クラシック音楽 ニュース


2012年10月05日

◆ノリントン&N響のベートーヴェン「第9」演奏会のチケット、10月8日から販売開始


 NHK交響楽団の年末恒例のベートーヴェン「第9」演奏会のチケットが、10月8日(月・祝)から発売される。

 今年の指揮者は、ノン・ヴィブラートなど古楽器の奏法を取り入れた「ピュア・トーン」で新鮮な響きをN響から引き出してきたロジャー・ノリントン。ドイツ・オーストリアで活躍する歌手たちとともに、刺激と驚きに満ちた「第9」を聴くことができる。

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2012年10月05日

◆第32回NHK交響楽団「有馬賞」、尾高忠明と永峰高志が受賞


 第32回NHK交響楽団「有馬賞」は、尾高忠明(NHK交響楽団正指揮者)と永峰高志(NHK交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者)が受賞した。

 「有馬賞」は、故・有馬大五郎氏(元同団副理事長)の生前の音楽界への貢献と同団育成の偉業を末永く記念するため、1981年(昭和56年)に設けられ、同団の発展に顕著な功績をおさめた関係者、関係団体、当団の職員を授賞の対象としている。

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2012年10月04日

◆新国立劇場、2012年10月~2013年6月の9カ月間で合計10演目のオペラを連続上演


 新国立劇場は、開場15周年を記念して、海外からの一流の演奏家を迎え「2012/2013シーズンオペラ」を開催するが、そのトップを切って、10月2日からブリテン作曲の歌劇「ピーター・グライムズ」の公演を行う。2013年6月の最終公演、香月修作曲の歌劇「夜叉ヶ池」まで、全部で10演目のオペラを公演することにしている。

 2012年は、新国立劇場15周年、さらに2013年は、ワーグナー、ヴェルディが生誕200年、ブリテンが100周年の記念年に当たり、このため「2012/2013シーズンオペラ」は、これら周年を迎えた作曲家の傑作とスタンダードな名作や人気演目を取り揃えたもの。

 2012年10月      ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」
      11月      プッチーニ:歌劇「トスカ」
      11月ー12月  ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」
 2013年1月-2月    ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
      1月ー2月    ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」
      3月       ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
      4月       モーツァルト:歌劇「魔笛」
      5月ー6月    ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」
      6月       モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」
      6月       香月修作:歌劇「夜叉ヶ池」
 

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2012年10月01日

◆第7回武蔵野市国際オルガンコンクール、第1位は福本茉莉


 第7回武蔵野市国際オルガンコンクールは、9月29日に本選が行われ、入賞者が以下の通りに決定した。

 第1位 福本 茉莉 
 第2位 長田 真実  
 第3位 アンゲラ・メッツガー  
 第4位 野口 利菜  
 第5位 キム・ヘリム  
 聴衆賞 アンゲラ・メッツガー 

 同コンクールは、広くわが国並びに海外の優秀なオルガン演奏家を見いだし、その育成と国際交流の進展に寄与することを目的とし、1988年に第1回が開催され、以後、4年に1回開催されている。

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2012年9月27日

◆西本智実プロデュースの「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の結成記念コンサート、11月に開催


 指揮者の西本智実がプロデュースするオーケストラ「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の結成記念コンサートが11月に東京の上野恩賜公園野外ステージで開催される。

 既に7月に新国立劇場「バレエ・アステラス2012」でデビューを果たし、9月からは、ツアー公演が開始されている。

 同オーケストラは、「客席と共に創る」「教育プログラム」「グローバルな活動」の3つを軸に活動することにしており、指揮者は西本智実のほか、グレブ・ニキティンと辻博之が就任。管弦楽曲のほか、オペラ、バレエなど、様々なエンターテインメントに柔軟に対応し、コンパクトでありながら柔軟性のあるオーケストラ活動を目指す。

 結成記念コンサートは次の通り(同公演は、インタラクティブ・アーティストである松尾高弘氏との光と音の競演によるコラボ・コンサート)。

 日時:2012年11月2日(金) 18:00開演
     2012年11月3日(土) 17:00開演

 場所:上野恩賜公園野外ステージ(雨天決行・荒天中止)

 インタラクティブ・アーティスト:松尾高弘

 案内役:永井美奈子

 曲目:メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
    チャイコフスキー:「眠りの森の美女」より「ガーランド・ワルツ」
    ムゾルグスキー:「禿げ山の一夜」
    スメタナ:交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
    ビゼー:「アルルの女」第1組曲より「メヌエット」
    ビゼー:「アルルの女」第2組曲より「ファランドール」(2日間とも同一プログラム)

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2012年9月24日

◆ヴァイオリニスト諏訪根自子、死去(享年92歳)


 ヴァイオリニスト諏訪根自子が死去した(享年92歳)。

 諏訪根自子は、16歳からベルギーに留学し、第二次大戦中も欧州各地で演奏活動を続けた。ベルリン・フィルなどと共演し、終戦後に帰国。1980年代に復帰し再び注目を集めた。

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2012年9月24日

◆第22回「芥川作曲賞」、新井健歩氏の作品「鬩ぎ合う先に~オーケストラのための~」に決定


 サントリー芸術財団は、サントリーホールで演奏会による公開選考を行った結果、第22回「芥川作曲賞」を新井健歩氏作曲の「鬩(せめ)ぎ合う先に ~オーケストラのための~」に決定し、賞状と賞金50万円を贈呈した。
 
 「芥川作曲賞」は、戦後のわが国音楽界の発展に多大の貢献をされた故芥川也寸志氏の功績を記念して、サントリー音楽財団(現サントリー芸術財団)が日本作曲家協議会の支援を得て1990年4月に創設したもの。演奏会形式により公開選考を行うという、作曲賞としてはわが国で初めてのユニークな試みをとっている。

 新井健歩は、1988年ロサンゼルス生まれ。2011年桐朋学園大学作曲専攻卒業、2012年同大学研究科修了。今までに、12平均律によらないピッチ組織や、演奏動作と音楽の関係などを、独自の視点で探求した作品を制作し、新たな音楽のあり方を模索している。

 なお、新井健歩氏にはサントリー芸術財団より交響管弦楽曲の新作が委嘱され、完成後に同財団主催のコンサートで初演されることになっている。

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2012年9月13日

◆諏訪内晶子が芸術監督の第1回国際音楽祭NIPPONが2013年2月に横浜と仙台で開催


 第1回国際音楽祭NIPPON(芸術監督・諏訪内晶子)が、2013年2月2日~16日の10日間、横浜みなとみらいホール、横浜美術館、仙台電力ホールで開催される。開催は2年に1回を予定している。

 出演者は、諏訪内晶子 (ヴァイオリン)、エサ=ペッカ・サロネン (指揮)、フィルハーモニア管弦楽団 (オーケストラ)、レイフ・オヴェ・アンスネス (ピアノ)、ピーター・ウィスペルウェイ (チェロ)、江口 玲 (ピアノ)。

 同音楽祭は、1990年のチャイコフスキー国際コンクールで最年少で優勝した諏訪内晶子が、十年来の構想の基に開催されるもので、「同世代の現役のアーティストとつくりあげること」「音楽祭の新作のための新作の委嘱」「自分の経験を生かした教育」の3つを柱にしている。

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2012年9月11日

◆ブラームス国際コンクールで佐藤麻理、シャルトル国際オルガン・コンクールで三原麻里がそれぞれ優勝


 オーストリアで行われた「第19回ヨハネス・ブラームス国際コンクール」のピアノ部門で横浜市出身の佐藤麻理(オーストリア在住)が優勝、2位には北海道出身の黒田佳奈子(同)が入賞した。同コンクールは、ブラームスを記念し、毎年9月上旬に開催され、ヨーロッパで最も権威あるコンクールの一つに数えられている。

 フランスで行われた「第23回シャルトル国際オルガン・コンクール」で、三原麻里(フランス在住)が最高位のグランプリを受賞した。同コンクールは、シャルトル大聖堂で隔年行われ、日本人のグランプリ受賞は2008年以降3回連続。 

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2012年9月03日

◆ソニーとベルリン・フィル、収録から家庭への配信・再生までオーディオ商品の高音質化に向けた技術開発などで協業


 ソニーは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団およびベルリン・フィル・メディア社とともに、オーディオ商品の高音質化、並びにコンサート映像のオンライン配信サービスの更なる高画質化・高音質化を目的として、協業を開始した。

 今回の契約により3社は、ホームシアターなどのオーディオ商品の高音質化に向けて、コンサートホール音場やアーティストが意図するパフォーマンスの家庭での再現など、高画質映像とともに最高の音質を追求するうえでの技術開発を進めて行くことになる。
 
 ベルリン・フィル・メディア社は、2008年12月設立以来、ベルリン・フィルハーモニーで開催された過去のコンサート映像や、年間約30回行われる演奏会を家庭にいながらにしてリアルタイムで鑑賞できる映像オンライン配信サービス「デジタル・コンサートホール(DCH)」を運営している。同社はコンサートホールの音響特性やアーティストの感性を熟知しており、そのノウハウを駆使してDCHのコンテンツ収録・配信を行なっている。

 今回の契約を通じ、ソニーが、技術力を結集した業務用機器と技術サポートを新たに提供することで、従来よりも高画質となるフルHD(1080i)の映像配信サービスを実現する。また3社は、DCHのさらなる高画質化、高音質化に向けたコンテンツ制作と配信技術の開発にも取り組んでいく。

 同協業は、ソニーが高画質映像とともに最高の音を追求していくための取り組みの一つ。具体的な協業施策としては、オーディオ商品の開発において、音を知り尽くしたベルリン・フィル・メディア社のトーンマイスター(ドイツの国家資格)と音作りの段階から連携するなど、音質評価・開発における技術協業を進めていく。

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