クラシック音楽 ニュース


2016年5月30日

◆2016年度「武満徹作曲賞」第1位はイスラエルのミヒャエル・ゼルテンライクと日本の茂木宏文


 2016年度「武満徹作曲賞」 (審査員:一柳 慧) は、5月29日、東京オペラシティ コンサートホール(川瀬賢太郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団)で行われ、イスラエルのミヒャエル・ゼルテンライクと日本の茂木宏文が優勝した。

【受賞者】

   第1位 ミヒャエル・ゼルテンライク(イスラエル)  ARCHETYPE

   第1位 茂木宏文(日本) 不思議な言葉でお話しましょ!

   第2位 パク・ミョンフン(韓国) triple sensibilities

   第2位 中村ありす(日本) Nacres

<受賞者のプロフィール>

   第1位 ミヒャエル・ゼルテンライク(イスラエル)

 1988年6月5日、テルアビブ生まれ。テルアビブ大学卒業。2014年よりジュリアード音楽院修士課程においてマティアス・ピンチャー氏に師事。これまでサルヴァトーレ・マルティラーノ作曲賞(アメリカ・イリノイ州)において最年少で第1位受賞の他、最近では「傑出したオーケストラ作品に贈られる」アーサー・フリードマン賞やフランク・ロバート・アベル室内楽作曲コンクール(アメリカ・ケンタッキー州ルイビル大学)において受賞した。

   第1位 茂木宏文(日本) 

 1988年1月8日、千葉県野田市生まれ。2014年東京音楽大学大学院作曲指揮専攻作曲研究領域修了。現在、東京音楽大学研究員。「Violin Concerto -波の記憶-」で第3回山響作曲賞21を受賞。2015年ヴァレンティノ・ブッキ国際作曲コンクールファイナリスト。2015年度奏楽堂日本歌曲コンクール第22回作曲部門(一般の部)第3位及び畑中良輔賞受賞。

   第2位 パク・ミョンフン(韓国) 

 1980年10月16日、ソウル生まれ。漢陽大学校(ソウル)、ケルン大学の器楽・電子音楽作曲科、、ロベルト・シューマン音楽院(デュッセルドルフ)で学ぶ。国際尹伊桑作曲賞大賞、WDR作曲コンクール(ケルン)、ガウデアムス音楽週間(アムステルダム)で受賞、エリザベート王妃国際コンクールファイナリスト。Ensemble Einsにおいて芸術監督を務め、漢陽大学校において作曲を教えている。

 第2位 中村ありす(日本) 

 1982年6月19日、東京都港区生まれ。2007年東京音楽大学大学院作曲指揮専攻作曲研究領域修了。第2回東京音楽大学学長賞、第82回日本音楽コンクール作曲部門第2位受賞。映像作品「Lost Utopia」では、レッドスティック国際アニメーション映画祭2009レッドバトン賞(実験/音楽部門の最優秀賞)等を受賞。近年の作品には、「Phra-a-phay-ma-nii for Men’s chorus」(2015)などがある。

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2016年5月30日

◆平成28年度「奏楽堂日本歌曲コンクール」歌唱部門と作曲部門の本選結果発表


 平成28年度「奏楽堂日本歌曲コンクール」歌唱部門と作曲部門の本選の結果が次の通り発表された。

 「奏楽堂日本歌曲コンクール」は、日本歌曲の普及と創造的発展を目指し、歌唱部門と作曲部門のコンクールを開催している。

【平成28年度「奏楽堂日本歌曲コンクール」 第27回歌唱部門 本選結果】

   第1位 桝 貴志
   第2位 井出壮志朗
   第3位 澤原行正
   奨励賞 田坂蘭子
   奨励賞 加藤菜子
   入 選 齋藤青麗
   入 選 松岡多恵
   入 選 佐藤貴子
   入 選 奥村育子
   入 選 武澤佳絵
   入 選 杉原 藍

【平成28年度「奏楽堂日本歌曲コンクール」 第23回作曲部門 本選結果】

<作曲部門 一般の部>

   第1位 藤川大晃  芦のかりね
   第2位 東 秋幸   私の詩
   第3位 岡田 愛   利根川の岸邊より
   入 選 平木 悟   檸檬をもっていた老人
   入 選 亀井瑠美  薔薇は枯れて

<作曲部門 中田喜直賞の部>

   優秀賞 船橋登美子  レクイエム 夢の星座
   入 選 平木 悟     ふーむの歌
   入 選 山本 修平   たんぽぽ

<作曲部門 畑中良輔賞>

   山本 修平

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2016年5月27日

◆OMF、オペラの指揮を小澤征爾からエリック・ミーリアへ変更


 「SEIJIOZAWA松本フェスティバル(OMF)」の9月6日と9月9日に上演予定の小澤征爾音楽塾オーケストラによるOMFオペラ(一般公演)は、小澤征爾総監督の指揮を予定していたが、体調面の大事をとり、指揮者を変更することになった。

 小澤総監督は、4月から始まった1ヶ月に渡るヨーロッパ各国での演奏会の最終週で、過労によって発熱し、体重が減った。この結果、この夏の海外遠征は取り止め、7月のタングルウッド国際音楽祭への出演は中止した。OMFの公演スケジュールも見直し、オーケストラプログラムに専念することになった。

【変更公演】

小澤征爾音楽塾オーケストラによるOMFオペラ「ラヴェル:子どもと魔法」
9月6日(火)・9月9日(金) まつもと市民芸術館・主ホール

(変更前)指揮者:小澤征爾
(変更後)指揮者:エリック・ミーリア

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2016年5月22日

◆ムーティ指揮の日伊国交樹立150周年記念オーケストラが伊・ラヴェンナ音楽祭に出演


 「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-」のオープニングを飾ったリッカルド・ムーティ指揮 日伊国交樹立150周年記念オーケストラ「東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」が7月に開催されるイタリアのラヴェンナ音楽祭に出演する。

 ムーティが10年以上にわたり情熱を注いで育成する「ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」の精鋭メンバーと、日本の若手トップ奏者たちによる特別編成オーケストラ「東京春祭特別オーケストラ」が、2016年3月の東京・春・音楽祭に続き、ラヴェンナ音楽祭の”友情の道”プロジェクトの一環として、同プログラムで共に舞台に上がる。

 ラヴェンナ音楽祭により1997年に創設された”友情の道”プロジェクトは、リッカルド・ムーティ指揮のもと、様々な対立や幾多の悲劇によって傷付いた場所で毎年コンサートを開催しており、2016年に20周年を迎える。

 日伊国交樹立150周年と”友情の道”プロジェクト20周年とが重なる2016年は、日本の音楽祭との共同制作で日本の音楽家たちが海を渡り、日本人として初参加となる”友情の道”プロジェクトにその証を届ける役割を果たすの。

 なお、日伊国交樹立150周年記念特別オーケストラ「東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」での活動が評価され、リッカルド・ムーティは、平成28年春の旭日重光章を受章した。

【ラヴェンナ音楽祭 出演概要】

日時:2016年7月3日(日)21:00

会場: パラッツォ・マウロ・アンドレ (イタリア・エミリア=ロマーニャ州 ラヴェンナ)

出演:リッカルド・ムーティ指揮日伊国交樹立150周年記念特別オーケストラ「東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」

イルダール・アブドラザコフ(バス)、他

ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」序曲
      歌劇「ナブッコ」第1幕より「祭りの晴着がもみくちゃに」
      歌劇「アッティラ」第1幕より、アッティラのアリアとカバレッタ
      歌劇「マクベス」第3幕より 舞曲
      歌劇「運命の力」序曲
      歌劇「第1回十字軍のロンバルディア人」第3幕より「エルサレムへ、エルサレムへ」
ボイト:歌劇「メフィストフェレ」プロローグ

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2016年5月22日

◆第9回「神戸国際フルートコンクール」、2017年5月~6月に開催決定 


 一時開催が危ぶまれていた第9回「神戸国際フルートコンクール」が2017年5月25日(木)~6月4日(日)に開催されることが次の通り、決まった。

   第1次審査   5月25日(木)~5月27日(土)
   第2次審査   5月29日(月)~5月30日(火)
   第3次審査   6月1日(木)
   本   選      6月3日(土)
   表彰式・披露演奏会   6月4日(日)

 会場:神戸文化ホール 中ホール(神戸市中央区)

 コンクールの構成:予備審査(録音・書類審査)に合格した50名程度(2016年12月下旬決定)が対象

 応募資格:1984年5月25日以降に出生した者(コンクール初日に32歳以下の者)

 応募期間:2016年6月1日(水)~9月30日(金)まで(必着)

 申し込み先:公益財団法人神戸市民文化振興財団内神戸国際フルートコンクール運営委員会

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2016年5月20日

◆第6回「仙台国際音楽コンクール」、5月21日から開幕


 第6回「仙台国際音楽コンクール」(主催:仙台市など)が5月21日から開幕する。31の国・地域からバイオリン部門100人、ピアノ部門270人の応募があり、予備審査を通った70人が出場。

 会場は日立システムズホール仙台(仙台市青葉区)で、ヴァイオリン部門(32人)が5月21日から、ピアノ部門(38人)が6月11日から予選が開始され、ファイナルは、ヴァイオリン部門が6月2~4日、ピアノ部門が6月23日~25日に行われる。

 同コンクールは2001年に創設され、3年に1回開催されている。

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2016年5月11日

◆第8回ノボシビルスク国際ヴァイオリンコンクール、小川恭子が1位


 第8回ノボシビルスク国際ヴァイオリンコンクール(ロシア)のシニア部門で小川恭子が1位を獲得した。

 小川恭子は東京都の出身で、昨年の日本音楽コンクールのバイオリン部門で1位・増沢賞を受賞している。

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2016年5月08日

◆作曲家でシンセサイザー奏者の冨田勲が死去(享年84歳)


 作曲家でシンセサイザー奏者の冨田勲が5日、慢性心不全のため死去した。享年84歳。

 冨田勲は、1970年代、当時まだ日本では珍しかったシンセサイザーを導入し、「月の光」「惑星」など数々の作品を発表し、米国をはじめ海外でも高く評価された。

 1974年には日本人として初めてグラミー賞にノミネートされた。

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2016年5月07日

◆「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」、10月から「千葉交響楽団」に名称変更


 30年の歴史を有する千葉県唯一のプロオーケストラ「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」は、10月1日より「千葉交響楽団」と名称を変更し、新たなスタートを切ることになった。

 これは、同オーケストラの音楽監督の山下一史が掲げる“おらがまちのオーケストラ”を実現し、より高い音楽芸術文化の普及発展を図り、県民から親しみをもってもらうため。
 

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2016年5月07日

◆日本舞台芸術振興会代表の佐々木忠次氏が死去(享年83歳)


 日本舞台芸術振興会代表の佐々木忠次氏が心不全のため死去した。享年83歳。

 佐々木氏は、バレエ、オペラのプロデューサーとして世界的に知られる。

 1964年に東京バレエ団を設立し、750回近い海外公演を行う。1976年から「世界バレエフェスティバル」を3年に1度開催。

 オペラでは、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場など、海外の名門を数多く招聘した。

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