クラシック音楽 ニュース


2019年6月15日

第49回「JXTG音楽賞」の洋楽部門、本賞を尾高忠明(指揮者)、奨励賞を吉井瑞穂(オーボエ)が受賞


 第49回「JXTG音楽賞(旧・東燃ゼネラル音楽賞)」は、洋楽部門の本賞に尾高忠明(指揮者)、奨励賞に吉井瑞穂(オーボエ)が受賞した。

 指揮の尾高忠明は、1947年生まれ。1997年英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。さらに1999年には英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与されている。現在、NHK交響楽団正指揮者。

 吉井瑞穂は、鎌倉市出身。東京芸大からカールスルーエ国立音大を首席で卒業。第66回「日本音楽コンクール」優勝。2000年よりマーラー室内管弦楽団の首席オーボエ奏者。現在、ソロ奏者としても活躍している。

コメント/トラックバック投稿 »



2019年6月09日

◆第7回「仙台国際⾳楽コンクール」ピアノ部⾨、チェ・ホンロク(韓国)が優勝


 第7回「仙台国際⾳楽コンクール」ピアノ部⾨審査結果が次の通り発表された。なお、ヴァイオリン部⾨は、6.15(⼟)〜6.30(⽇)に開催される。

                              ◇

第1位 チェ・ホンロク(韓国、25歳、ザルツブルク・モーツァルテウム大学)

第2位 バロン・フェンウィク(アメリカ、25歳、マネス音楽院卒業) 

第3位 ダリア・パルホーメンコ(ロシア、28歳、ハンブルク音楽演劇大学、フィエーゾレ音楽院)

第4位 佐藤 元洋(日本、26歳、ベルリン芸術大学大学院)

第5位 平間 今日志郎(日本、21歳、パーク大学)

第6位 キム・ジュンヒョン(韓国、21歳、ミュンヘン音楽演劇大学)

審査委員特別賞 ツァイ・ヤンルイ(中国、18歳)

聴衆賞 ダリア・パルホーメンコ(ロシア、28歳)、ハン・キュホ(韓国、25歳)、樋口 一朗(日本、22歳)

コメント/トラックバック投稿 »



2019年6月03日

◆「ショパン―200年の肖像」展、2019年10月~2020年9月に全国4か所の美術館で開催


 日本・ポーランド国交樹立100周年を記念して、「ショパン―200年の肖像」展が2019年10月~2020年9月に全国4か所の美術館で開催される。

 会期中は、ショパンが生まれ育ったワルシャワ、活躍したパリの風景や歴史的・文化的背景の解説とともに、自筆譜(2点が日本初公開)、直筆の書簡、肖像画、彫刻、書籍など約250点が展示される。

                              ◇

名称:「ショパン―200年の肖像」展

会場・期間:兵庫県立美術館   2019年10月12日(土)~12月1日(日) 
        久留米市立美術館 2020年2月1日(土)~3月22日(日) 
        練馬区立美術館   2020年4月~6月 
        静岡市美術館    2020年8月~9月 

コメント/トラックバック投稿 »



2019年5月30日

◆ピアニストの宮沢明子が死去(享年78歳)


 ベルギー在住のピアニストの宮沢明子が、脳梗塞こうそくのため、アントワープ市内の病院で死去した。享年78歳。

 宮沢明子は、神奈川県逗子市出身。桐朋学園大学・エール大学・ジュリアード音楽院にて学ぶ。1963年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」で1位なしの2位受賞。1964年「ヴィオッティ国際音楽コンクール」ピアノ部門金賞第1席受賞。

 晩年はベルギー在住していた。2018年秋に日本の全国各地でリサイタルを開いたばかりだった。

コメント/トラックバック投稿 »



2019年5月25日

◆指揮者の渡邉曉雄生誕100年を記念して「写真・資料展」と「日本フィルハーモニー交響楽団演奏会」が6月に開催


 わが国のオーケストラ文化に多大なる貢献を果たした指揮者の渡邉曉雄(1919年―1990年)生誕100年を記念して「渡邉曉雄 生誕100年記念 写真・資料展」と「日本フィルハーモニー交響楽団 渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会」が開催される。

 渡邉暁雄は、東京都(東京府)出身。1940年東京音楽学校(現東京芸術大学)本科器楽科(ヴァイオリンを専攻)卒業後、ヴァイオリン・ヴィオラ奏者として活動。第二次世界大戦後、指揮者に転向。 1945年に東京都フィルハーモニー管弦楽団(現・東京フィルハーモニー交響楽団)専属指揮者。1949年より東京芸大助教授に就任し後進の指導にあたる。1950年、米国ジュリアード音楽院指揮科に留学。1956年日本フィルハーモニー交響楽団の創設に尽力し、初代常任指揮者に就任。以後終生、日本フィルと緊密な関係にあった。1966年日本指揮者協会幹事長に就任。1968年日本芸術院賞受賞。1984年日本シベリウス協会を創設、初代会長となり1990年まで在任。没後、従四位勲三等旭日中綬章を授与された。また、没後、渡邉暁雄音楽基金が創設され、若手指揮者への音楽賞、および、オーケストラ界に貢献した関係者への特別賞が設定されている。

                              ◇

【渡邉曉雄 生誕100年記念 写真・資料展】~日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念~

会場:鳩山会館(東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅、護国寺駅)

日時:6月25日(火)~6月30日(日)午前10時から午後4時(入館は午後3時30分まで)

入場料:会館への入館料が必要(ただし、日本フィル公演で配布されているチラシ持参者は無料)。

主催:渡邉曉雄先生に感謝し写真資料展を成功させる会(【呼びかけ人】山本武司<代表>) 

後援:フィンランド大使館、日本フィンランド協会、日本シベリウス協会、日本フィンランド文化友好協会、日本指揮者協会、ハーモニーの家の会

協力:鳩山会館

                              ◇

【日本フィルハーモニー交響楽団 渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会】

シベリウス:交響詩「フィンランディア」
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲
         (ピアノ=第1楽章:寺田悦子/第2楽章:渡邉規久雄/第3楽章:渡邉康雄)
小山清茂:管弦楽のための木挽歌
マーラー:交響曲第5番より第4楽章「アダージェット」
シベリウス:交響曲第5番

指揮:藤岡幸夫
管弦楽:日本フィルハーモニー
ピアノ:渡邉康雄、渡邉規久雄、寺田悦子
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

会場:サントリーホール

日時:2019年6月22日(土曜日) 午後2時

 日本フィルの創立指揮者であり、わが国のオーケストラ文化に多大なる貢献を果たした渡邉曉雄(1919年―1990年)が今年生誕100周年を迎える。「渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会」が開催される6月22日は彼の命日であり、また日本フィルの創立記念日でもある。

  

コメント/トラックバック投稿 »



2019年5月10日

◆NHK交響楽団&首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ、ヨーロッパ公演の開催決定(2020年2月~3月に7か国9都市)


 NHK交響楽団は、2020年2月~3月にヨーロッパ公演を行う。

 2017年以来3年振りとなる今回の欧州ツアーでは、前回に引き続き首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィが指揮。ロンドン、パリ、ウィーン、ベルリンなどの主要都市に加え、パーヴォの母国エストニアの首都、タリンを訪れるなど、7か国9都市で公演を開催。

 ソリストには、N響とも共演経験のあるカティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)、そして初めての出演となるソル・ガベッタ(チェロ)を迎える。

                              ◇

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

チェロ:ソル・ガベッタ[プログラム A・B]

ピアノ:カティア・ブニアティシヴィリ[プログラム C・D]

【プログラム】

[プログラム A]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129
ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調

[プログラム B]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129
ラフマニノフ/交響曲 第2番 ホ短調 作品27

[プログラム C]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調

[プログラム D]

武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウインド
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ラフマニノフ/交響曲 第2番 ホ短調 作品27

【日時・公演地】

①2月22日(土)7:00pm

タリン(エストニア)
エストニア・コンサート・ホール
[プログラムA]

②2月24日(月)7:30pm

ロンドン(イギリス)
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
[プログラムB]
ホール公演情報ページ:https://www.southbankcentre.co.uk

③2月25日(火)8:30pm

パリ(フランス)
フィルハーモニー・ドゥ・パリ
[プログラムC]
ホール公演情報ページ:https://philharmoniedeparis.fr/en

④2月27日(木)7:30pm

ウィーン(オーストリア)
ウィーン・コンツェルトハウス
[プログラムC]
ホール公演情報ページ:https://konzerthaus.at

⑤2月28日(金)8:00pm

ケルン(ドイツ)
ケルン・フィルハーモニー
[プログラムA]
ホール公演情報ページ:https://www.koelner-philharmonie.de/en/

⑥2月29日(土)8:00pm

ドルトムント(ドイツ)
コンツェルトハウス・ドルトムント
[プログラムA]

⑦3月2日(月)8:15pm

アムステルダム(オランダ)
コンセルトヘボウ
[プログラムB]
ホール公演情報ページ:https://www.concertgebouw.nl

⑧3月3日(火)8:00pm

ベルリン(ドイツ)
ベルリン・フィルハーモニー
[プログラムC]

⑨3月4日(水)8:00pm

ブリュッセル(ベルギー)
パレ・デ・ボザール
[プログラムD]
ホール公演情報ページ:https://www.bozar.be/en

コメント/トラックバック投稿 »



2019年4月19日

◆イェルク・デームスが死去(享年90歳)


 ピアノのイェルク・デームスが死去した。享年90歳。

 イェルク・デームス(1928年―2019年)はオーストリア出身。日本では、パウル・バドゥラ=スコダ、フリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれていた。

 1956年「ブゾーニ国際コンクール」で優勝し、一躍世界にその名を知られた。室内楽や歌手の伴奏者も務めるなど、ウィーンを拠点に活動したが、日本へもたびたび来日していた。

 東日本大震災の直後にも来日公演を行うほどの親日家。2018年11月に来日したのが最後となった。

コメント/トラックバック投稿 »



2019年4月09日

◆第22回「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト」発表


 第22回「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト」が発表された。2018年1月~12月に行われたNHK交響楽団の定期公演から、聴衆の投票で決定される。

【最も心に残ったN響コンサート2018】

第1位 10月Cプログラム[第1895回定期公演/ 2018年10月19、20日]

     ハイドン/交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I‒104「ロンドン」
     マーラー/交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

     指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

【最も心に残ったソリスト2018】

第1位 マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ)[第1883回定期公演 / 2018年4月20、21日]

      ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58

コメント/トラックバック投稿 »



2019年3月26日

◆第45回「日本ショパンピアノ協会賞」、ピアノの西尾真実とチェロの森田啓佑が受賞


 第45回「日本ショパンピアノ協会賞」、は、西尾真実(ピアノ、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院大学院修了)と森田啓佑(チェロ、ザール音大)が受賞した。

 同賞は年度内のピアノ演奏会で、ショパン作品に特に優れた演奏を示した、原則、ピアニストに贈られる。授賞式は5月27日に東京・表参道のカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」で行われる。

  西尾は大阪府生まれ。桐朋学園大卒業後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院へ留学。本科卒業後、同大学院修士課程を修了。主な受賞歴は、第16回「マリア・ユーディナ国際コンクール」優勝、第15回「スクリャービン国際コンクール」優勝など。現在、宇都宮短大と同付属高特別講師。

 森田は、桐朋女子高2年の時に、全日本学生音楽コンクールと日本音楽コンクールの両方で優勝、史上初の快挙を成し遂げた。

(出典:ブログ「文化的な日々」より)

コメント/トラックバック投稿 »



2019年3月23日

◆「日本芸術院賞」、作曲・ピアノ・指揮の野平一郎が受賞


 日本芸術院は、優れた芸術活動を表彰する2018年度年度「日本芸術院賞」を発表したが、作曲、ピアノ・指揮の長年の秀でた業績で野平一郎(65歳)が受賞した。

 野平一郎は、東京都出身。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。渡仏し、アンサンブル・イティネレールのピアニストを務め、パリ国立高等音楽院を卒業。現在、作曲家・演奏家として精力的な活動展開している。東京芸術大学音楽学部教授、静岡音楽館AOI音楽監督。

コメント/トラックバック投稿 »