クラシック音楽 ニュース


2010年11月12日

指揮者の大野和士が日本芸術院賞および恩賜賞受賞

 66回日本芸術院賞の授賞式が5月31日、天皇、皇后両陛下の出席もと、日本芸術院(東京都台東区)で行われ、9氏が受賞した。音楽界からは指揮者の大野和士氏が(50)受賞。大野氏は同時に恩賜賞も受賞。

 日本芸術院賞は、日本芸術院から、同会会員以外の者で、卓越した芸術作品を作成した者又は芸術の進歩に貢献したものに授与される。同賞は1941年の第1回(受賞者 小磯良平)からほぼ毎年贈られており、1951年からは受賞者が増えたこともあって、その中で特に選ばれたものに「恩賜賞」が贈られている。

 指揮者の大野 和士(おおの かずし、1960年3月4日 – )氏は、東京都生まれ。神奈川県立湘南高等学校を経て、東京芸術大学を卒業。25歳の時欧州に渡る。1987年にアルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールで優勝。1988年から1996年まで、クロアチアのザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督として活躍。1996年から202年までカールスルーエ・バーデン州立劇場の音楽総監督、02年から、08年までベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務め、08年からはフランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者に就任。1992年から01年まで東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者を務めた(現在、桂冠指揮者)。08年紫綬褒章受章。09年フランス批評家賞受章。10年サントリー音楽賞受賞。(10/5/31)

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