で予告した著者自身の自己との契約の達成がまたすばらしい」(杉本秀太郎)

 「本書には童心の『なぜ?』と老練な刑事の丹念さとが結合している。純真に疑ってこつこつ調べて常識を覆す。芸術のよき研究と批評は第一級のミステリーにも通じる。傑作である」(片山杜秀)

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2012年12月05日

◆第5回トスティ歌曲国際コンクールでテノールの又吉秀樹が3位に入賞


 第5回トスティ歌曲国際コンクールがイタリアのオルトーナで開催され、テノールの又吉秀樹が3位に入賞した。

 同コンクールは、イタリア近代歌曲の父と呼ばれる作曲家のトスティを記念し、1996年に故郷のアブルッツォ州オルトーナで始まったもの。

 又吉秀樹は、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学大学院音楽研究(オペラ)科を首席にて修了。在学時にアカンサス賞、同声会賞、武藤舞賞受賞。第40回イタリア声楽コンコルソで優勝、ミラノ大賞受賞。トスティ歌曲国際コンクールアジア予選大会第二位および読売新聞社賞受賞。サントリーオペラアカデミーメンバー。二期会会員。

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2012年12月02日

◆「2012年度 第50回レコード・アカデミー賞」、大賞はイザベル・ファウストによる「ベルク&ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲」


 音楽の友社は、2012年度 第50回のレコード・アカデミー賞(選定委員長:諸石幸生)を10月18日と11月21日の2回選定委員会を経て、決定した。大賞にはイザベル・ファウス(ヴァイオリン)アバド指揮による「ベルク&ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲」〔ハルモニア・ムンディ〕、銀賞にはレ・ヴァン・フランセによる「フランスの風-ザ・ベスト・クインテット」〔EMIクラシックス〕、銅賞にはエマール(ピアノ)による「ドビュッシー:前奏曲集第1巻&第2巻」〔グラモフォン〕がそれぞれ選ばれた。(「 詳細はレコード芸術」2013年1月号)

【大賞 協奏曲部門】

ベルク:ヴァイオリン協奏曲,ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

イザベル・ファウスト(vn)クラウディオ・アバド指揮モーツァルトo[ハルモニア・ムンディ・フランス☆KKC5221]

【大賞銀賞 室内楽曲部門】

レ・ヴァン・フランセ/フランスの風-ザ・ベスト・クインテット

レ・ヴァン・フランセ[EMIクラシックス☆TOCE90222~3]

【大賞銅賞 器楽曲部門 】

ドビュッシー:前奏曲集第1巻,同第2巻

ピエール=ロラン・エマール(p)[グラモフォン☆UCCG1581]

【交響曲部門】

ショスタコーヴィチ:交響曲第4番

エリアフ・インバル指揮東京都so[EXTON☆OVCL00472]

【管弦楽曲部門】

ドビュッシー:交響詩《海》,牧神の午後への前奏曲,管弦楽のための《映像》

ダニエーレ・ガッティ指揮フランス国立o[ソニークラシカル☆SICC1540]

【オペラ部門】
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》全曲

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン国立歌劇場o,同cho,トム・クラウセ(Br)アンナ・トモワ=シントウ,イレアナ・コトルバス(S)ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs-Br)他[セブンシーズ☆KICC1018~20]

【声楽曲部門 】

モーツァルト:レクイエム〔バイヤー版〕,フォーレ:レクイエム,他

ミシェル・コルボ指揮ジュネーヴ室内o,ローザンヌ声楽アンサンブル,他[ヴァージン・クラシックス☆TOCE16286~7]

【音楽史部門】

ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集(1681),描写的ソナタ イ長調

グナール・レツボール(vn,指揮)アルス・アンティクァ・アウストリア[パン・クラシックス☆PC10245(2枚組)]

【現代曲部門

南聡/作品集「昼」

演奏者多数[ALM☆ALCD91]

【特別部門 吹奏楽】

ベスト・オヴ・マーチ-2

武田晃1等陸佐指揮 陸上自衛隊中央音楽隊[フォンテック☆FOCD9559]

【特別部門】 ビデオ・ディスク「コンサート&ドキュメンタリー」

神のヴァイオリニスト ヤッシャ・ハイフェッツ

ヤッシャ・ハイフェッツ(vn)ピーター・ローゼン(監督)他[ユーロアーツ☆KKC9033]

【特別部門】 ビデオ・ディスク「舞台&劇作品」

フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》全3幕

モーシェ・レイザー,パトリス・コリエ(演出)コリン・デイヴィス指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場o,アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms)ディアナ・ダムラウ(S)他 [デンオン(オーパス・アルテ)☆COXO1034(BD)]

【特別部門】 録音

ストラヴィンスキー:バレエ《兵士の物語》組曲/七重奏曲/八重奏曲

東京メトロポリタン・アンサンブル[SUGI☆KICC6350]

【特別部門】 企画・制作

「最新決定盤ベートーヴェン・ベスト」シリーズ〔ベートーヴェン/交響曲全集,ピアノ協奏曲全集,ピアノ・ソナタ全集〕

ダニエル・バレンボイム(指揮,p)ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ,ベルリン国立管弦楽団,他「交響曲全集」[デッカ☆UCCD9879~83]「ピアノ協奏曲全集」[デッカ☆UCCD1347~9]「ピアノ・ソナタ全集」[デッカ☆UCCD1350~9]他

【特別部門】特別賞

CD版「永遠の故郷」吉田秀和選・訳・著

[集英社]

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2012年11月25日

◆第65回全日本合唱コンクール全国大会の大学部門と一般部門Aグループの審査結果発表


 第65回全日本合唱コンクール全国大会の大学部門・一般部門Aグループが11月24日(土)に富山市芸術文化ホールで行われ、次のように審査結果が発表された。

【大学部門】

<金賞>

東京工業大学混声合唱団コール・クライネス 日本放送協会賞(15年連続金賞受賞)
東北福祉大学混声合唱団 富山市教育委員会賞
関西学院グリークラブ 富山県教育委員会賞(シード合唱団)
都留文科大学合唱団
早稲田大学コール・フリューゲル
福島大学混声合唱団
北海道大学合唱団

<銀賞>

金城学院大学グリークラブ
九大混声合唱団
同志社グリークラブ
金沢大学合唱団
島根大学混声合唱団

<銅賞>

広島大学Vocal Ensemble “DADAN”
和歌山大学アカペラアンサンブル
高知大学合唱団
愛媛大学合唱団
静岡大学混声合唱団

【一般部門Aグループ】

<金賞>

マルベリー・チェンバークワイア
Combinir di Corista 文部科学大臣賞(シード合唱団)
アンサンブルVine 日本放送協会賞
会津混声合唱団
杉並学院・菊華混声合唱団 富山県知事賞

<銀賞>

合唱団まい
ウィスティリア アンサンブル
マルベリー・クワイア
Chœur Chêne
ゾリステン アンサンブル

<銅賞>

Serenitatis Ensemble
女声合唱団ソレイユ
安積合唱協会
混声合唱団ルックスエテルナ

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2012年11月25日

◆第8回浜松国際ピアノコンクール、第1位はイリヤ・ラシュコフスキー (ロシア)


 第8回浜松国際ピアノコンクールの本選が11月24日行われ、イリヤ・ラシュコフスキー (ロシア)が第1位を獲得した。

 第1位・札幌市長賞      イリヤ・ラシュコフスキー (ロシア)
 第2位              中桐 望 (日本)
 第3位               佐藤卓史 (日本)
 第4位              アンナ・ツィブラエワ (ロシア )
 第5位              キム・ジュン( 韓国 )
 第6位              内匠 慧( 日本)
 日本人作品最優秀演奏賞 内匠 慧( 日本)
 奨励賞             アシュレイ・フリップ( イギリス)
 室内楽賞           佐藤卓史 (日本)
 聴衆賞             イリヤ・ラシュコフスキー (ロシア)

 浜松国際ピアノコンクールは、1991年に浜松市制80周年を記念して、楽器と音楽のまちとしての歴史と伝統を誇るにふさわしい国際的文化事業としてスタートし、以後3年毎に開催されている国際的にも高い評価を得ている。

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2012年11月22日

◆新国立劇場、1年間にわたり「2013年ヴェルディ&ワーグナー生誕200年祭」を開催


 新国立劇場は、2013年がヴェルディとワーグナーの2大作曲家の生誕200年に当るところから「2013年ヴェルディ&ワーグナー生誕200年祭」を開催する。

 同音楽祭は、国内外の有数のオペラ団体やオーケストラが集まり、1年間に渡って開催するもの。

 詳細は、12月5日に開催される記者会見で発表される。

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2012年11月16日

◆「ジュネーブ国際音楽コンクール」のピアノ部門で、松下彩が第3位に入賞


 「ジュネーブ国際音楽コンクール」のピアノ部門で、宮崎県出身の松下彩が第3位に入賞した。

 前回ピアノ部門が開催された、一昨年の同コンクールで萩原麻未が優勝しており、ピアノ部門で2回連続して日本人が入賞したことになる。

 第3位に入賞の松下彩は、東京の桐朋学園大学を卒業し、現在はドイツのロストック音楽大学に在籍。

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2012年11月08日

◆N響がザルツブルク音楽祭に初出演


 NHK交響楽団は、2013年8月のヨーロッパ公演で、ザルツブルク音楽祭に初出演することが明らかになった。曲目は、細川俊夫の新作世界初演と武満徹「ノヴェンバー・ステップス」、さらにデュトワが得意の「幻想交響曲」。

 このほかドイツ、イタリアを含め全6都市を訪問する予定(詳細は2013年2月に発表)。

 NHK交響楽団が初めて外国公演を行ったのは、1960年の世界一周旅行で、以来、2012年9月の中国公演に至るまで、訪れた国は延べ98ヶ国、公演数は234に上る。

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2012年11月06日

◆ベトナム国立交響楽団首席指揮者の本名徹次、ベトナム政府から文化功労章を受章


 ベトナム国立交響楽団の首席指揮者である本名徹次は、外国人として初めてベトナム政府より「KY NIEMCHUONG(文化功労章)」を受章した。

 また、ベトナム国立交響楽団は、本名徹次との音楽監督の契約を2017年3月まで延長することを決定したという。2011年にベトナム国立響のアメリカツアーを成功させたのに続き、2013年には、イタリア・ツアーと日本ツアーを予定している。

 本名徹次は、福島県出身。東京藝術大学で学ぶ。。1985年に東京国際音楽コンクールで優勝。1990年にはアルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールで2位。1992年ハンガリー・ブダペスト国際指揮者コンクール第1位ならびにバルトーク賞を受賞。第5回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、文化庁芸術選奨・文部大臣新人賞など、これまで数多くの賞を受賞している。

 日本国内では、1995年~2001年大阪シンフォニカー常任指揮者を務める。そして2001年からは、ベトナム国立交響楽団の音楽顧問を務め、2009年には、音楽監督兼首席指揮者に就任した。

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