2016年10月18日
東京交響楽団は、創立70周年を記念して、15年振りとなるヨーロッパ公演を10月20日~10月27日に開催する。全公演が招待を受けての演奏会で、5か国5都市を回る。
今回の海外公演では、同楽団の数々の歴史的初演曲の中から2016年没後20年を迎える武満徹「弦楽のた めのレクイエム」、日本の版画にインスパイアされたドビュッシーが作曲した交響詩「海」、中欧の代表的作曲家であるベートーヴェンとブラームス、東欧を代表するショスタコーヴィチの作品を演奏する。
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指揮:ジョナサン・ノット(東京交響楽団音楽監督)
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
< プログラムA >
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番(東京交響楽団1954年日本初演作品)
< プログラムB >
武満徹:弦楽のためのレクイエム(東京交響楽団1957年委嘱初演作品)
ドビュッシー:交響詩「海」
ブラームス:交響曲 第1番
<公演>
公演①
日時:10/20(木)19:00
開催都市:ポーランド・ブロツワフ
<2016年欧州文化首都>
会場:国際音楽フォーラム
公演②
日時:10/22(土)19:30
開催都市:クロアチア・ザグレブ
会場:ヴァトロスラフ・リシンスキ・コンサートホール
公演③
日時:10/24(月)19:30
開催都市:オーストリア・ウィーン
会場:ウィーン楽友協会大ホール
公演④
日時:10/26(水)20:15
開催都市:オランダ・ロッテルダム
会場:デ・ドーレン・コンサートホール
公演⑤
日時:10/27(木)20:00
開催都市:ドイツ・ドルトムント
会場:ドルトムント・コンサートホール
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2016年10月12日
アンドレア・バッティストーニが、2016年10月から東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任した。
バッティストーニは、1987年イタリア・ヴェローナ生れ。2006年より指揮活動を始め、ベルリン・ドイツ・オペラ、マリインスキー劇場、ドレスデン州立歌劇場、ストックホルム王立歌劇場、フェニーチェ歌劇場等ヨーロッパの主要な歌劇場やオーケストラのコンサートに出演。2012年ミラノ・スカラ座歌劇場に史上最年少でデビューを果たした。
2015年4月に東京フィルの首席客演指揮者に就任し、共演を重ねるほどに同オーケストラを魅了し、ライヴ、録音とも、極めて高い評価を受けてきた。
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2016年10月09日
NHK交響楽団は、創立90周年事業の一環として、2017年2月~3月にヨーロッパ公演を行う。
開催地はドイツ、ルクセンブルク、フランス、オランダ、イギリス、オーストリアの6カ国7都市で、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィが、海外公演で初めて指揮を務める。
またソリストにはオランダ出身の世界的ヴァイオリニストで、N響とも数多く共演を重ねてきたジャニーヌ・ヤンセンを迎える(ロンドン公演を除く)。
今回の公演地には訪問国の首都すべてが含まれ、会場はすべて世界的に著名なホールとなる。このように「世界のクラシック音楽の中心を縦断する」かたちで行われるツアーは、日本のオーケストラとしては極めて異例なこと。
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指揮:パーヴォ・ヤルヴィ(NHK交響楽団 首席指揮者)
独奏:ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン/ロンドン公演を除く)
<Aプログラム>
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216
マーラー/交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」
<A’プログラム>
武満 徹/弦楽のためのレクイエム
マーラー/交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」
<Bプログラム>
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ホ短調 作品93
<日程>
2017年2月28日(火):ベルリン(ドイツ)、ベルリン・フィルハーモニー〈Aプロ〉
3月1日(水):ルクセンブルク(ルクセンブルク)、フィルハーモニー・ルクセンブルク〈Bプロ〉
3月2日(木):パリ(フランス)、フィルハーモニー・ド・パリ〈Bプロ〉
3月4日(土):アムステルダム(オランダ)、コンセルトヘボウ〈Bプロ〉
3月6日(月):ロンドン(イギリス)、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール〈A’プロ〉
3月7日(火):ウィーン(オーストリア)、ウィーン・コンツェルトハウス〈Bプロ〉
3月8日(水):ケルン(ドイツ)、ケルン・フィルハーモニー〈Aプロ〉
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2016年10月07日
NHK交響楽団は、このたび首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィとの契約を2021年8月まで3年延長することを決定した。
パーヴォ・ヤルヴィは、2015年9月にNHK交響楽団の首席指揮者就任。以来、ベートーヴェン、ブルックナー、R.シュトラウス、現代音楽のプログラムを披露。
そして2016年創立90周年を迎えたNHK交響楽団の記念特別演奏会「マーラー:交響曲第8番『一千人の交響曲』」で指揮をするなどの実績を積み上げてきた。
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2016年10月07日
第36回NHK交響楽団「有馬賞」は、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団「埼玉会館」と指揮者の広上淳一が受賞した。
「有馬賞」は、故・有馬大五郎氏(元NHK交響楽団副理事長)の生前の音楽界への貢献と同団育成の偉業を末永く記念するため、1981年(昭和56年)に設けられた。
第36回「有馬賞」の授賞式は、11月4日(金)にNHK交響楽団演奏所で行われる。
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公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団「埼玉会館」
1969年以来、数多くのNHK交響楽団の公演を開催し、地域の音楽文化の向上やN響の演奏活動に対する理解促進に大きく貢献し、地元の音楽ファンの拡大や同団のイメージアップに大きな役割を果たした。
広上淳一(指揮者)
1985年「ウラディーミル・アシュケナージ ピアノ協奏曲の夕べ」で、NHK交響楽団と初共演して以来、定期公演ほか数多くの共演を重ねた。その卓越した音楽性とユニークで力強い演奏は多くの音楽ファンを魅了し、同団の声価を高めることに多大な貢献をした。
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2016年10月03日
イギリスの名指揮者ネヴィル・マリナーが死去した。享年92歳。
マリナーは、王立音楽大学で学んだ後、パリ音楽院に留学。フィルハーモニア管弦楽団やロンドン交響楽団でヴァイオリニストを務めた後、指揮者となる。
1959年にアカデミー室内管弦楽団を結成し、長年その指揮者を務めてきた。
ミネソタ管弦楽団首席指揮者、シュトゥットガルト放送交響楽団首席指揮者などを歴任。
1985年ナイト号を授与される。
初来日は1972年で、以後しばしば日本を訪れ、ファンも多い。
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2016年10月01日
東京都は10月1日、指揮者の小澤征爾など3人に「名誉都民」の称号を贈り、表彰した。
小澤征爾(81歳)は、日本人として初めて、ボストン交響楽団、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務め、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートを指揮するなど、世界の音楽界に多大な影響を与え、長きにわたり第一線で活躍を続けるとともに、若手音楽家の育成にも尽力していることにより「名誉都民」の称号の贈呈となったもの。
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2016年9月30日
第26回(2016年 平成28年度)「吉田秀和賞」は、立花隆著「武満徹・音楽創造への旅」(文藝春秋 2016年2月刊)が受賞した。
立花 隆(1940年生まれ)は、ジャーナリスト・ノンフィクション作家・評論家。「知の巨人」のニックネームを持つ。1974年(昭和49年)、「文藝春秋」に「田中角栄研究〜その金脈と人脈」を発表。田中金脈問題として大きな反響を呼び、田中角栄首相退陣のきっかけを作った。
「吉田秀和賞」は、音楽を中心に芸術評論に多大な功績のあった吉田秀和氏の名を冠し、1990年に創設された。芸術文化を振興することを目的として、優れた芸術評論に対して賞を贈呈している。
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2016年9月28日
今では、聴くことも珍しくなったSPレコードのコンサートが10月22日(土)に、大佛次郎記念館(神奈川県横浜市中区山手町113)で開催される。
当日は、音楽評論家の金子建志氏を講師に招き、曲目や演奏についてのレクチャーとともに大佛お気に入りのSPレコードを蓄音機で聴き、レコード鑑賞の後は大佛夫人直伝のレシピによるチーズケーキとコーヒーを楽しむことになっている。
大佛次郎は、様々なものをコレクションしていたが、SPレコードもその中の一つ。20代である大正時代から昭和まで、コレクションをしていた記録が残っている。現在、大佛次郎記念館に所蔵されているものだけでも100枚以上のSPレコードがある。
レコードの回転数は、LPレコードは1分間に33 1/3回転(3分で100回転)、EPレコードは毎分45回転であるが、これがSPレコードでは毎分78回転もする。今回のコンサートでは、非常に速い速度で回転している様子を、間近で見ることができる。
曲目は、ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界」(演奏:ベルリン国立歌劇場管弦楽団)、ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」(1911年版)(指揮:ストラヴィンスキー自身による)、ヴェルディ「椿姫」より ほか。
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日時:2016年10月22日 (土)13:00~15:00 (12:30開場)
会場:大佛次郎記念館 2階サロン、および1階会議室、和室
講師:金子建志(武蔵野音楽大学および常葉大学短期大学部非常勤講師、千葉フィルハーモニー管弦楽団音楽監督・常任指揮者)
定員:30名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:1,000円(入館料、ティールーム「霧笛」チーズケーキ&コーヒー代含む)
応募方法:大佛次郎記念館ホームページに掲載
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2016年9月26日
第3回「柴田南雄音楽評論賞」奨励賞は、仲辻真帆と新田 愛が受賞した。
同賞は、桐朋学園が運営し、音楽評論を社会に広め、音楽文化の質の向上に貢献することのできる音楽評論家を育てることを目標として、将来期待される個人に対し、その活動を顕彰し、または助成する賞金を授与することを趣旨としている。
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第3回「柴田南雄音楽評論賞」本賞
該当者なし
第3回「柴田南雄音楽評論賞」奨励賞
仲辻真帆:「優しき歌-柴⽥南雄と立原道造の『時間的建築』」
(柴田の初期の傑作「優しき歌」に焦点をあて、柴田の音楽のリリシズムと立原のポエジーを分析
した評論)
28歳 東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程 在学中
新田 愛:「柴田南雄のポストモダニズム」
(柴田の「ゆく河の流れは絶えずして」とシュニトケの「交響曲第1番」の比較を通して今日におけ
る多様式主義を明らかにしようとした論考)
21歳 愛知県立芸術大学 4年生
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