クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2017年 3月

2017年3月31日

◆元ウィーン・フィルコンサートマスターのライナー・キュッヒル、NHK交響楽団のゲスト・コンサートマスターに就任


 NHK交響楽団は、昨年8月までウィーン・フィルハーモニー管弦楽団およびウィーン国立歌劇場管弦楽団コンサートマスターとして活躍したライナー・キュッヒルを、2017年4月よりゲスト・コンサートマスターとして迎える。

 ライナー・キュッヒル(1950年生れ)は、1971年20歳でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任。2001年には、ウィーン・フィル発足以来、現役のコンサートマスターとしては初めて、ウィーン国立歌劇場名誉会員に選ばれた。現在は、キュッヒル・カルテットやウィーン・リング・アンサンブルのリーダーなどとして活躍を続けている。

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2017年3月30日

◆フランスの名指揮者ルイ・フレモーが死去(享年96歳)


 フランスの名指揮者ルイ・フレモーが死去した。享年96歳。

 モンテカルロ歌劇場管弦楽団(モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団)の首席指揮者を務めた後、バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任。その後はシドニー交響楽団の首席指揮者を務めた。

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2017年3月29日

◆第22回「宮崎国際音楽祭」、4月28日~5月14日の17日間開催


 第22回「宮崎国際音楽祭」(音楽監督:徳永二男)が4月28日(金)~5月14日(日)の17日間、メディキット県民文化センターほかを会場に開催される。

 出演者は、次の通り。

 <外国人出演者9名>

 ピンカス・ズーカーマン(指揮・ヴァイオリン)、ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)、ダニエル・フロシャウアー(ヴァイオリン)、ハインリヒ・コル(ヴィオラ)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)、アマンダ・フォーサイス(チェロ)、リリー・マイスキー(ピアノ)、アンジェラ・チェン(ピアノ)、アンドリュー・シュレーダー(バリトン)

 <日本人出演者(ソリストほか)9名>

 徳永二男、三浦文彰、木嶋真優(ヴァイオリン)、野平一郎(ピアノ)、中村恵理(ソプラノ)、福井敬(テノール)、広上淳一、宮川彬良(指揮)、国谷裕子(トーク)

 <日本人出演者(オーケストラほか)約400名>

 宮崎国際音楽祭管弦楽団(管弦楽)、宮崎国際音楽祭合唱団(合唱)、宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ(管弦楽)、宮崎県合唱連盟(合唱)、宮崎県吹奏楽連盟(管弦楽)ほか

 メインプログラム(5公演)は、次の通り。

 演奏会〔1〕

  エクスペリメンタル・コンサート「アジアン・フロンティア」(室内楽)☆ アジア(中国、韓国、ベトナム、日本等)の現代音楽を紹介する公演=野平一郎、徳永二男 三浦文彰 ほか

 演奏会〔2〕

  マイスキーとウィーンの仲間たち「華麗なる重奏」(室内楽)☆ ライナー・キュッヒルとミッシャ・マイスキーを中心とした室内楽プログラム=ミッシャ・マイスキー、ライナー・キュッヒル、ダニエル・フロシャウアー、川崎雅夫、古川展生 ほか

 演奏会〔3〕

  ベートーヴェン「楽聖に至る扉」(オーケストラ)☆ ズーカーマンの指揮とヴァイオリンによるベートーヴェン・プログラム=ピンカス・ズーカーマン、宮崎国際音楽祭管弦楽団

 演奏会〔4〕

  ズーカーマン「豊饒の室内楽」(室内楽)☆ 珠玉のトリオ、カルテットによる室内楽=ピンカス・ズーカーマン、アマンダ・フォーサイス、アンジェラ・チェン、川崎雅夫

 演奏会〔5〕

  ヴェルディの世界「愛に生き、愛に死す」(コンサート形式/字幕付き)☆イタリア・オペラの名作、ヴェルディ:歌劇「椿姫」=中村恵理、福井敬、アンドリュー・シュレーダー、広上淳一 ほか、宮崎国際音楽祭管弦楽団、宮崎国際音楽祭合唱団

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2017年3月27日

◆読売日本交響楽団、荻原尚子がコンサートマスターに就任


 読売日本交響楽団は、2017年4月1日付で、荻原尚子がコンサートマスターに就任すると発表した。

 荻原尚子は、愛知県豊田市出身。ベルリン芸術大学で豊田耕兒に、ハンブルク音楽演劇大学大学院でコリヤ・ブラッハーに師事。ブラッハーのアシスタントを務め、2003年に最優秀にて修了し、マーラー・チェンバー・オーケストラに入団。07年からケルンWDR響のコンサートマスター。02年日本でのデビュー・リサイタルの後、ヨーロッパ、アメリカ各地、日本でソロや室内楽奏者として活発に演奏活動を行っている。レオポルト・モーツァルト国際コンクール入賞、豊田市文化奨励賞、青山音楽賞など数々の賞を受賞。スズキ・メソード夏季学校にて講師を務め、後進に指導に当たっている。

 読売日本交響楽団の今後のコンサートマスター体制は、2017年4月から、小森谷巧、長原幸太、荻原尚子の3人体制で行う。なお、日下紗矢子は特別客演として、コンサートマスターを務める。

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2017年3月27日

◆本格的なオペラ上演が可能な「札幌文化芸術劇場」、来年10月オープン


 札幌における多様な文化芸術活動の中心的な拠点となる「札幌文化芸術劇場」が、来年(2018年)10月に「札幌市民交流プラザ」内にオープンする。

 「札幌市民交流プラザ」は、①国内外の優れた舞台芸術やさまざまな公演を鑑賞できる「札幌文化芸術劇場」②市民の文化芸術活動をサポートし、札幌の文化芸術を支え、育てていく「札幌文化芸術交流センター」③都心に集う人々に仕事やくらしに役立つ情報を提供する課題解決型図書館「札幌市図書・情報館」の3つからなる複合施設。

 「札幌文化芸術劇場」は、北海道初の多面舞台を備える2,300席の劇場。オペラ、バレエをはじめ、オーケストラコンサート、ミュージカル、演劇など、規模の大きな国内外の舞台や、ポップス、歌謡コンサートなど、さまざまなジャンルの公演を上演・鑑賞できる。特に、本格的なオペラ上演が可能になることに対しての期待が高まっている。

 なお、2018年10月の「札幌文化芸術劇場」のこけら落とし公演が次の通り行われる。

                               ◇

ヴェルディ作:オペラ「アイーダ」

指揮:アンドレア・バッティストーニ

管弦楽:札幌交響楽団

会場:札幌文化芸術劇場

日時:2018年10月7日(日)/8日(月/祝)

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2017年3月23日

◆平成28年度日本芸術院賞、作曲家の一柳 慧が恩賜賞・日本芸術院賞を受賞 


 日本芸術院は、平成28年度(第73回)の授賞者を発表したが、【第三部(音楽・演劇・舞踊)】で作曲家の一柳 慧(84歳)が恩賜賞・日本芸術院賞を受賞した。   
 
 これは、長年にわたる幅広い作曲活動と常に新しい世界を切り開いていく積極的な姿勢に対しておくられたもの。

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2017年3月19日

◆イタリアの指揮者アルベルト・ゼッダが死去(享年89歳)


 イタリア・オペラの名指揮者アルベルト・ゼッダが死去した。享年89歳。

 アルベルト・ゼッダは、ミラノ音楽院で学んだ後、1956年にデビュー。ロッシーニ演奏の権威として知られる。

 日本には、東京フィルや藤原歌劇団の公演などで指揮。2016年12月には、Bunkamuraオーチャードホールでロッシーニ「スターバトマーテル」などを指揮した。

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2017年3月19日

◆第29回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」発表


 第29回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」が次の通り発表された。

【クラシック部門】

<独奏・独唱部門賞>

  館野 泉(ピアノ)

<室内楽・合唱部門賞>

  古典四重奏団(弦楽四重奏)

<オペラ・オーケストラ部門賞>

  兵庫芸術文化センター管弦楽団

<現代音楽部門賞>

  京都市交響楽団(60周年記念特別演奏会 シュトックハウゼン:グルッペン)

<研究・評論部門賞>

  小野光子著「武満徹 ある作曲家の肖像」(音楽之友社)

<功労賞>

  中村紘子(ピアノ)

<功労賞>

  モーシェ・アツモン(指揮)

<功労賞>

  宇野功芳(音楽評論・指揮)

【オーディオ部門】

<技術開発>

  YAMAHA NS-5000(スピーカーシステム)

<作品企画賞>

  ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番、第31番、第32番(ダイレクト・カットSACD)
  ピアノ:田部京子(TRITON オクタヴィアレコード)

<著作出版物>

  貝山知弘/青沢唯夫・共著「鳴らす力 聴く力」(音楽之友社)

<功労賞>

  鈴木信行(フェーズメーション 協同電子エンジニアリング会長)

<合同特別賞>

  冨田勲(作曲)

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2017年3月17日

◆第16回(2016年度)「佐治敬三賞」、「伶楽舎第十三回雅楽演奏会~武満徹『秋庭歌一具』」が受賞


 第16回(2016年度)「佐治敬三賞」は、「伶楽舎第十三回雅楽演奏会~武満徹『秋庭歌一具』」が受賞した。

                           <公演概要>

名称:伶楽舎第十三回雅楽演奏会~武満徹「秋庭歌一具」
日時:2016年11月30日(水)19:00開演
会場:東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
曲目:芝 祐靖(復曲・構成)/露台乱舞(1988)
   武満 徹/秋庭歌一具(1973/1979)新振付
出演:伶楽舎
   舞 勅使川原三郎、佐東利穂子
音楽監督:芝 祐靖
振付・照明・衣裳:勅使川原三郎
照明技術:清水裕樹(有限会社ハロ)
主催・企画:一般社団法人伶楽舎
共催:公益財団法人東京オペラシティ文化財団

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2017年3月17日

◆第48回(2016年度)「サントリー音楽賞」、ピアニストの小菅 優が受賞


 第48回(2016年度)「サントリー音楽賞」は、ピアニストの小菅 優が受賞した。

 小菅 優は、東京都出身。2005年カーネギー・ホールで、翌06年にはザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。13年ロンドン ウィグモア・ホールでリサイタル。2010年からベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博す。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含むベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。第13回「新日鉄音楽賞」、04年「アメリカ・ワシントン賞」、第8回「ホテルオークラ音楽賞」、第17回「出光音楽賞」を受賞。14年 第64回「芸術選奨」音楽部門 文部科学大臣新人賞受賞。録音では16年ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完結、記念ボックスセットをリリースした。2017年秋から4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ「Four Elements」を始動する。

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