クラシック音楽 ニュース


2010年11月10日

作曲家・藤倉大が第28回中島健蔵音楽賞受賞


 イギリスを中心に活動する新鋭の作曲家の藤倉大は、「Atom」「…as I am…」をはじめとするこれまでの優れた作曲活動に対して第28回中島健蔵音楽賞を受賞した。

 「中島健蔵音楽賞」は昭和57年より続く賞で、現代音楽の分野で優れた業績をあげた個人または団体に送られる賞。

 今回受賞対象となった「Atom」は2009年4月読売日本交響楽団によって初演され「…as I am…」は2009年に第19回芥川作曲賞を受賞している。

 1977年大阪生まれ。15歳で単身英国に渡り、トリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックでダリル・ランズウィックに、修士課程をPRS奨学生としてロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでエドウィン・ロックスバラに、博士課程をキングス・カレッジでジョージ・ベンジャミンに師事した。

 藤倉は数々の著名な作曲賞を受賞し、すでに国際的にその名を知られている。1998年にポーランドのセロツキ国際作曲コンクールで最年少優勝に輝き、イギリスのハダースフィールド国際音楽祭作曲コンクールでも優勝。03年に武満徹作曲賞第2位、04年にロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、05年に国際ウィーン作曲賞(クラウディオ・アバド作曲賞)、07年にドイツのパウル・ヒンデミット賞、08年にギガ・ヘルツ賞の特別賞, 09年に第57回尾高賞、第19回芥川作曲賞、10年に中島健蔵賞をそれぞれ受賞している。(KAJIMOTO:10/3/15)

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