クラシック音楽 ニュース


2010年12月17日

東京都交響楽団、ヤクブ・フルシャがプリンシパル・ゲスト・コンダクターに就任


 

 東京都交響楽団は、今季から新たにヤクブ・フルシャをプリンシパル・ゲスト・コンダクターとして迎えることを決定した。

 チェコ出身で今年29歳を迎えるフルシャは、現在プラハ・フィルハーモニア音楽監督・首席指揮者、英グラインドボーン・オン・ツアーの音楽監督を兼任するなど、欧米で最も注目されている俊英指揮者のひとり。
 
 フルシャは、2008年5月に都響に初客演し、スメタナ、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフという色彩感に富んだプログラムから瑞々しい熱演を引き出し、大きな喝采を浴びた。
 
 都響では今年設立45周年を迎え、現在のエリアフ・インバル(プリンシパル・コンダクター)、小泉和裕(レジデント・コンダクター)と共に、目覚ましい躍進を続けるフルシャが新たに指揮者団に加わり、さらに充実した企画と演奏を目指すことにしている。

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2010年12月14日

ヴァイオリニストの樫本大進、ベルリン・フィルの第1コンサートマスターへ正式に就任


 

 バイオリニストの樫本大進(31)は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の団員の投票により、正式に第1コンサートマスターへの就任が決まった。同楽団の日本人コンサートマスターは安永徹に次いで2人目。

 樫本大進は、父の勤務先のロンドンで生まれる。その後、ニューヨークへ移り、7歳でジュリアード音楽院プレカレッジに入学。11歳の時に特待生でリューベック音楽院に入学し、ヴァイオリンを学ぶ。1996年、フリッツ・クライスラー国際コンクールで第1位、ロン=ティボー国際コンクールでは、史上最年少で第1位と、2つの国際コンクールで1位の快挙を成し遂げ、一躍注目を浴びる。1999年、フライブルク音楽大学入学。2005年から本格的にプロの活動を開始する。

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2010年11月29日

第9回 齋藤秀雄メモリアル基金賞に指揮のキンボー・イシイ=エトウとチェロの長谷川 陽子


 ソニー音楽芸術振興会(理事長:大賀典雄)は、2002年(平成14年)に、若手チェリスト、指揮者を顕彰すべく「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を創設したが、この度、選考委員会において審議の結果、第9回 齋藤秀雄メモリアル基金賞 指揮部門受賞者はキンボー・イシイ=エトウ、チェロ部門受賞者は長谷川 陽子に決定した。

【選考委員会】
  ・委員長:大賀 典雄
      (指揮者・ソニー株式会社相談役・
       財団法人ソニー音楽芸術振興会理事長)
  ・委 員 :小澤 征爾 氏(指揮者)
       堤 剛 氏(チェリスト)

【賞】
  ・楯
  ・賞金 総額1,000万円(1人500万円)

 キンボー・イシイ=エトウは、今後が期待される指揮者の一人として注目を集めており、ニューヨークを中心にヨーロッパ、アジアで活躍している。幼少期を日本で過ごし、12歳で渡欧。1996年から98年まで、ボストン交響楽団とニューヨーク・フィルの定期演奏会、及びタングルウッド音楽祭で副指揮者を務めた。2007/2008シーズンよりアマリロ交響楽団(テキサス州)第16代音楽監督に就任。また、ベルリン・コーミッシェ・オーパー(KOB)の首席カペルマイスターとして、質の高いパフォーマンスを披露し、現在も客演としてKOBとの関係が続いている。

 長谷川 陽子は、1970年生まれ。東京都出身のチェロ奏者。9歳より井上頼豊にチェロの指導を受ける。1985年、桐朋女子高等学校音楽科に入学し、卒業後桐朋学園大学音楽学部へ進学。中退し、文化庁派遣在外研修員としてフィンランドのシベリウス・アカデミーで学ぶ。1992年、同校を首席で卒業し帰国。これまで、第3回アリオン賞審査員奨励賞(’85年) 、村松賞(’88年) 、霧島国際音楽祭賞(’88年) 、モービル音楽賞奨励賞(’91年) 、新日鉄フレッシュ・アーティスト賞(’91年) 、ロストロポーヴィッチ国際チェロ・コンクール特別賞など多数受賞。

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2010年11月19日

ジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門で萩原麻未が優勝


 ジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門で、広島音楽高校出身の萩原麻未(23)が優勝した。同部門で日本人が優勝するのは初。同校を卒業後、渡仏。パリ国立高等音楽院修士課程を首席で卒業し、現在はパリを拠点に活動中。

 ジュネーブ国際音楽コンクールは、スイス・ジュネーヴで毎年開催されるクラシック演奏家のためのコンクール。1939年に第1回が開催され、その後ほぼ毎年開催。これまでの第1位受賞者は、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、ゲオルグ・ショルティ、フリードリヒ・グルダ、マルタ・アルゲリッチ、オーレル・ニコレ、ハインツ・ホリガー、モーリス・アンドレ、第2位受賞者にポリーニなどが名を連ねている。

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2010年11月15日

2010年ロン=ティボー国際コンクール・バイオリン部門で成田達輝が2位入賞


 2010年ロン=ティボー国際コンクール・バイオリン部門で成田達輝(18)が2位に入賞した。

 成田達輝は、1992年3月5日生まれ。北海道出身。群馬県前橋市を経て現在愛媛県松山市在住。東京都桐朋女子高等学校音楽科卒業。2010年9月フランス留学。
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 2006年 第60回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位、都築音楽賞、兎束賞、東儀賞受賞。
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 2007年 ミッドランドスクエア誕生記念コンサートにて、沼尻竜典指揮名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演。第5回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞受賞。
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 2008年 ヤマハ音楽支援制度2008年度音楽奨学支援を受ける。第29回霧島国際音楽祭大賞受賞。第52回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール・セミファイナリスト。

 2010年第5回東京音楽コンクール弦楽部門 第1位及び聴衆を受賞。

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2010年11月14日

第46回日伊声楽コンソルでソプラノの岡田 昌子が優勝


 

第46回日伊声楽コンソルの本選が、7月11日に東京文化会館で行われた。この結果、1位 岡田 昌子 ソプラノ(写真)、2位 今井 俊輔 バリトン、3位 三戸 大久 バス、歌曲賞 岡田 昌子 ソプラノが決まった。

 入選者は次の通り。安保 克則 テノール、 伊藤 貴之 バス、 岡坂 弘毅 テノール、 小林 実佐子 ソプラノ、佐藤 優子 ソプラノ、鴫原 奈美 ソプラノ、角南 有紀 ソプラノ、藤野 沙優 ソプラノ、本松 三和 ソプラノ。

 優勝した岡田 昌子は香川県出身、東京芸術大学声楽家卒業、同大学院修士課程オペラ科修了。2005年「JNSAヨーロッパ歌劇場総裁による声楽家オーディション」にて海外の審査員から注目を浴びる。香川県県民ホール開館20周年記念事業オペラ「蝶々夫人」の全国オーディションで蝶々さん役に抜擢され、林康子氏とダブルキャストを務め、本格的なデビューを果たす。

「日伊声楽コンソル」は、時代の日本オペラ界を担う人材発掘を目指して行われる、国内有数の声楽コンクール。イタリア・オペラのアリアとイタリア歌曲のみを課題曲に競われ、日本楽壇を代表する声楽家、指揮者、音楽評論家らによって、厳正に審査される。

 過去に、松本美和子、林康子、出口正子、市原多朗の各氏ら、日本オペラ界を代表する声楽家が、この舞台から世界へと羽ばたいていった。近年では、佐藤美枝子、中島康晴、木下美穂子、野田ヒロ子の各氏も、このコンコルソから巣立って行った。優勝者には、賞金100万円、YKK音楽賞賞金50万円、イタリア往復航空券などが贈られる。

 なお、1?3位入賞者は、8月22日(日)に東京・サントリーホール大ホールで行われる披露演奏会「イタリア・オペラ 名曲アリア・コンサート」に出演することになっている。当日の出演はほかに、世界的オペラ歌手・中丸三千繪さんがゲスト出演し、名曲「Time To Say Goodbye」を初披露する。また、テノールの大島幾雄さんや第46回日伊声楽コンコルソに入賞した新進気鋭の若手が、読売日本交響楽団の演奏でイタリア歌劇の名場面を歌い上げる。指揮:現田茂夫、管弦楽:読売日本交響楽団。

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2010年11月12日

山田和樹、スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任


 指揮者の山田和樹は、2012/13シーズンより、スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任することが決定した。これは同楽団にとって1918年創設以来初のポスト。

 山田和樹は、1979年、神奈川県に生まれる。2001年、東京藝術大学指揮科卒業。指揮法を松尾葉子・小林研一郎の両氏に師事。在学中、藝大生有志オーケストラ「横浜シンフォニエッタ」を結成。2009年9月、第51回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝、併せて聴衆賞受賞。同年11月、ミシェル・プラッソン氏の代役で、パリ管弦楽団にデビュー、ただちに再演が決定。

 2010年3月、小澤征爾氏の代役で、カザルスホールでの演奏会を指揮。同年7月、小澤征爾氏の指名によりスイス国際音楽アカデミーにて指揮をとる。同年8月、サイトウキネンオーケストラを指揮。同年9月、ルーアン歌劇場オーケストラと共にフランスツアーを行う。

 現在、NHK交響楽団副指揮者、横浜シンフォニエッタ音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナー、東京混声合唱団レジデンシャル・コンダクター。ローム・ミュージック・ファンデーション在外音楽研究生としてベルリンに在住。

 今後、BBC交響楽団、BBCウェールズ交響楽団、ベルリン放送交響楽団、ドレスデンフィル、パリ管弦楽団、ストラスブールフィル、イル・ド・フランス国立管弦楽団、ベルゲンフィル、トゥルクフィル、日本国内主要オーケストラとの共演を予定している。

(10/9/27)

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2010年11月12日

第8回東京音楽コンクールの入選者発表


 東京都歴史文化財団 東京文化会館、読売新聞社、花王、東京都の四者は、芸術家としての自立を目指す可能性に富んだ新人音楽家を発掘し、育成・支援を行うことを目的として東京音楽コンクールを毎年実施しているが、このほど第8回東京音楽コンクールの入選者が次の通り発表された。

【ピアノ部門】第1位 安部まりあ(写真) 第2位 後藤 正孝 第3位 中村 芙悠子

【弦楽部門】第1位 二瓶 真悠   第2位 加藤 文枝  第3位 武田 章寛

【金管部門】第1位 多田 将太郎 第2位 玉木 優    第2位 濵地 宗

【声楽部門】第1位 上田 純子   第2位 高橋 華子  第3位 岸 七美子

【聴衆賞】 東京音楽コンクールでは、第5回より聴衆賞を設けた。聴衆賞は各部門の本選で全演奏終了後、お客様から強く印象に残った出場者に投票してもらい、最も多い票を得た1人に贈られる。

      安部まりあ(ピアノ部門第1位)
      二瓶真悠(ヴァイオリン:弦楽部門第1位)
      多田将太郎(トランペット:金管部門第1位)
      高橋華子(メゾソプラノ:声楽部門第2位)
【第8回東京音楽コンクール優勝者コンサート】

第8回東京音楽コンクール第1位入賞者がコンチェルトを披露するコンサートを次の要領で開催する。

日時:2011年1月8日(土) 15:00開演(14:15開場)  
 
会場:東京文化会館大ホール

ソリスト:安部まりあ(ピアノ)/二瓶真悠(ヴァイオリン)/多田将太郎(トランペット)/上田純子(ソプラノ)

指揮:梅田俊明

管弦楽:東京都交響楽団

(2010/9/14)

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2010年11月12日

ミュンヘン国際コンクールのチェロ部門で横坂源が第2位に入賞


 ミュンヘン国際コンクールのチェロ部門で横坂源が第2位に入賞した。ミュンヘン国際音楽コンクールは、ドイツ公共放送連盟(ARD)主催で、毎年ミュンヘンで行われている国際音楽コンクール。同コンクールは1952年に第1回が開催され、世界の権威ある国際コンクールの中でも、歴史と伝統のある難関なコンクールとして知られている。

 横坂は86年新潟市生まれ。チェロを鷲尾勝郎、毛利伯郎の各氏に師事。桐朋学園高校、並びにソリスト・ディプロマコースを経て、現在シュトゥットゥガルト国立音楽大学でジャン=ギアン・ケラス氏に師事。2002年にチェリストの登竜門として知られる全日本ビバホール・チェロコンクールの第5回大会において最年少(15歳)で第1位を獲得するなど、国内の数々のコンクールで優秀な成績をおさめている。2005年、第15回「出光音楽賞」受賞。2008年、第7回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2009年5月、ドイツ音楽大学学長会議主催 第57回「音楽大学コンクール」において、第1位を受賞(クラリネット・トリオでの出場)。(2010/9/14)

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2010年11月12日

景山梨乃が第8回USA国際ハープ・コンクールで第2位入賞


 第8回USA国際ハープ・コンクール(米国インディアナ州ブルーミントン)で、景山梨乃(20歳)が第2位およびグリエール(コンチェルト)ベストパフォーマンス賞を受賞した。

 同コンクールは1989年に創設され、3年に一度開催される。国際音楽コンクール世界連盟に加盟する権威あるハープ・コンクールの一つに挙げられている。

 景山梨乃は、1990年東京生まれ。埼玉県在住。2000年、第12回日本ハープ・コンクールジュニア部門第1位。2002年、リリーラスキーヌ国際ハープ・コンクールジュニア部門第3位。2005年、大阪国際音楽コンクール弦楽器部門高校の部第3位。2006年、第18回日本ハープ・コンクールアドヴァンス部門第1位。

 さらに2008年9月には、パリで行われたリリーラスキーヌ国際ハープ・コンクールで最高位(1位なしの2位)、併せて新曲演奏の特別賞を受賞している。

 現在、東京藝術大学付属音楽高等学校を経て同大学1年在学中。

(2010/8/31)

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