2021年10月11日
第41回NHK交響楽団「有馬賞」は、公益財団法人渋谷育英会と指揮者の下野竜也が受賞した。
「有馬賞」は、故・有馬大五郎(元NHK交響楽団副理事長)の生前の音楽界への貢献と当団育成の偉業を末永く記念するため、1981年に設けられた。NHK交響楽団の発展に顕著な功績をおさめた関係者、関係団体、同団の職員を授賞の対象としている。
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【受賞者】
公益財団法人渋谷育英会
2013年以来、毎年NHK交響楽団の福山公演を開催し、のべ8,000人の小中学生を招待するなど地域の青少年の育成と音楽芸術の普及に多大な貢献をした。また、同団の特別支援団体として音楽事業の発展に大いに尽力した。
下野竜也 [指揮者]
2005年にNHK交響楽団と初共演して以来、定期公演をはじめ国内外で数多くの共演を重ねた。なかでも、NHK大河ドラマでは、2011年放送の「江」をはじめ、2022年からはじまる最新作「鎌倉殿の13人」まで6作品のテーマ音楽の指揮を担当した。またNHKスペシャル「新・映像の世紀」の音楽も指揮するなど、N響の放送録音に多大な貢献をし、当団の芸術的表現力の価値を高めた。
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2021年10月08日
ピアニストの神谷郁代が肺炎のため死去した。享年75歳。
神谷郁代は、群馬県伊勢崎市出身。桐朋女子中学校・高等学校、エッセン音楽院で学ぶ。井口愛子、クラウス・ヘルヴィヒ、ステファン・アスケナーゼに師事。
レパートリーは古典から現代曲まで幅広いが、ベートーヴェンの演奏で特に知られ、同時に邦人作品も積極的に取り上げた。欧州各地で演奏活動を行った。
1964年「毎日音楽コンクール」第1位。1972年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」入賞。
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2021年10月04日
ドイツのドルトムントで行なわれた第14回「シューベルト国際コンクール」のピアノ部門で、安並貴史が優勝した。
同コンクールは、1987年に創設され、現在は、ピアノ部門とリートデュオ部門が実施されている。
安並貴史(1992年生まれ)は、静岡県出身。東京音楽大学大学院博士課程修了。第13回「日本演奏家コンクール」ピアノ部門(大学の部)優勝、併せてヤマハ賞受賞。現在、後進の育成にもあたっている。ドホナーニを研究し、演奏を通して普及活動も行う。2019年にCD「ドホナーニ 4つの狂詩曲」をリリース。
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2021年10月03日
第19回「東京国際音楽コンクール<指揮>」は、ブラジル出身のジョゼ・ソアーレスが優勝した。
「東京国際音楽コンクール<指揮>」は、世界的な指揮者への登竜門で、1966年より実施され、毎回世界30を超える国、地域から参加。現在は3年に一度開催し、今回の開催で19回目を数える。
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【第19回「東京国際音楽コンクール<指揮>」】
第1位:ジョゼ・ソアーレス[ブラジル]
第2位:サミー・ラシッド[フランス]
第3位:バーティー・ベイジェント[イギリス]
入選・奨励賞:米田覚士[日本]
特別賞・齋藤秀雄賞:バーティー・ベイジェント[イギリス]
聴衆賞:ジョゼ・ソアーレス[ブラジル]
オーケストラ賞:バーティー・ベイジェント[イギリス]
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2021年9月30日
指揮者の大野和士が、2022/23 シーズンよりブリュッセル・フィルハーモニックの音楽監督に就任する。
現在、大野和士は、バルセロナ交響楽団ならびに東京都交響楽団音楽監督、新国立劇場オペラ芸術監督を務めている。
ブリュッセル・フィルハーモニックは、ベルギー・ブリュッセルを本拠地とするオーケストラ(旧称:BRTフィルハーモニー管弦楽団、BRTNフィルハーモニー管弦楽団、フランダース放送管弦楽団)。現在はフラマン語共同体の一組織となっている。
ベルギー国立放送協会(NIR/INR)が1935年に発足させた放送用アンサンブルが前身。1998年に自主運営団体への改組に伴いフランダース放送管弦楽団と改称。2008年に現在名となった。
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2021年9月24日
東京フィルハーモニー交響楽団は、2021年12月23日(木)、12月25日(土)、12月26日(日)に、恒例のベートーヴェン「第九」特別演奏会を開催するが、指揮者はケンショウ・ワタナベ、独唱陣は、ソプラノ:迫田美帆、アルト:中島郁子、テノール:清水徹太郎、バリトン:伊藤貴之、合唱は新国立劇場合唱団。
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指揮のケンショウ・ワタナベ(1987年生まれ)は、横浜出身。5歳の時、父親の仕事の関係で渡米。その後はアメリカを生活拠点とする。カーティス音楽院卒業。指揮の指導者として名高いオットー=ヴェルナー・ミュラーに師事。イェール大学音楽院でヴァイオリンを学び修士号を取得。音楽の分野の他にも、イェール大学で分子・細胞・発生生物学の学位を取得している。
2016/17シーズンよりフィラデルフィア管弦楽団アシスタント・コンダクター。2013~15年、ヤニック・ネゼ=セガンのもとでカーティス音楽院指揮科フェローを務める。2017年4月、体調不良のネゼ=セガンに代わり、フィラデルフィア管弦楽団定期演奏会にて、ピアニストのダニール・トリフォノフとの共演によりデビューを果たす。急な代役にもかかわらず、名演との評価を博し、一躍世界的な注目を集めた。また、オペラも得意としており、カーティス歌劇場を中心に多くのオペラ作品を指揮している。
2018年、セイジ・オザワ松本フェスティバルでサイトウ・キネン・オーケストラを指揮し、バーンスタイン:「キャンディード」序曲と、ミュージカル「オン・ザ・タウン」から3つのダンス・エピソードを指揮して好評を得た。東京フィルへは2019年11月定期演奏会に登壇し、躍動感あふれるマーラーを披露した。
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<東京フィルハーモニー交響楽団:ベートーヴェン「第九」特別演奏会>
2021年12月23日(木)19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
2021年12月25日(土)19:00開演 サントリーホール 大ホール
2021年12月26日(日)15:00開演 Bunkamura オーチャードホール
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2021年9月20日
大阪交響楽団は、2022年4月から山下一史が常任指揮者に就任する。任期は3年。
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常任指揮者:山下一史
ミュージックパートナー:柴田 真郁
首席客演指揮者:髙橋 直史
名誉指揮者:外山 雄三(2020年4月~)
なお、正指揮者の太田 弦は2022年3月末をもって任期満了に伴い退任する。
山下一史(1961年生まれ)は、広島市出身。1977年桐朋学園高校音楽科に入学。チェロを井上頼豊氏に、指揮を尾高忠明、小澤征爾、秋山和慶、(故)森正の各氏に師事。1982年「第17回民音指揮コンクール」で奨励賞を受賞。1984年桐朋学園大学を卒業後、ベルリン芸術大学に留学、1986年デンマークで開かれ「たニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」で優勝。1985年12月からカラヤンの亡くなるまで彼のアシスタントを務め、1986年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で、急病のカラヤンの代役として、急遽ジーンス姿のまま「第9」を指揮、話題となる。その成功以来、ザルツブルク・フィングステン音楽祭でカラヤンのスタンバイ指揮者として契約。ヘルシンボリ交響楽団(スウェーデン)の首席客演指揮者を務めた。2016年4月より千葉交響楽団音楽監督に就任。2022年4月より愛知室内オーケストラ音楽監督に就任。東京藝術大学音楽学部指揮科教授。
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2021年9月19日
イギリス中部のリーズで開かれていた「リーズ国際ピアノ・コンクール」で、スイス在住の小林海都が第2位に入賞した。
「リーズ国際ピアノコンクール」は、3年ごとに、イギリス、イングランド北部の都市リーズで開催される国際的なピアノコンクール。過去の受賞者には、マレイ・ペライア、内田光子、小川典子などが含まれる。
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2021年9月14日
指揮者の山田和樹は、2023年4月から英国のオーケストラ、バーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーに就任する。
山田和樹は、2018年から同楽団の首席客演指揮者を務めている。
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2021年9月14日
第32回「高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者が発表された。
音楽部門では、10代でチェロの巨匠と肩を並べ、これまでに100作以上のアルバムをリリース、グラミー賞を18回受賞、ジャンルを“越境”するチェロ奏者ヨーヨー・マ(アメリカ)が受賞した。
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【第32回 高松宮殿下記念世界文化賞受賞者】
■ 絵画部門 セバスチャン・サルガド (ブラジル/フランス)
■ 彫刻部門 ジェームズ・タレル (アメリカ)
■ 建築部門 グレン・マーカット (オーストラリア)
■ 音楽部門 ヨーヨー・マ (アメリカ)
■ 演劇・映像部門 該当者なし
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