クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2016年 4月

2016年4月30日

◆ピアノの中村紘子が演奏活動を再開


 癌治療のため演奏活動を休止していたピアノの中村紘子は、4月30日「ミューザ川崎シンフォニーホール」での演奏会で復帰した。

 今後の演奏予定は、5月4日「オリンパスホール八王子」で、飯森範親指揮東京交響楽団とモーツァルト:ピアノ協奏曲 第24番の共演。
 
 さらに、5月8日には、淡路島「洲本市文化体育館文化ホール」でリサイタルを開催することにしている。

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2016年4月27日

◆シャンソン歌手で作家の戸川昌子が死去(享年85歳)


 シャンソン歌手で作家の戸川昌子が胃がんで死去した。享年85歳。

 シャンソン喫茶「銀巴里」やサロン「青い部屋」でシャンソンのライブを行い、シャンソンの祭典「パリ祭」に参加するなど、日本シャンソン界の中心で活躍した。

 1962年に推理小説「大いなる幻影」で江戸川乱歩賞を受賞。

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2016年4月24日

◆ウィーン国立歌劇場、4年ぶりの来日公演


 世界最高のオぺラの一つ、ウィーン国立歌劇場は、2012年以来4年ぶりの来日公演を開催する。

 2016年10月下旬から11月中旬まで、ウィーンならではの3つの演目が、3人のマエストロによって披露される。

                                    ◇

                      <ウィーン国立歌劇場2016年日本公演>

①R・シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」

 指揮:マレク・ヤノフスキ
 管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 演出:スヴェン=エリック・ペヒトルフ
 
 ソプラノ:グン=ブリット・バークミン
 コロラトゥーラ・ソプラノ:ダニエラ・ファリー ほか

 会場:東京文化会館
 日時:10月25日(火)、28日(金)、30日(日)

②ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」

 指揮:アダム・フィッシャー
 管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 演出:スヴェン=エリック・ペヒトルフ
 
 バス・バリトン:トマス・コニエチュニー
 ソプラノ:ニーナ・シュテンメ ほか

 会場:東京文化会館
 日時:11月6日(日)、9日(水)、12日(土)

③モーツァルト:フィガロの結婚

 指揮:リッカルド・ムーティ
 管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 演出:ジャン・ピエール・ポネル
 
 ソプラノ:エレオノーラ・ブラット
 バリトン:イルデブランド・ダルカンジェロ ほか

 会場:神奈川県民会館
 日時:11月10日(木)、13日(日)、15日(火)

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2016年4月23日

◆日本パデレフスキ協会が設立


 日本パデレフスキ協会が設立された。会長に細野博之 (衆議院議員)、副会長に中村紘子 (ピアニスト)、事務局長に劉優華 (ナクソス・ジャパン所属)が就任した。

 パデレフスキ (1860年―1941年) は、19世紀から20世紀にかけてポーランド活躍したピアニスト兼作曲家。同時にポーランドを独立に導いた愛国者で、ポーランド共和国初の首相兼外相となった。

 1923年、ポーランドのビドゴシチ市にパデレフスキ協会が発足、現在、彼の功績を記念した「パデレフスキ国際ピアノコンクール」を、3年に1度開催している。

 今回、日本パデレフスキ協会が設立されたことにより、今年11月にビドゴシチで開催される第10回パデレフスキ国際ピアノコンクールの予選が、ウィーン、ブレシア、ワルシャワ、モスクワ、ニューヨーク、ロンドン、北京、ソウルに続き、東京でも受けられることになった。さらに、来年春には、日本においてもコンクール優勝者のリサイタルが開催されることになっている。

                              ◇

                 <第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール「東京予選」>

日時:2016年7月3日・4日

会場:銀座ヤマハ コンサートサロン

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2016年4月21日

◆ヤマハ、リヒテルの演奏を「人工知能演奏システム」で再現して生の共演開催


 ヤマハは、5月19日に東京藝術大学奏楽堂(東京都台東区)において開催される演奏会「音舞の調べ~超越する時間と空間~」(主催:東京藝術大学、東京藝術大学COI拠点)に対し技術協力を行い、同社が開発中の「人工知能演奏システム」を用いて、ピアノの巨匠、スヴァトスラフ・リヒテル(1915年―1997年)の往年の演奏を忠実に再現し、ベルリンフィル・シャルーンアンサンブルとの生の共演により、演奏を披露する。

 同社は昨年より、文部科学省と科学技術振興機構の事業「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)の拠点の一つである「東京藝術大学COI拠点」に参画している。

 今回の協力はその活動の一環として行うもので、同社のピアノを愛用したリヒテルの演奏を現代に蘇らせ、現代の演奏家との共演に挑戦する。

 今回の取り組みでは、リヒテルの生前のライブ演奏の録音から、同社が忠実にその演奏表現をデータ化した専用の音源を使用する。

 音源の再生に使用する同社の自動演奏機能を持つアコースティックピアノ「Disklavier」(ディスクラビア)は、リヒテルが円熟期に愛用した同社ピアノ「CF」の後継機種となるコンサートグランドピアノ「CFX」に、自動演奏機能を持たせたもので、世界最高クラスの再生精度を誇る。

 また、同社の「演奏追従技術」は、アンサンブルの共演者である人間が演奏する「音」と「ジェスチャー」を逐次理解し、次の瞬間の演奏を予測することで人間と協調した自動演奏を行う。

 これらを組み合わせた「人工知能演奏システム」により、ベルリンフィル・シャルーンアンサンブルの演奏に合わせて、ピアノの自動演奏を制御し、人間と機械による息の合ったアンサンブルを披露する。

                              ◇

曲目:ベートーヴェン:「七重奏曲」変ホ長調 作品20より 第1、3、5、6楽章
   ドヴォルジャーク:「チェコ組曲」ニ長調 作品39
   シューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」イ長調 D667より 第4、5楽章] ※技術協力対象
   松下 功 :「音舞の調べ」(2016) ~ 時、人、空を繋ぐ「間」 ~

出演:ベルリンフィル・シャルーンアンサンブル(1983年にベルリン・フィルの団員によって結成)
   コシノ ジュンコ(デザイナー)プレトークおよびショーに出演
   松下 功(作曲家・東京藝術大学副学長)
   田邑元一(ヤマハ研究開発統括部第1研究開発部長)プレトークに出演

日時:2016年5月19日(木) 19:00~(18:00開場、 18:15~ プレトーク)

会場:東京藝術大学奏楽堂(大学構内)

主催:東京藝術大学、東京藝術大学COI拠点

入場料:5,000円(全席指定・税込み、就学前の子供の同伴・入場はできない)

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2016年4月18日

◆小林研一郎、九州交響楽団の名誉客演指揮者に就任


 九州交響楽団は、首席客演指揮者として、20年以上にわたって同楽団の発展のために尽力した、指揮者の小林研一郎が名誉客演指揮者に就任したと発表した。

 小林研一郎は、これまでアムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ハンガリー国立交響楽団音楽総監督・常任指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督・常任指揮者などを歴任してきた。

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2016年4月16日

◆「サントリー音楽賞」を受賞したトッパンホール、「室内楽フェスティバル」(5月15日~22日)を開催 


 トッパンホールは、15周年を記念して「室内楽フェスティバル」を5月15日~22日の6日間にわたり開催する。同ホールは、第47回(2015年度)「サントリー音楽賞」を受賞したが、これは、客席数408の親密な空間と優れた音響特性を有する日本有数の室内楽ホールであることに加えて、1シーズンに30回をも超える主催公演が高く評価されたもの。今回の「室内楽フェスティバル」でも、室内楽の醍醐味を味わえるプログラムとなっている。

                              ◇

<トッパンホール15周年 室内楽フェスティバル I>

2016/5/15(日) 15:00開演

シューベルト:秋 D945/深い悩み D876/わが心に D860/真夜中に D862/森の中で D834/
        春に D882/ヴィルデマンの丘で D884/あこがれ D879/流れの上で D943
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D929

出演:クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
   ターニャ・テツラフ(チェロ)
   ラルス・フォークト(ピアノ)
   ユリアン・プレガルディエン(テノール)

<トッパンホール15周年 室内楽フェスティバル II>

2016/5/16(月) 19:00開演

ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4
シューマン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.63

出演:クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
   久保田 巧(ヴァイオリン)
   レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)
   原 麻理子(ヴィオラ)
   ターニャ・テツラフ(チェロ)
   マリー=エリザベート・ヘッカー(チェロ)
   ラルス・フォークト(ピアノ)

<トッパンホール15周年 室内楽フェスティバル III>

2016/5/18(水) 19:00開演

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78《雨の歌》
シューマン:詩人の恋 Op.48
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26

出演:クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
   レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)
   ターニャ・テツラフ(チェロ)
   ラルス・フォークト(ピアノ)
   ユリアン・プレガルディエン(テノール)

<トッパンホール15周年 室内楽フェスティバル IV>

2016/5/19(木) 19:00開演

モーツァルト:ピアノ四重奏曲 ト短調 K478
ベルク(H.ミュラー編):六重奏曲 Op.1(原曲:ピアノ・ソナタ Op.1)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D898

出演:クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
   久保田 巧(ヴァイオリン)
   日下紗矢子(ヴァイオリン)
   鈴木 学(ヴィオラ)
   原 麻理子(ヴィオラ)
   ターニャ・テツラフ(チェロ)
   マリー=エリザベート・ヘッカー(チェロ)
   マーティン・ヘルムヘン(ピアノ)

<トッパンホール15周年 室内楽フェスティバル V>

2016/5/21(土) 15:00開演

ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ベルク(H.ミュラー編):4つの歌曲 Op.2(弦楽四重奏版)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81

出演:クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
   久保田 巧(ヴァイオリン)
   日下紗矢子(ヴァイオリン)
   鈴木 学(ヴィオラ)
   原 麻理子(ヴィオラ)
   ターニャ・テツラフ(チェロ)
   マリー=エリザベート・ヘッカー(チェロ)
   マーティン・ヘルムヘン(ピアノ)
   ユリアン・プレガルディエン(テノール)

<トッパンホール15周年 室内楽フェスティバル VI>

2016/5/22(日) 15:00開演

シューベルト:白鳥の歌 D957
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956

出演:クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
   日下紗矢子(ヴァイオリン)
   鈴木 学(ヴィオラ)
   ターニャ・テツラフ(チェロ)
   マリー=エリザベート・ヘッカー(チェロ)
   マーティン・ヘルムヘン(ピアノ)
   ユリアン・プレガルディエン(テノール)

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2016年4月13日

◆「第13回本屋大賞」、ピアノの調律師が主人公の小説「羊と鋼の森」(宮下奈都著)に決まる


 全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ「第13回本屋大賞」に、ピアノの調律師が主人公の宮下奈都著の長編小説「羊と鋼の森」(文芸春秋)が決まった。

 受賞作はピアノの調律師をめざす17歳の青年の成長物語で、彼が調律師として、人として成長する姿を描いた長編小説。題名はピアノの羊毛フェルトに覆われたハンマーと鋼の弦を表している。

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2016年4月12日

◆下野竜也、2017年度から広島交響楽団の音楽総監督に就任 


 広島交響楽団は、2017年度から下野竜也が音楽総監督に就任することを正式に発表した。

 同時に、ウィーン・フィルのコンサートマスターであるフォルクハルト・シュトイデが、同楽団のミュージックパートナーに就任した。

 指揮の下野竜也(1969年生まれ)は、鹿児島市出身。桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で指揮を学ぶ。イタリアキジアーナ音楽院指揮科ディプロマ取得。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立音楽大学に留学。2000年東京国際音楽コンクール優勝。2001年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。2013年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。現在、読売日本交響楽団首席客演指揮者、京都市交響楽団客演常任指揮者、広島ウインドオーケストラ音楽監督、上野学園大学教授。2017年4月から広島交響楽団音楽総監督に就任予定。

 ヴァイオリンのフォルクハルト・シュトイデ(1971年生まれ)は、独ライプツィヒ出身。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でヴァイオリンを専攻。1993年グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラのコンサートマスターに就任。1994年、弱冠23歳でウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任。現在、ウィーン・フィルのコンサートマスターを務める。ウィーン・フィルのメンバーにより結成されたウィーン・ヴィルトゥオーゼンのリーダーを2001年より務め、2002年には、ウィーン・フィルのメンバーによるシュトイデ弦楽四重奏団を結成した。

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2016年4月12日

◆NHK交響楽団、第19回「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト2015」結果を発表


 NHK交響楽団は、第19回「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト2015」の結果を発表した。これは、2015年1月~12月に行われた定期公演から、演奏を聴いた聴衆が選出するもの。今年は530近くの票が集まった。

                              ◇

<最も心に残ったN響コンサート2015>

第1位 マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」(10月Aプログラム)

           指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
           ソプラノ:エリン・ウォール
           アルト:リリ・パーシキヴィ
           合唱:東京音楽大学
           [第1817回定期公演 / 2015年10月3、4日]

<最も心に残ったソリスト2015>

第1位 五嶋みどり(ヴァイオリン)

           ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77

           [第1819回定期公演 / 2015年10月23、24日]

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